今村有希さん in「デンキ島」

【昨日の続き...】
昨年...知人の舞台を見に行ったら、その舞台に出演されてたのが今村有希さん（激弾BKYU）。その舞台での彼女の演技に惚れたオイラは、再度彼女の舞台を見るべく出演中の舞台「デンキ島」を観劇しようと新宿シアターモリエールへ足を運んだのでありました。
　
当日..会場へ着き予約しておいたチケットをゲットすると、前から２列目というとってもいい席を確保して頂いててちょっとビックリ！..嬉しさ（今村さん、どーもありがと！）と恐縮（..スミマセン、顔見知りでもないオイラにこんな良い席をとって頂いて）を感じつつ着席。
小劇場の良さはなんと言ってもお客さんと役者さんとの距離が近いこと。お客さんにとっては芝居を間近で見られる良さがある反面、演じる側にとってはすごく恐いこと..何故なら“ウソ”の芝居をしたらお客さんにすぐ見抜かれる！...役者にとっては試練の場ですね。
（ここでいうウソの芝居とはいわゆる感情のウソの事。嬉しくもないのに笑ったり、悲しくもないのに泣いたり...心が動いてない芝居の事ッスね）
　
今回の舞台での今村さんの役どころは、主人公シンヤの幼なじみでヤクザ見習い（！？）をしてるタクミの奥さん・長井役。幼なじみの二人はふとした事をきっかけで付き合うようになり、結局...そのまま流れに任せて結婚した..みたいな関係。不幸せでもなく、かといって幸せって訳でもない、なんとなく中途半端な生活を送る二人。
　
今回の舞台では、今村さんの出番はそんなに多くはないけど、登場時にはやっぱりキラリと光るものがあるなー、と思って見てました（って、上から目線か！（＾皿＾）←アンタ何様？）。特に学生時代の場面での今村さんはすごく生き生きしてた（雪合戦のシーンはとても素敵でしたね！）。
オイラが昨年彼女の舞台を初めて見た時も感じた事ですが、今村さんは感情表情がすごく豊かなんです。笑顔も素敵だし、個人的には「エーッ！？」って驚く時の表情がすごくチャーミングで好きです（テヘッ）。喜怒哀楽の感情表現が豊かなところが今村さんの魅力ですね（すごく舞台向きな役者さんだなーと思う）。あと...個人的には、今回の舞台で今村さんのセーラー服姿を見られたのが一番嬉しかったりして♪（オイラも九州の田舎育ちなので、ガチガチのセーラー服世代。..と言っても、“マニア”じゃないですよ、念のため）。
今村さん、学生役もまだまだイケますね♪（＾皿＾）ナンチッテ。
　
なんだかホメ殺しばっかりしてるみたいで、恐縮（これじゃ、ただのファンだよ）。
そんな訳で心を鬼にして...
【ダメ出しのコーナー！】
..と言っても、同じ役者として個々の芝居に関してあれこれ言うつもりは毛頭ありませんのでご安心を（そんな資格もないしネ）。ただ舞台を見ててちょっと気になったところをいくつか挙げてみますね。
１、暗転の時...舞台上が完全に真っ暗になる前に袖にハケる場面が何回か見受けられました。見る側の立場からすると、やっぱり舞台上が完全に真っ暗になるまで芝居は続けて、それから舞台袖へハケて欲しいな..と思いました。
２、タクミに呼び出されたシンヤがバイクで向かうシーン...恐らく録音してた台詞だったと思うのですが、今イチ聞き取りづらかったですね。
３、ちょっとだけ降った雪...あれは必要だったのかな？。降ったのが少しだったし、しかも舞台上の真ん中（約１メートルの幅で）だけにしか降らなかった雪...違和感大でした。個人的にはなくても良かったような気がしました。
　
今回の舞台を拝見して一番感じたのは、出演者の皆さんの熱というかエネルギーの凄さ！、見ててとても気持ちの良い舞台だったと同時に、役者のはしくれとしてすごく刺激を受けました。きっと肉体的にも精神的にもしんどい舞台だったかと思われますが、そのぶん打ち上げの場では美味しいお酒が飲めるのではないでしょうか？。出演者、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。そして、素敵な舞台をどうもありがとうございました！。
　
　
と言いつつ、最後はやっぱり今村有希さんで締める！

