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久しぶりに「ウィロー」を見る [映画鑑賞]

久しぶりにファンタジー映画「ウィロー」を見ました。

ウィロー (特別編)

ウィロー (特別編)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/12/21
  • メディア: DVD


【あらすじ】
中世の暗黒世界...世は魔法使いバブモルダ女王がその支配力を強めていた。そんな折り世界を救うと予言された女の子がノクマウル城の地下で生まれる。予言を恐れた女王はこの赤ん坊を殺そうとするが、助産婦によって間一髪救出される。川辺でたまたまこの赤ん坊を救ったのがネルウィン族(=小人族)の農夫であり魔法使いを夢見るウィロー。だが村の会議の結果「赤ん坊はダイキーニ族(人間)へ返還されるべき」という結論に至る。ウィローは外の世界に不安を感じつつも、親友のミーゴッシュらと供に赤ん坊を人間たちへと届ける旅に出た...
 
 
先日、たまたま立ち寄ったCD・DVDショップで、この「ウィロー」が1000円という破格の安値で売られていました。製作はジョージ・ルーカス、監督がロン・ハワードというこの隠れたファンタジー映画の秀作が、1000円という半ば叩き売りの状態で売り出されていることに複雑な思いを感じつつも、「そういやもう何年も見てないなー」と思い、値段の安さも手伝って購入しちゃいました。
 
1988年製作の映画だから、確かオイラが東京に出て来て間もない頃に見た映画だったと記憶してるけど(歳がバレる...苦笑)。2008年の現在、改めて見直してみて「やっぱり良い作品だなー」と再確認しました。CG技術が発達した今、さすがに映像的にはクラシックな印象は拭いきれませんが、逆に言えばCG技術に頼らなくてもここまでの映像は撮れるんだという証でもあります。マットペインティング(背景などを絵で描いて合成する)も別に違和感ないし、クライマックスに出てくる双頭の怪物も、人形アニメーションとは言え不気味さでは決してCGには負けていません。結局この辺は造る側の意識の問題だと思いますね。現在コストが安くなったからと言って安易にCGを多用する某国の映画はこの辺りの姿勢を大いに見習うべきと思いますね。
 
主演のワーウィック・ディヴィスは、「スターウォーズ」ファンにはお馴染みの俳優。例え容姿が一般の人とは違っていても、彼が立派なアクターであることは作品を見ればわかります。映画の冒頭、彼と同じ境遇の人達がたくさん出て来ます。そういう人達に対して免疫がない人はその映像に多少のショックを受けるかもしれません。ですがその一方で、アメリカのショービジネス界がこういう人達にもきちんと門戸を開いているところに、懐の深さを感じてしまいます。残念ながら我が国はそういう部分に於いては立ち後れている感大ですからね。
一方インチキ臭い空気をプンプンさせつつ、実は剣の腕前が一流という剣士マッドマーティガンを演じるはヴァル・キルマー。未だに彼を見ると「トップガン」のアイスマンを思い出してしまうトップガン世代のオイラですが、ヴァル・キルマーは大好きな俳優の一人です(マイケル・マン監督作「ヒート」での彼、かっこ良かった!)。共演者であるジョアン・ウォーリーとはこの映画をきっかけにして結婚しましたが、その後別れたみたいです。人生って映画みたいにうまくいかないのねえ...(^皿^)。
 
 
ファンタジー映画に於いて、やはりその映像が作品の出来不出来を大きく左右する事は否めません。その点に於いてはこの「ウィロー」は素晴らしいです。壮大なロケーションは美しいし、セットは豪華で素晴らしい。衣装や小物も凝っていて見ていて飽きません。
映画を見ていてつくづく思ったのは、やはり「指輪物語」の影響が大きいなって事です。映画「ロード・オブ・ザ・リング」で見かけたような映像が、この「ウィロー」では随所に見られます(製作時期を考えると正確にはその逆なのですが)。製作のジョージ・ルーカスが「指輪物語」から大いに影響を受けてこの映画を作った事は確かでしょう。
 
映画「ウィロー」を語るうえで外せないのが、作曲家ジェームズ・ホーナーの手による音楽の素晴らしさです。全編を彩る彼の音楽が映画全体を盛り上げるのに大いに貢献しています。特に馬車によるチェイスシーンでの迫力ある音楽は必聴モノです。今ではそうでもないけど、一時期「コマンドー」や「エイリアン2」などアクション映画によく参加していたJ・ホーナーの力強いサウンドがここでは聴く事が出来ます。一方で「アポロ13」や「タイタニック」など大河ドラマも数多く手がける彼のクラシックなサウンドも冒頭シーン他で聴く事が出来ます。彼のお得意である“尺八風音色”も健在です!(マニアックな人にだけ通じるネタ)。
いつの日かハワード・ショアやジェリー・ゴールドスミスみたいに日本で映画音楽のコンサートを開いてくれたらなあ...などと夢を見るオイラです。
 
吹き替えに関してもちょっとだけ。
主演のウィローを演じるは、今は亡き富山敬さん。在りし日の富山さんの素晴らしい吹き替えを堪能出来ます。またクールな女性の声をやらせたら天下一品の高島雅羅さんの芝居も相変わらず素晴らしいです。更にジャッキー・チェンの声でお馴染みの石丸博也さんがコメディリリーフの脇役で出演しています。これもまた楽しさのひとつです。
 
最後に小ネタをちょっとだけ。
映画をよ〜く見るとわかるのですが、シーンによって赤ん坊の顔が違います(苦笑)。おそらくこれは複数の赤ん坊を撮影に起用したからだと思われます(撮影が長期にわたるため赤ん坊の負担を考慮して双子や三つ子が起用される事は、アメリカ映画界ではよくあることみたいです)。ま、この辺はご愛嬌ってことで(^皿^)。
 
 
という訳で、久しぶりにファンタジー世界を満喫した映画「ウィロー」でありました。
 
ファンタジー、万歳ッ!
 
...ってホントに来るなよッ!!...だって恐いもん
に...逃げろーッ!(;^皿^)ピューーーーッ!


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記事読んでいるとホントに見たくなりますね(^^*)
今回のイラストも素敵です。
1980年代から1990年代にかけての映画には今とは違う魅力が一杯ありますよね。
子供の頃見たどの映画も感動や衝撃を受けたのを覚えています。タイトルが分からないものがほとんどですが、たまに探してみたりします。
by (2008-01-15 03:33) 

堀越ヨッシー

Soraさん、こんにちは&お久しぶりです。
Soraさんはこの映画、未見ですか?。でしたら是非お薦めしますよ。機会があれば見てみて下さい(^ー^)v。
オイラはこの歳になると逆ですね。若い頃見てつまらなかった映画が逆に面白く感じたり、若い頃すごく感動した映画をあまり感動しなくなったり...。だから映画って面白いんですね(←..って、アンタ水野晴郎かッ!?..苦笑)。
by 堀越ヨッシー (2008-01-15 07:31) 

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