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「アーサー・クリスマスの大冒険」の日本語吹き替え版について [吹き替えについて]

今年も20億個のプレゼントを無事に届け終えて、ひと安心のサンタクロース20世。
だけど、手違いでたった1個だけプレゼントが未配達だったことが判明する。
サンタクロース家の次男で末っ子のアーサーは、周囲の反対も聞かず、プレゼントを送り届ける決意をする。心は優しいけれど、何をやってもドジばかりのアーサー。
果たして彼は無事にプレゼントを届けられるのだろうか?。
クリスマスイヴの一夜に巻き起こるドタバタ劇を楽しく、そして感動的に描いた今作。
劇場公開版は日本語吹き替え版オンリーなので、字幕派の人たちは少々不満かもしれませんが、吹き替えそのものはすごくよく出来ているので、どうかご心配なく!。
 
「アーサー・クリスマスの大冒険」日本語吹き替え版キャスト
  アーサー         ....ウエンツ瑛士
  スティーブ        ....大塚芳忠
  サンタクロース20世    ....石田圭祐
  おじいちゃん       ....緒方賢一
  サンタクロース夫人    ....小宮和枝
  妖精エルフのブライオニー ....瑚海みどり
  グエン          ....佐々木りお
 
 
「待っててね、グエン!」
主人公アーサーの声を担当するのは、タレントのウエンツ瑛士さん。
まるでアーサーを実写化したような容姿のウエンツ瑛士さんが好演されています。
テレビなどでマルチな活躍を見せるウェンツ瑛士さんですが、吹き替えにおいてもその才能がいかんなく発揮されていました。なにより、ウェンツさんの人柄がよくにじみ出ていた吹き替えだったように思います。オリジナル音声のジェームズ・マカヴォイ版と是非聴き比べてみたいです♪。
オイラは以前このブログで、彼が演じた実写版の鬼太郎について、辛口コメントをしたことがありますが、今作の吹き替えに関しては素晴らしい出来だったと言わざるを得ません。
ウェンツ瑛士さん、グッジョブ!(^皿^)b。
 
「たった一個の配達ミスぐらい...許容範囲だろう」
サンタクロース家の長男で、現在のハイテク配達システムを考案したのが何より自慢のスティーブ(あごヒゲがツリー型なのが笑えます)。決して顔には出さないが、次期サンタクロース就任が待ち遠しくてたまらない、そんなスティーブを演じるは、オイラが大ファンの大塚芳忠さん!。
そもそもオイラがこの作品を劇場に観に行こうと思った理由は2つ。ひとつは製作が「ウォレスとグルミット」のアードマン・スタジオだったこと。もうひとつは、大塚芳忠さんが吹き替えに参加されていたこと!(^皿^)。
大塚芳忠さんはどんなキャラクターでも演じられる、優れた俳優さんだと思うのですが、今作でもサンタクロース事業をクールにこなすスティーブを魅力的に演じられています。頑固者のおじいちゃんといつも喧嘩をしているそのやりとりや、アーサーが巻き起こす騒動によって普段冷静なスティーブがどんどん慌てふためいていく過程が、とっても面白かったです。でも、最後には兄としての優しさをきっちりと見せるあたりを、渋い演技で決めてくれる大塚芳忠さん、さすがでした!。大塚芳忠さんの吹き替えを堪能するだけでも、この作品は見る価値あり!です(^皿^)/。
 
「わしだって、まだまだやれるんじゃ!」
先代のサンタクロース19世であるおじいちゃんを演じるのは、ベテランの緒方賢一さん。
テレビアニメ「忍者ハットリくん」世代のオイラは、未だにオガケンさんの声を聴くと、シシ丸の顔が浮かんでしまうんだワン♪。今では引退生活をおくるおじいちゃんだけど、実は現役としてまだまだやれるってことを皆に自慢したくてたまらない、そんな頑固者のおじいちゃんを、緒方賢一さんがとてもユーモラスに演じられています。基本的にコメディリリーフなおじいちゃんだけど、愛用のソリ“イヴ”との別れの場面には、思わずホロリとさせられました。あとおじいちゃんと一緒に引退生活をおくる老トナカイを、クライマックスでさりげなく活躍させる脚本の巧さがグッドです♪。
 
「引退したら、私はいったい何をすればいい?」
現在のサンタクロース20世を演じるは、石田圭祐さん。「スパイダーマン3」でサンドマンこと、フリント・マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)の声を演じてらっしゃいましたね。低い声がなかなか魅力的な文学座の役者さんです。今作では優柔不断なサンタクロース20世を、品良く演じていらっしゃいます。
 