...な、なんだ！？、この萌えイラストは！（苦笑）
個人的な嗜好がメチャメチャ入ってるじゃないか！...しかも全然似てないという...未熟orz。
要は、笑顔がとっても素敵な役者さんだって事を言いたかっただけなんですけどね。
そんな今村有希さんの素顔を見たい人は、こちらへどうぞ↓
http://www.bkyu.com/

　

舞台「デンキ島」を見る〜新宿シアターモリエール

新宿シアターモリエールにて絶賛公演中の舞台「デンキ島」を観劇してきました。
　
デンキ島...沖合に出てる漁船から島を見ると、漁り火で島が電飾されたように見える事から誰ともなく言われ始めた名前...そんな石川県にある小さな島で生活する若者たちの青春群像劇。
作＝蓬菜竜太（モダンスイマーズ）
演出＝松村恵二
　
今回、この舞台を観劇しようと思ったのは、とある役者さんを見るため。その方は今村有希さんという役者さん。激弾BKYUという劇団に所属されてる役者さんで、昨年知人が出演してる舞台を見に行ったら、その舞台に出演されてたのが彼女でした。その舞台での彼女の芝居に惚れたオイラは再び彼女の芝居を見るべく、今回の舞台に足を運ぶことにした...という訳です。
　
とりあえず舞台の感想などを。
ひと言でいうとすごくエネルギーに溢れた作品でした。演じてる役者さんのエネルギーをビシバシ感じて、見ててすごく気持ちが良かったです。自分の学生時代を振り返りながら「そうそう、こんなキャラいたよなあ」とか、見ていて懐かしさを覚えたりしました。
同じ役者として、すごく元気をもらいました！。
　
主人公シンヤを演じる畑中智行さん（演劇集団キャラメルボックス）。貧しい境遇に身をおきながらもそこから逃げることなく懸命に人生を生きている主人公を好演。ラストでバイクにまたがり旅に出る彼の笑顔が清々しい（でも一方で、オイラは劇中ずっと漫才コンビ麒麟の声のいい方に顔が似てるなあ..と思ってました...苦笑）。
　
小心者の自分を偽り、いきがって生きようとする主人公の幼なじみタクミを演じるは佐藤銀平さん（演劇集団　円）。幼なじみシンヤに対する屈折した友情を好演。
　
やりたい事はあるのにその一歩を踏み出す勇気がなく、結局は不良のタクミとつるむミツロウを演じる大根田良樹さん。今回彼の熱演にオイラは感動してしまったよ。肉体的にも精神的にもしんどい芝居だったんじゃないのかな？ってちょっと演じる側目線で見てました。でも、なんだかんだ言って最終的にはすっごくかわいい彼女をゲットするんだから、ある意味登場人物の中では一番幸せ者なのかも！？（彼女役の呂美さんが実にキュート！...こんな彼女が欲しいッス）
　
芸能界に憧れ、後に成功を手にするレオを演じる笠原英幸さん。都会には出て行ったもののシンヤとの友情は大切にする、パッと見はやさ男だけど何気に男気もあるとってもいいヤツを好演。
　
ヤクザの父親と同じ道を歩み始めたタクミ...そんな彼につるむ幼なじみ４人組
小暮拓矢さん＝流山児★事務所（浜口）...このキャラ、結構好きなタイプ！
加藤眞さん（石田）...デンキ島界の内山クン（笑）
一倉梨紗さん＝うさぎへび（タミコ）...結局タミコはミツロウの事が好きだったのかな？
詩梨さん（原）...完全に出落ちキャラじゃないですかー！、ヒキョーっすよ（苦笑）。エチュードの下りでは大笑いさせて頂きました！。
　
地上げのため、島を訪れるヤクザの二人組・田中とモズ。
田中...小野瀬弥彦さん（劇団桟敷童子）
モズ...石橋和也さん
オイラ的に今回の舞台で一番印象的なキャラだった二人組。思わずラクガキストとしての血が騒ぐ！...で、こんなん描いてみた

