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「シュレック フォーエバー」の日本語吹き替え版について〜浜ちゃんシュレックの魅力編 [吹き替えについて]

シリーズ最終作にして、シリーズ最高の感動を呼ぶ「シュレック・フォーエバー」。
今回はお約束の日本語吹き替え版について、熱く語りたいと思いまっす!(^皿^)。
 
「シュレック・フォーエバー」日本語吹き替え版キャスト
 シュレック(マイク・マイヤーズ)     ....濵田雅功
 フィオナ姫(キャメロン・ディアス)    ....藤原紀香
 ドンキー(エディ・マーフィー)      ....山寺宏一
 長靴を履いた猫(アントニオ・バンデラス) ....竹中直人
 ランプルスティルスキン(ウォルト・ドーン)....劇団ひとり
 ブローガン(ジョン・ハム)        ....玄田哲章
 ハロルド国王(ジョン・クリース)     ....青野武
 リリアン王妃(ジュリー・アンドリュース) ....沢田敏子
 赤ずきんの狼               ....内海賢二
 魔法の鏡                 ....稲葉実
 ピノキオ                 ....飛田辰男
 クッキーマン               ....結城飛呂
 
 
第一作目が公開されたのが今から約10年前。それから今回の第4作目まで、シリーズを通して吹き替えを担当するメンバーに変更がないのは、真に喜ばしいことであります♪。ハロルド国王役の青野武さんが病気だと伺っていたので、ひょっとしてキャスティングに変更があるのでは!?と心配していましたが、無事収録に参加されていたのが一番嬉しかった。
青野武さん、くれぐれもお身体を大切になさって下さいッ!。
メインキャストの声優陣がスター揃いなので、ついついそちらに目が行きがちだけど、内海賢二さんだったり、稲葉実さんだったりと、脇を固める声優陣に超実力派の方々がいらっしゃる事を忘れてはならない。今作では更にシュワちゃんの吹き替えでお馴染みの玄田哲章さんが参加。シュレックが存在しない“もうひとつの世界”でフィオナ姫をサポートする部下ブローガンをかっこ良く演じられています。こういう骨太な役柄は玄田哲章さんにホントぴったり!(^皿^)。
 
さて、今回いい機会なので、シュレック役に漫才師でタレントのダウンタウン濵田雅功さんが起用されたことについて、オイラなりの見解を少しだけ語りたいと思います。
多くの映画ファンの賢明な方がそうであるように、オイラもまた安易に“吹き替えにタレントを起用する”のには、反対のスタンスです。でも、これは正確な表現ではありません。正しく言い換えると“お芝居が出来ない”タレントを吹き替えに起用することが反対なのです。
ただ、どんな物事にも例外はあるもので、オイラの場合、多少お芝居が下手だとしても、それを補うだけの別の魅力があれば、そういう吹き替えがあってもいいというスタンスです。
一例を挙げると、例えば所ジョージさん。オイラは所さんの演じるバズ・ライトイヤーは好きじゃないけど、コメディドラマで演じるアレフの吹き替えは大好きです。何故ならバズと違い、アレフには所ジョージさんの魅力がにじみ出ているからです。
そして、濱田雅功さん演じるシュレックにも似たものを感じます。
 
はっきり言って浜ちゃんはお芝居が上手い方ではありません(実際にドラマとかをやられているのに、大変失礼な言い方ではありますが)。だから今シリーズで吹き替えに参加している他のメンバーと比較すると、吹き替え芝居もそんなに上手い方ではありません。それなのに、何故だか浜ちゃん演じるシュレックは、魅力に溢れています。それは何故なのか!?....それはシュレックを通して浜ちゃんの魅力がにじみでているからです。
テレビタレントの濱田さんはツッコミという役割もあって、粗野で乱暴なイメージがあります。シュレックもまた同じ。怪物である彼は人間から凶暴なイメージで恐れられています。またバラエティ番組で濱田さんが放屁する場面をよく見かけたりしますが、そんなところも似ていますね(笑)。しかし、シュレックが実は怪物という外見的イメージとはかけはなれた穏やかな性格であるように、恐らく濱田さんも一般の人が持つイメージとその中身とはだいぶ違うのでないでしょうか?。濱田さん演じるシュレックを見ていると、そんな想像をしてしまうのです。
先日行われた記者会見で濱田さんは「この10年間、シュレックの声は自分が演じて本当に正しかったのだろうか?と自問自答していました。やっとその悩みから解放されます(笑)」というような主旨の発言をされていましたが、こういう真摯で謙虚な姿勢がシュレックを通して垣間見えるからこそ、濱田さん演じるシュレックはオイラにとって魅力的に映るのです。
おそらく、濱田さんが別のアニメキャラクターを演じてもこうはいかないと思います。シュレックだったからこそ、濱田さんの声がぴったりと収まり、その魅力が存分に開花したと、オイラは感じています。
 
そして吹き替え版シュレックの、もうひとつの大きな魅力が“関西弁”です。
怪物シュレックが関西弁を喋ることに「そんなバカな!」と眉を潜める方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、オイラはちょっと解釈が違います。オイラは濱田さんシュレックの喋る台詞を、関西弁というよりむしろ方言という意味合いで捉えています。つまり、シュレックが方言=即ち地方の言葉を喋ることで、彼が都会に暮らしているようなキャラクターなどではなく、静かな僻地でのどかに暮らすキャラクターであるということを、うまく表現しているなと感じた訳です。だから極論を言えば、秋田弁でもいいし、博多弁でもいい。ただ、それだと一般的に台詞が伝わりづらい(苦笑)。ですから、関西弁を採用したのはある意味正解だったと思います。英語オリジナルのマイク・マイヤーズが別になまって喋っている訳ではないと思いますが、こういう解釈をして遊べるところが日本語吹き替えの魅力でもあるのです。そんな訳で、濱田さんの関西弁&素朴な喋り方で演じられるシュレックは、英語オリジナルのマイク・マイヤーズ版とはまた違った魅力を醸し出しています。
 
余談ですが、日本語吹き替えの世界に於いて、方言というのは実に楽しい表現方法です♪。
例えば、オールドファンには懐かしいテレビドラマ「特攻野郎Aチーム」では変装の名人であるハンニバルが変装をすると、なぜだか羽佐間道夫さんの台詞が方言になるんですよね。これはもう完全に羽佐間さんによるお遊び(笑)。でも、そういう遊びの部分があるからこそ日本語吹き替えは楽しい。もちろん、お芝居がちゃんと出来るって前提の話ではありますけどね。
 
そういった意味では、ドンキーを演じた山寺宏一さんがまさにそうです。という訳で、次回は山寺宏一さん演じるドンキーについて熱く語りたいと思いまっす!(^皿^)/。
 
 
     「かなわんなー、ドンキー♪」 
     シュレック.jpg
   
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