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「シュレック フォーエバー」の日本語吹き替え版について〜劇団員はひとりじゃないッ!ランプルスティルスキン編 [吹き替えについて]

「シュレック フォーエバー」の日本語吹き替え版について熱く熱く語るこのコーナーも、今回が最終回。そのトリを飾るのは、ある意味シリーズ最強(!?)の悪役でもある魔法使いのランプルスティルスキンを演じた劇団ひとりさんの吹き替えについてです。
 
劇団ひとりさんと言えば、つい最近もヘンリー・セリック監督の傑作人形アニメーション「コララインとボタンの魔女」で、主人公の少女コララインを陰ながら手助けする謎の黒猫の吹き替えを担当されていたのが記憶に新しいところ。映画公開当時、オイラはこのキャスティングにすごく懐疑的であったのですが、いざフタを開けてみれば劇団ひとりさんのお芝居はとても素晴らしく、クールな佇まいを見せる黒猫を見事に演じきられていたのでありました。
 
そんな訳で、今回ランプルスティルスキン役に劇団ひとりさんがキャスティングされたと聞いた時は、その出来を非常に楽しみにしておりました。そして、劇場で流れた予告編でその断片を少しだけ垣間見た時、その期待は確信へと変わりました。
劇団ひとりさん、今回も素晴らしい演技を見せてくれます。
 
「コララインとボタンの魔女」で演じたクールな黒猫とは一変し、今回のランプルスティルスキンは卑屈で感情の起伏が激しいキャラクター。そんなだだっ子のようなキャラクターを劇団ひとりさんは魅力的かつ楽しさいっぱいで見事に演じきられていました。本職の芸でも、様々なキャラクターを演じることが多い劇団ひとりさんですが、その芸人としてのスキルが遺憾なく発揮されていた、素晴らしい吹き替えでした。ある意味、大袈裟な芝居が求められるアニメーションだからこそ、劇団ひとりさんの芸が見事にハマった....そんな印象を受けました。
(余談ですが、アニメの吹き替えが上手く出来たからと言って、実写の吹き替えも同じように出来るか?と言えばさにあらず。吹き替え芝居とはそんなに簡単なものではありません。わかりやすい例を挙げると「カーズ」でメーターを演じたぐっさんこと山口智光さんがいい例。ぐっさん演じるメーターは最高に素晴らしかったけど、同じくぐっさんが吹き替えを担当した「ジョニー・イングリッシュ」は、そりゃもうもの凄く“寒い”ことになっています。コメディ映画だから吹き替えにも売れっ子の芸人さんを!....という制作サイドの安直な発想が、そこに伺い知れます。しかし、吹き替えの中でもかなり難しい部類に入るコメディの吹き替えを演じるには、よほどの実力がないと演じきるのはまず難しい。芸達者で知られるぐっさんでありますが、そんな山口智光さんの力をもってしても実写の吹き替えを演じるのは難しいという訳です。なぜならそこには役者としてのスキルが求められるから。「声優を目指す者は、声優である前に、いち役者であれ!」....今は亡き野沢那智さんの言葉が胸に響きますね。
もっとも「ジョニー・イングリッシュ」が面白い映画かどうか!?は、また別の話ではありますが....)
 
アニメに限らず、このテの作品に於いて、魅力的な悪役というのは必要不可欠。
そういった意味では、劇団ひとりさんの吹き替えは「Mr.インクレディブル」で悪役を演じた宮迫博之さんに匹敵する高レベルの出来映えで、映画の面白さアップ!に確実に貢献しているといっても過言ではありません。
劇団ひとりさんの芸人としてスキルを考えると、まだまだこの先も様々なアニメ作品で吹き替えを見せてくれる可能性が高いです。だが果たして、実写作品の吹き替えでも同じようなクオリティのお芝居を見せることが出来るのか!?、吹き替えファンとしては興味が尽きません。
これからも要チェックな人物ですね♪(^皿^)。
 
 
     「うーん、ボクって天才♪」
     ランプルスティルスキン.jpg 
ランプルスティルスキンによる“遠い遠い国乗っ取り”計画は、成功まであと一歩のところまで来ていた。だがその思惑も、怪物シュレックがフィオナ姫を救出したことで破綻してしまう。それ以来、不遇の生活をおくってきたランプルスティルスキン。だが、そんな彼に再び再起のチャンスが訪れる。その機会を与えることになるのは、誰あろうシュレックそのものだった....!
 
劇団ひとりさんの吹き替えは、系統で言うとばいきんまんやフリーザの声で知られる中尾隆聖さんに似ている....と、個人的には思っています。中尾隆聖さんと言えば「あしたのジョー2」世代にはカーロス・リベラの声でお馴染みですけど、そう考えると劇団ひとりさんの声も案外“外人声”にぴったりとハマるかも。 
ところで、劇団ひとりさんと言えば、奥さんであるタレントの大沢あかねさんも「シュレック3」で吹き替えに参加されている。ということは、夫婦揃って「シュレック」シリーズの吹き替えに参加したことになるのだな。うーん、それって、何かすごい♪(^皿^)
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