イッちゃってる系キャラの田中（金髪＆声が高い）と寡黙だが腕が立つキャラのモズ（オールバック）。
小野瀬さんも石橋さんもタッパがあるので、そんな二人が場に出てくるとすごい緊迫感に包まれて迫力満天！。悪い連中なんだけど、どこか憎めないところもあってオイラは好きでした。この二人を主人公にしたスピンオフ作品を見てみたい！。
　
主人公シンヤの姉で病弱なスズカを演じるは、石村みかさん。弟に対し自責の念を感じつつもシンヤの前では明るく振る舞おうとする健気な姉を好演。　
　
主人公たちの幼なじみで、成長してからは駅の売店で働く福部を演じる原田恵子さん。オイラ的にはああいう頼りがいのある姉御肌の女性って好きです（男が女性を頼りにしてどうする！）。
　
主人公シンヤに想いをよせるナオカを演じる平島茜さん（天然スパイラル）。告白シーンを見ながら自身の青春時代を思い出してちょっと胸キュン！...青春って苦い思い出の連続だ。
　
...さてさて、いよいよ本題の今村有希さんについてですがッ！...
って、記事が長くなりすぎて疲れた（苦笑）...これだからオッサンは困る（汗）。
そんな訳で、今村有希さんについては次回の記事で熱く語る！ということで今回はここまで！。
（..ハァー、腰も痛いし、目も疲れるぜ...トホホ）

　

劇団青年座第百八十七回公演〜「深川安楽亭」を見る

池袋にある東京芸術劇場・小ホール１にて上演中の舞台「深川安楽亭」を観劇してきました。劇団青年座の舞台を観劇するのは今回が３回目です。パンフレットによれば、２００４年に上演された作品の再演だとか。原作は山本周五郎、脚本＝小松幹生、演出＝高木達。
　
生まれついてのけもののように生きていくしかない
無頼の男たちがたむろする安楽亭
そこに場違いな男がフラリと現れた
「俺は知ってるぜ、この店がどんな店か」
男は酔い潰れ、嗚咽する
ある夜、与兵衛が傷ついた若い男を担ぎ込んで来た
この男もまた事情ありのようだ
おみつの言葉に身の上話を始める寅次郎
「...堅気な色恋ってやつも悪かねえ」
その時、無頼の男たちの血が騒ぎ出した
（公演チラシより）
　
今回この舞台を見に行こうと思ったきっかけは、檀臣幸さんが出演されてたから。檀さんと言えば、オイラの中では特別な方。オイラの大・大・大好き！な映画「バットマン・ビギンズ」で主演のクリスチャン・ベールの日本語吹き替えを担当されてるのが誰あろう、檀さんなのであります。檀さんのクールな声がクリスチャン・ベールの吹き替えにぴったりで、オイラは何十回も映画を繰り返し見てしまいました。元々バットマンが大好きなオイラは、映画「バットマン・ビギンズ」の影響でクリスチャン・ベールの事が好きになり、その流れで声を担当していた檀臣幸さんのファンにもなったのでありました。で、今回の公演に檀さんも出演されてると知り、見に行く事にしたのです！。
　
檀さんが演じるのは富次郎という商人の役。結婚の約束をしていた幼なじみのおきわが身売りされた事を知り、彼女を助けようとしてお店の金に手をつけてしまうという役どころ。安楽亭にたむろする与兵衛（綱島郷太郎）が富次郎を助けた事がきっかけで、無頼たちは富次郎の身の上を知ることとなり、寅次郎のために大金を手に入れようと一計を案じる...というのが主なストーリー。
結局...その目論見も失敗してしまい万事休すとなる訳だけど、店にたむろしていた酔いどれの男（横堀悦夫）が大金を持っている事を知った富次郎は、彼と二人で人気の無い場所へと赴くのだった。ふところに包丁を忍ばせて...。
　
クライマックスで酔いどれの男が富次郎に大金を渡したあと、自分の過去を涙ながらに独白するシーンがあるんだけど、これがじつにいいシーンで、計らずもオイラは泣いてしまいました。男を演じる横堀悦夫さんの静かな芝居が、じわ〜っと心にしみ込んできて、ホント感動的なシーンでした。横堀さんの静かな芝居を、これまた静かに受け止める檀さんの芝居もお見事で、お二人の作り出す劇場の空気感がたまらなかったですね。
安楽亭に集まる無頼の面々も皆魅力的で、主人の幾造を演じる山本竜二さん（テレビドラマ「セーラー服と機関銃」に出てた顔の恐い人）をはじめ、網島郷太郎さん、五十嵐明さん、小豆畑雅一さん、高義治さん、など、皆それぞれ魅力的な無頼の面々を演じられてました。
　
今回３度目だった青年座の舞台。また次も青年座の舞台を見たいな！と思った今回の観劇でありました。
なお、今回の舞台「深川安楽亭」は夏に地方公演もあるみたいですから（８月１７日〜９月３日　神戸、姫路、岸貝、和歌山、泉南、紀北、彦根、大阪、京都）、お近くにお住まいの方は是非！（..って、オイラは青年座の広報かッ！？...苦笑）。
　

