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テニス観戦時における“タメ息”は、マナー違反ですか? [辛口コメント]

有明・テニスの森公園で開催されていた『東レ・パンパシフィック・オープン』で、クルム伊達公子選手(42)=エステティックTBCが、観客に対して激しいイラ立ちを露にした。
2回戦、サマンサ・ストーサー(豪)と対戦したクルム伊達公子選手は、ストレート負けで敗退。試合中、ミスのたびに観客から沸き上がるため息に対して、「シャラップ!(黙れ!)」と一喝。その後もミスのたびに沸き上がる観客の“ため息”にイライラを募らせていたクルム伊達公子選手は、遂に観客に対して「ため息ばっかり!」と大声で悪態をついた。
試合後のインタビューでクルム伊達公子選手は、「これだけ(ファンが)たくさんいる割りに、見る側のレベルが上がっていない」と、観客を批判。「ため息はポジティブな反応じゃない。エネルギーを吸い取られる」と、まるで自分が負けた原因は観客のマナーの悪さにあると言わんばかりだった。
 
 
スポーツ観戦の醍醐味とは、いったい何なのでしょう?。
それは選手のプレイに対して、一喜一憂することを楽しむことなのではないでしょうか?。
観客は、選手の素晴らしいパフォーマンスを見たら賞賛の拍手と歓喜の声を上げるだろうし、プレイ中のミスを見たら思わずため息が漏れたり、叱咤激励をしたりするものです。それはスポーツ観戦に於けるごく自然な反応であり、そうした一喜一憂を楽しむのがスポーツ観戦の醍醐味だと思うのですが、そうしたごく自然と溢れ出る感情の一部が、クルム伊達公子選手は気に入らなかったようです。
 
確かにクルム伊達公子選手の言い分も一部は理解出来ます。
大勢の観客から溢れ出るため息は、プレイする選手側からすれば、あまり気持ちがいいものではないと思います。でもだからと言って、自分のプレイのお粗末さを観客のせいにするのは筋違いだと思う。
 
そもそも、スポーツ観戦中のため息は、マナー違反なのでしょうか?。
クルム伊達公子選手が指摘するような「レベルの低い」行動なのでしょうか?。
例えば、ゴルフの試合でバーディーのかかったロングパットが外れた時に、観客から漏れるため息はマナー違反でしょうか?。サッカーの試合でPKを外した際に溢れ出るため息は、マナー違反でしょうか?。汚いヤジや試合会場に物を投げ入れるなどの行為はもちろん観戦マナー違反だとは思いますが、思わず漏れるため息は、そもそもマナー違反にはあたらないと思うのですが....。
その一方で、観客に対して怒りを向ける彼女の行動はどうでしょう?。
観客を罵倒する行為は、いちスポーツ選手としてマナーが悪いとは言えませんか?。
英語=Shut up!だと今イチニュアンスが伝わりづらいので、邦訳してみました。
  
   「SHUT UP!」=「うるさいッ!、黙れッ!!

 
ため息を聞きたくないなら、彼女がとるべき一番簡単な方法はただひとつ....
「最良のパフォーマンスをすること」です。
ため息を声援に変えるだけの、最高のプレイを披露すればいいだけの話です。
ただ、彼女はあの日、サマンサ・ストーサー選手に対してそれが出来なかった。
彼女が負けた理由はいろいろとあるとは思いますが。それを観客のせいにして非難している姿は、あまりにも見苦しく、また見ていて気持ちのいいものではありませんでした。
もちろん、勝ち負けはプレイヤーにとっては、とても大事なことでしょう。
でも、それが=観客の気持ちということでは必ずしもありません。観客は、結果よりも試合過程における選手の最高のパフォーマンスを見たいのです。その過程を一喜一憂したいのです。観客を見下して、「うるさい!」と罵倒する姿を見たい訳じゃありません。
クルム伊達公子選手は、間違いなく日本テニス界に名を残す偉大な選手ですが、今回彼女のとった非紳士的態度には、思わず“ため息”が漏れました。
   
これからクルム伊達公子選手の試合を観戦する際は、喜怒哀楽の感情をいっさい出さないようにして観戦することをお薦めします。声援は歓迎するけど、ため息は気に入らないので止めて欲しい....それはあまりにも身勝手だしアンフェアです。だから彼女の試合では声を潜めて静かに観戦しましょう。物音ひとつでも立てようものなら、「シャラップ!(うるさい!)」と罵倒されますよ。彼女の言うところの“レベルの高い”観戦を、皆で実践しましょう。
観客のことを見下し始めた彼女は、文字通り日本テニス会の“女王様”になったようです。
女王様の前では、我々一般大衆は頭(こうべ)を下げてひれ伏しましょう。
因みに、権力を乱用した女王が晩年どうなったか?は、歴史が教えてくれますよ、公子さん。
 
 
    「ため息ばっかりで、ほんとイライラするッ!!」
    伊達さん.jpg 
    ....と、ため息をもらすクルム伊達公子選手。
   そんな悪態をつく彼女に対して、こちらも改めてため息が出るのでありました
  
  
 
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