「愛してるわ、マルコム」
おっとりした性格で、常に陰で夫を支えるサンタクロース夫人を演じるは、ベテランの小宮和枝さん。アニメや吹き替えなどではすっかりお馴染みのテアトルエコーの役者さんです。最近ではそのお声の雰囲気からしっかり者の年配女性を演じられることが多いようです。今作でのサンタクロース夫人は、感情の起伏が少ないおっとりとした性格の女性ですが、こちらも石田圭祐さんと同じく上品な感じが実に良い雰囲気を醸し出されていました。
 
「あー!、せっかく綺麗にラッピングしたのにッ!」
ラッピング部門に所属する妖精エルフで、アーサーの冒険に同行するブライオニーを演じるのは瑚海みどりさん。瑚海と書いて“さんごうみ”と読むそうです。オイラは吹き替えでは初めて耳にする方でしたが、声の感じがすごく心地良い役者さん。しっかり者で少年っぽい可愛らしさの声がブライオニーにぴったりで、実に魅力的でした。
さて、前記事でブライオニーのことをゲイキャラだとずっと思っていたオイラでしたが、その理由のひとつが瑚海みどりさんのお声にありました。瑚海みどりさんのお声が少年っぽいのと、ブライオニーのオカマみたいな容姿(まゆにピアス、刈り上げ髪型がまるで加藤登紀子みたい)から、てっきりオイラはゲイだとばかり思っていた訳ですが、結果としてブライオニーは女性でした(苦笑)。ブライオニーは全編を通していわゆる女性言葉では台詞を喋ってないんですよね。それも女性に見えなかった一因かもしれません。サブキャラとして実に魅力的なブライオニーを、瑚海みどりさんがとてもチャーミングに演じられています。
 
「サンタさんのお家は、どうしてグーグルアースに載ってないんですか?」
全世界の子供たちの中で、唯一プレゼントを忘れられてしまった不幸な女の子グエン。
サンタクロースを信じ、プレゼントが届くのを心待ちにしている、そんな健気なグエンを演じるは、佐々木りおちゃん。皆さん、覚えていますか?、昨年のサッカーWC招致活動で、「マイ・ネーム・イズ・リオ・ササキー!」と、その可愛さで全世界のお父さんの心を鷲掴みにした子役の佐々木りおちゃんのことを。あれ以来、オイラはすっかり佐々木りおちゃんの大ファンなのであります!(^皿^)/記事にもしたもんね。
....あ、言っときますけど、オイラはロリコンじゃないですよ、念のため(苦笑)。
今作でも、そのりおちゃんの可愛さがそのまんま演技に反映されていて、グエンの健気な魅力を見事に演じきっていました。さすが天才子役!、くれぐれも芦田愛菜ちゃんみたいにはならないで欲しいと、強く思うのでありました。
 
 
 
ファミリー映画であることや、3D上映がメインであることも手伝って、どうやら劇場公開版は日本語吹き替え版オンリーのようです。そのことについて字幕派の方は多少不満かもしれませんが、作品を楽しむという点に関しては、吹き替え版でもまったく問題ありません。今作の吹き替え版はとても良く出来ていますので、是非毛嫌いせずに劇場鑑賞して下さい。
 
いよいよ、12月に入りましたね。今年も残すところあと一ヶ月。
この映画を見て、クリスマス気分を盛り上げてみては如何でしょうか?。
 
 
 
どんな物も、テープ3切れで綺麗にラッピングしてみせます!」
      ブライオニー.jpg 
      瑚海みどりさんの声がとにかく可愛い!、ブライオニー♪(^皿^) 
 
 
The Art & Making of Arthur Christmas: An Inside Look at Behind-the-Scenes Artwork with Filmmaker Commentary

The Art & Making of Arthur Christmas: An Inside Look at Behind-the-Scenes Artwork with Filmmaker Commentary

  • 作者: Aardman Animation
  • 出版社/メーカー: Newmarket Press
  • 発売日: 2011/11/29
  • メディア: ハードカバー

本編とは直接関係ないんだけど、例えばトナカイだったり途中で出てくるライオンだったりと、動物のデザインがとても良かったんで、目下のところコレを購入しようかどうか検討中....
  

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コメント 2

non_0101

吹替版よかったですよね。
アニメの場合は吹替版の方が素直に楽しめて好きです。
ただ、今作は英語版の声優も豪華なのでちょっと聞いてみたかったかも(^^ゞ

グーグルアースには笑いました~
これは小さなお子様にはすぐに分からないギャグですね☆
by non_0101 (2011-12-09 23:21) 

堀越ヨッシー

アニメは絵が実写よりも動くから、字幕を読みながらだと結構疲れちゃうんですよね。ま、オイラが年をとったってこともありますが(苦笑)。
グエンを演じた佐々木りおちゃんの声が可愛くて、おじさん的にはたまらなかったのですが、オリジナル版も負けず劣らず可愛い声なのかな?....ちょっと気になるところです(^皿^)。
by 堀越ヨッシー (2011-12-09 23:37) 

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