東京芸術劇場の前にある変なモニュメント
　

「ムーヴィン・アウト」を見てきました！

金曜日の午後、ブロードウェイミュージカル「ムーヴィン・アウト」（東京厚生年金会館）を見てきました。基本的にミュージカルってのが苦手なオイラですが、今年は久しぶりにビリー・ジョエルの日本公演も決まり、「今年はビリー・ジョエル・イヤーだ！」..と一人勝手に盛り上がってたところでのこのミュージカル公演。ビリーファンとしてはやっぱり押さえておかなければいかんだろう..という結論に達しました。
とは言え、なかなかスケジュールの調整がつかず「こりゃあ今回は見送りかなあ..」と思ってたんですが、ふいに金曜日がフリーになり、この機会を逃すと次はない！との思いで急遽駆け込みで行ってまいりました。人気公演みたいだったからチケットを入手できるか心配でしたが、それは当日券であっさりとクリア（苦笑）。一階席のほぼ真ん中が獲れラッキーでした。本当は一番安いB席（８０００円）を買うつもりだったのですが、いざ会場に着いたらやっぱりいい席で見たくなってしまって勢いでS席（１２０００円）を買ってしまいました。..ああ、オイラの数少ない福沢先生がぁぁ...（涙）

さて公演。構成としては非情にシンプルでした。生バンドがステージ後方の壇上からビリー・ジョエルの曲を歌い、それにあわせて舞台上でダンサーが踊りを披露します。台詞はほとんどなく、物語はビリー・ジョエルの歌詞のみによって語られていきます。歌詞の和訳がステージの両脇の電光掲示板に表示されるので英語がわからなくっても大丈夫。とは言えそれらは見なくても物語自体はすごくシンプルなので理解は可能です。

予備知識も何もなかったオイラは、実は見る前はもっとノリノリな感じの舞台なのかな？..って思ってたんですが全然違ってました。踊りのベースがバレエなので全体的に上品なムードが漂う舞台でした。とは言え、ダンサーたちのダンスは迫力充分！、素晴らしい踊りの数々を堪能しました。踊りの専門的なことはわかりませんが、とにかくみなすごい肉体でビックリ！、女性の方々なんてみんな腹筋は割れてるし、メインキャストの一人ラスタ・トーマスの跳躍力たるや、もはやアスリートですね。これが本場のブロードウェイのダンサーなんだなって初めて見る本物にしばし圧倒されてしまいました。

音楽は、もうビリーファンにとってはなじみなものばかりで嬉しかったですね。「グッドナイト・サイゴン」が流れるシーンではジーンときたし、個人的には「キーピン・ザ・フェイス」があんなノリノリな曲にアレンジされてたのがビックリするやら嬉しいやらで。ボーカルのマシュー・フリードマンの声もすごく良かった。このおじさん（失礼）、２年前まで弁護士だったらしいです。弁護士から歌手へ...アメリカって奥が深いなあ（苦笑）。

とにかく“初めて尽くし”だった今回のミュージカル観劇。たまにはミュージカルもいいかな？...と思ったオイラでした。
...さあ！、１１月にはいよいよビリー・ジョエルの日本公演！！、今から待ち遠しくてたまりません！！。

