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「インセプション」の日本語吹き替え版(DVD編)について [吹き替えについて]

先日、日曜洋画劇場で「インセプション」が放送されました。
劇場公開当時、オイラはなんとなく劇場スルーしてしまったのですが、その後DVDで作品を見て、そのことをすごく後悔したという、思い出深い作品です(^皿^)。
さて、今回放送された「インセプション」は、DVDに収録されていたものとは違う、日曜洋画劇場オリジナルの吹き替え版でした。吹き替えファンとしては、ひとつの作品を様々な吹き替えで鑑賞出来ることはとても嬉しいのですが、残念ながら今回の日曜洋画劇場版吹き替えは、正直満足のいく出来ではありませんでした。その件に関しては後述するとしまして、まずはDVD版の日本語吹き替えについて語ります。
 
「インセプション」日本語吹き替え版キャスト(DVD編)
  レオナルド・ディカプリオ    ....内田夕夜
  マリオン・コティヤール     ....五十嵐麗
  ジョセフ・ゴードン=レヴィット ....土田大
  エレン・ペイジ         ....冠野智美
  トム・ハーディ         ....咲野俊介
  ディリープ・ラオ        ....木村雅史
  キリアン・マーフィー      ....三木眞一郎
  トム・ベレンジャー       ....石塚運昇
  ピート・ポスルスウェイト    ....丸山詠二
  マイケル・ケイン        ....小川真司
  他
  
  
「君は、本物のモルじゃない」
今や眉間の皺がすっかりトレードマークとなったレオナルド・ディカプリオ。
その吹き替え担当は、内田夕夜さん。最近では「X-MEN ファースト・ジェネレーション」でのジェームズ・マカヴォイの吹き替えが記憶に新しい。ハリウッドのトップスターであるレオナルド・ディカプリオですが、その吹き替えは未だフィックスが決定しておらず、これまでも様々な役者さんが声をアテています。その中でも内田夕夜さんの声はかなりハマっているのではないでしょうか?。今作の吹き替えを見ていると、そんなことを強く感じます。秀逸なのは、愛妻モルが自殺しようとする場面で必死の説得を試みるシーン。ここでのディカプリオとのリンクぶりは、本当に素晴らしいのひと言!。でも、ひと言だけ....時々台詞に出てくる“ホテル(HOTEL)”という言葉が“ホタル(蛍)”に聞こえる箇所あり。コレがなきゃ完璧だったのに〜!(^皿^;)
 
「あなたは、列車を待っている....」
コブの亡くなった愛妻で、夢の中に度々登場しコブを悩ませる存在のモルを演じるは、
フランス人女優のマリオン・コティヤール。
その吹き替え担当は、五十嵐麗さん。ウィキペディアによれば、海外ドラマの吹き替えが多い方です。大きな瞳が特徴的で、かつ妖艶な雰囲気を醸し出すモルを、ちょっと低めのセクシーな声で演じる五十嵐さんの演技が素晴らしい。マリオン・コティヤールにホントぴったりでした。
 
「現実の5分が、夢では1時間だ」
コブの頼れる相棒・アーサーを演じるは、
「500日のサマー」のジョセフ・ゴードン=レヴィット。
その吹き替え担当は、土田大さん。ピクサーのCGアニメ「カーズ」のマックウィーン役でお馴染みですね。コブを的確にサポートし、時には叱咤もするこのスマートで頼れる相棒役を、土田大さんが好演。
 
「コブは潜在意識の中に大きな問題を抱えているわ!」
夢の世界を設計する大学生アリアドネを演じるは、「ジュノ」のエレン・ペイジ。
吹き替え担当は、冠野智美さん。勝ち気な性格のアリアドネを冠野智美さんが好演。
 
「インセプションは、やっかいだぞ」
夢の世界での変装を得意とする偽造師イームスを演じるは、
「ダークナイト・ライジズ」でのベイン役に期待が高まるトム・ハーディ。
その吹き替え担当は、咲野俊介さん。洋画や海外ドラマの吹き替えではもうお馴染みの役者さん。モンバサでの胡散臭い登場から始まり、後半頼れる活躍を見せるイームスを、咲野俊介さんが好演。
 
「夢を重ねすぎると、不安定になるぞ」
夢を見るための睡眠薬を作る調合師ユスフを演じるのは、ディリープ・ラオ。
その吹き替え担当は、木村雅史さん。低い声がなかなか魅力的な役者さんで、ユスフの声にぴったりでした。
 
「ここは....夢の中なのか?」
インセプションの対象となるロバート・フィッシャーを演じるは、
ご存知“スケアクロウ”こと、キリアン・マーフィー。
その吹き替え担当は、三木眞一郎さん。内田夕夜さんと同じく、こちらも「X-MEN ファースト・ジェネレーション」でのマグニートー役の好演が記憶に新しい。マイケル・ファスベンダーを演じた時の力強さとは違い、今作では父親からの愛に飢えているロバートの揺れ動く微妙な感情を、三木さんが見事に演じられていました。役によってこうも演技が違うとは....正に素晴らしいのひと言!。
 
「あの遺言は、父親からの挑戦状なんだ」
フィッシャーグループの乗っ取りを画策するピーター・ブラウニングを演じるは、
今やすっかり太ってしまった“山猫”こと、トム・ベレンジャー。
その吹き替え担当は、ベテラン石塚運昇さん。「CSI:マイアミ」のホレイショ・ケインでお馴染みの石塚運昇さん。一般的には午後の紅茶のCMナレーションと言えばわかるでしょうか?。その独特の低い声で、ブラウニングを貫禄たっぷりに演じられています。
 
「現実と向き合うんだ、いいな?」
コブにとっては大学の恩師であり義父でもあるマイルス教授を演じるは、
いまやノーラン作品の常連となった御大マイケル・ケイン。
その吹き替え担当は、こちらもベテランの小川真司さん。クリストファー・ノーラン監督作品出演のマイケル・ケインの声はすべて小川真司さんが担当しており、こういった統一はファンとしては実に嬉しい限り。マイケル・ケインからにじみ出る独特の品の良さに、小川真司さんのお声が実にぴったり!。
 
 
【まとめ】 
という訳で、「インセプション」の日本語吹き替え版(DVD&BD編)は、非常にクオリティの高い素晴らしいものとなっています。「インセプション」は、これぞクリストファー・ノーラン監督!といったものを感じさせる、実にややこしい物語が展開します。こういった作品こそ字幕版よりも日本語版でじっくりと堪能したいものです。
日本語吹き替え版での鑑賞を強くお薦めします!(^皿^)/。
 
    苦悩する男、トム・コブ 
    トム・コブ.jpg

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無論、渡辺謙によるケン・ワタナベの吹き替えも、素晴らしい出来です!(笑)
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