ポスターではかっこいい人が歌ってますが、オイラが見た回はおじさんでした（笑）
でも、歌はべらぼうに上手かったッス！

〜おまけ〜
観劇が終わり会場をあとにしようとしたら目の前を見た事あるような人物が通り過ぎました。
「...ん！？、...槇原敬之じゃん！！」
なんか観劇に来てたみたいです、彼。劇場プログラムにもメッセージを寄せてたから多分その関係で来てたと思うんですが。しかし実際目にした彼は、思いのほかデカかった！（苦笑）。

劇団青年座第１８４回公演「蛇」を見てきました

...あー..行きたかったなぁ、寺田克也先生のトーク＆サイン会...（まだ言ってる）

そんな訳で、サイン会をけって観劇してきました、劇団青年座第１８４回公演「蛇」。無論ファンになった万善香織さん目当てで行ったことは言うまでもありません！。

小田急線の代々木八幡駅を降りたすぐの所に青年座劇場はありました。小屋に入ってまず驚いたのがセットのリアルさ。まるで映画のセット並みに細かい備品まで配置された舞台上のセットにビックリ！です(雨漏りまで忠実に再現されてる！）。青年座さんの舞台っていつもこうなのでしょうか？..などと思いつつ席につく。席は全ての列に段差がついており、かつ前の席とずらして配置してあるため非常に見やすい作りになってました。全部で役１５０席ぐらいでしょうか？。オイラは今回前から２列目の比較的真ん中寄りの好位置をゲットしてたので、かなり見やすかったです。おまけに「寒い方いらっしゃいませんかー？」とブランケットの貸し出しまで...青年座はお客さんに対してとってもユーザーフレンドリーな劇団ッスよ。

さて物語はというと、なんとも不思議というかひと言では説明出来ないのでありますが（単にオイラが文章力がないだけだったりして）、サスペンスだったり、コメディだったり、家族愛だったりと色んな要素てんこもりで比較的楽しめた舞台でした。小さい小屋ということもあって役者さん達の芝居をかなり近くで感じられて迫力がありました。
劇中カメラマン役の男性が言う台詞が個人的にはグッときました。「何事も基本が大事...地に足をつけてまずは基本をしっかりとやる」...まさにその通りです。正直耳が痛い話だったりするのですが（苦笑）。
なんと言っても主演の那須佐代子さんが素晴らしかったですね。日々の生活に追われる疲れた主婦を見事に演じきっておられました。

万善さんは“ひきこもりの女性”の役だったので、全体を通してそんなに出番は多くなかったのですが、それでもやっぱり存在感は抜群でした。劇途中どしゃ降りの外から万善さん演じる女性が帰宅するシーンがあるのですが、その時の万善さん、ズブ濡れ状態！！体を張った芝居に思わず舞台上に引き込まれてしまいました。

当日は千秋楽ということもあって、出演者、お客さんも含めた打ち上げイベントが企画されてたみたいなんですが、諸事情があってオイラは参加出来ず...無念。
また、機会があれば青年座の舞台を見に行きたいなと思った次第です。万善さん、お疲れ様でした！。

「殺陣師段平」 劇団青年座公演１８３

津嘉山正種さん主演の舞台「殺陣師段平」を見てきました（THEATRE1010)。津嘉山さんは舞台のみならずテレビや映画でも活躍されている役者さんですが、日本語吹き替え愛好家のオイラにとって津嘉山さんといえばケビン・コスナーやロバート・デ・ニーロの声を吹き替えされている素敵な声の持ち主としての顔の方が強いのであります。
そんな津嘉山さんですが、実は去年６月に脳こうそくで倒れられました。一報を新聞で知ったオイラは驚き、そして１日も早く元気になられることを陰ながら望んでおりましたが、今回の舞台でめでたく仕事復帰となられた訳です。

物語のあらすじ〜パンフレットより
島村抱月、松井須磨子らが活躍する芸術座を退座した澤田正三郎は、大正６年、新国劇を旗揚げする。新国劇の頭取（楽屋の世話役）の市川段平は、元は歌舞伎の殺陣師だった。澤田のために役に立ちたいと願うのだが、リアルな立ち廻りの確立を目指す澤田は、型にはまった歌舞伎の殺陣を受け入れようとしない。ある出来事をきっかけに、ようやく活躍の場を与えられた段平が殺陣をつけた「国定忠次」は大阪で大ヒットして、新国劇は念願の東京へ進出することになる。しかし、澤田は殺陣を客寄せの道具としてしかとらえていなかった。それを知った段平は劇団を去る決意をする。そんな時、髪結いで生活を支える妻・お春の危篤の報せが大阪から届いた...

一番の見所はなんといってもクライマックスで見せる殺陣のシーン。迫力満点で、そして涙なしでは見られない感動的なシーンとなっています。津嘉山さん曰く「決して格好いい姿ではなく、崖っぷちに立った人間が消えかけの線香花火のように、全エネルギーをぶつけて殺陣に挑む。そんな姿を表現したい」の言葉どおり、最後のシーンにオイラは魂を揺さぶられる思いがしました。
舞台「殺陣師段平」はまだまだ地方公演もあるみたいなので、もしあなたのお住まいの近くに公演に来た時は是非観劇して頂きたいなと思います。
最後に、津嘉山さん復帰おめでとうございまーす！！。

万善香織（まんぜんかおり）さん〜劇団青年座所属

「殺陣師段平」観劇感想の続き
津嘉山正種さん演じる市川段平の娘おきく役を万善香織さんという役者さんが演じてらっしゃいました。どこかで見たことのある顔だなーって観劇中ずっと思ってた訳ですが、はっと思い出しました。去年篠原ともえさんのミュージカル「ピッピ」を見に行った時にその舞台に出演されてた方だと。（説明しよう、堀越ヨッシーは“かわいい女性”を特別にメモリーしておくチップが脳内に存在するのだ！....byタイムボカンシリーズ風、声はもちろん富山敬）
冗談はさておき....そんな万善香織さんですが、単にかわいいだけじゃなく、役者としての実力も確かなものを感じました。前半部分の１０代の若い娘時代の時は感情豊かで活発な女の子を演じ、後半部分の成長した娘の時はしっとりと落ち着いた雰囲気の大人の女性をと、見事に演じ分けていました。しかも声のトーンまで使い分けての演技（若い時→ちょっと高い声　　大人の時→低く落ち着いた声）には、思わず「巧い！」と心の中で唸ってしまいました。
滅多に舞台観賞には行かないオイラですが、数少ない舞台観賞で偶然同じ人を見るなんて「こりゃあきっと何か縁があるに違いない！」..と自分に都合よく勝手な解釈をしたオイラ（苦笑）は、これからも彼女の活躍を陰ながら応援していくことにしました！。（..って、宣言したからといって別段何かをやる訳じゃないんスけど。とりあえず６月に彼女が出演する舞台がまたあるみたいなので、それを観劇しに行こうかなーと思っています）彼女はそのうち必ず大物になる！..そんな予感がしています。
万善香織さん、これからも頑張って下さ〜い！！

...うーん、似てない（苦笑）。オイラはかわいい女性を描くのは苦手です。

劇団青年座第１８４回公演「蛇」のチケット、ゲット！

外は六月の雨
サーと静かに降り続ける雨と、ベタベタと断続的な雨漏りの音...
へばりつく生暖かい空気に溺れてしまいそうだ...
千葉県船橋市郊外
その町の商店街の一角にある小さな精肉店（肉のイノウエ）
婿養子晴彦と営んでいるそこは主婦井上伸子の実家
あらゆるものが油で浸食されている
寝たきりの実母　　ひきこもりの長女宏美　　結婚したいと恋人を連れて来た次女美紀
そして町では無差別に飼い犬が殺される奇怪な事件が続いていた
ペタ...ペタ...ペタ...雨は降り止まない
〜公演チラシより。

本日公演チケットをゲットしました。けっこう前のほうの席を確保出来てラッキーって感じ。７月２日（土）に観劇に行く予定ッス。また万善香織さんに会えると思うと自然と顔がニヤけちゃうなー、嬉しいなっ〜と、デヘヘ。
...ところで、青年座劇場ってどこにあるんだっけ？（苦笑）