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「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」に登場する、各ミュータントについての覚え書き〜その1 [映画鑑賞]

「キック・アス」のマシュー・ボーン監督が、なかなか手堅い演出で見事にまとめあげた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」。作品に関する感想は前記事で述べましたが、今回は前記事では語り尽くせなかった各ミュータントについてのオイラの感想なんぞを述べたいと思います。
かなりマニアックな話になりますが、お暇な方は是非お付き合いを♪(^皿^)。
 
【 プロフェッサーX 】
今作の主人公で、本名はチャールズ・エグゼビア。
若き日のプロフェッサーXを演じるは、ジェームズ・マカヴォイです。
前シリーズでパトリック・スチュアートが演じたプロフェッサーXは、その見た目通りまるで“悟りを開いたお坊さん”のような存在で、正直人間的魅力に溢れてるとは言い難い人物でした。
(もちろん、それはそれで渋くてかっこよかったのでありますが....)
でも今作のプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアは青春真っ只中であり(学生らしくナンパもするぜ!)、より親近感の持てる若者として描かれています。当然髪の毛はフサフサだし、身体的にも五体満足で当然車椅子は無しです。で、今回のエピソードに於いて「なぜ車椅子を使用することになってしまったのか?」その事の顛末が描かれます。まあ、いきさつ自体はともかく、気になったのはエンディングでチャールズが乗ってる車椅子のデザイン。妙にハイカラでモダンなデザインが当時の時代にはなんだかマッチしてなくて浮いてたのが残念でした。あそこはもっとクラシックで普通のデザインの方が、より時代性を表現していて良かったと感じました。
 
【 マグニートー 】
本名はエリック・レーンシャー....後に磁力王マグニートーとなる男です。
マイケル・ファスベンダーが、この復讐に燃える男を品良く、力強く演じています。
磁力を操るマグニートーは、その力を使って空も飛べちゃいます....凄いッ!(^皿^)/。
今回のエピソードのクライマックスで遂にエリック・レーンシャーからマグニートーとして生きる事を誓うエリック。だけど、いきなりマント姿で登場!っていうのが、いささか唐突すぎて拍子抜け。それまで渋いかっこ良さが売り(タートルネック姿が最高!)だったエリックが、マグニートーになった途端、急にコミック調(赤スーツにマント!)の姿になったのには、ちょっとビックリ!でした(^皿^;)。
 
【 セバスチャン・ショウ 】
今作の悪役(ラスボス)。演じるは、やっぱり悪役が似合う男ケヴィン・ベーコン。
セバスチャン・ショウのミュータント能力は、自身に受けたエネルギーを一旦体内に吸収し、それを改めて発動させる事が出来る能力。例えば、目の前で爆弾が爆発してもその爆発エネルギーを一旦吸収して、それを相手に対して発動させることが出来るのだ。正に完全無欠の能力。しかもこの能力を使って肉体的若さをも保っているという設定。理屈はよくわからないけど、そういう設定なのだから仕方がない。
最初にこの能力を聞いた時「ああ、これは風船破裂でやられるパターンだな」と推測したのですよ。つまり大量のエネルギーを吸収したまでは良かったけど、なんらかの理由で溜め込んだエネルギーを放出することが出来ず、結果的にエネルギーが暴発して自滅するというやられパターン。だけど、意外にもセバスチャン・ショウの最期は地味....地味ィ〜に殺られます。止まった演技をしているケヴィン・ベーコンの姿がとっても切ないです....(^皿^)。
  
【 ミスティーク 】
本名はレイブン・ダークホルム。戦災孤児である彼女は、食料を求めてチャールズ・エグゼビアの屋敷へと侵入し、そこでチャールズと運命的な出会いを果たします。幼いミスティークがとっても可愛いです♪。
そして大人へと成長したレイブンを演じるのは、ジェニファー・ローレンス。
ややぽっちゃりとしたその容姿が魅力的なジェニファー・ローレンス。個人的にはぽっちゃり大好きですが(聞いてないって!)、前シリーズでミスティークを演じたレベッカ・ローミンのスレンダーでシャープなイメージが強いせいか、ミスティーク=女豹の感じはやや控えめでした。
ちょっと残念だったのは、来たるべき戦いに備えてX-MENチームが各自トレーニングをする場面。レイブンはなぜか筋トレをしてるんだけど「そうじゃない!」って思わずスクリーンにツッコミを入れました。ミスティークの魅力は変身能力もそうだけど、しなやかに戦う体術にあるのです。一作目でウルヴァリンと互角の戦いをしたように、ミスティークはマーシャル・アーツに優れたミュータントなのです。だからトレーニング場面では筋トレじゃなく、組み手をやってなきゃダメなんです!。エリックと組み手をやりながら、徐々にエリックに傾倒していく....そんな展開の方がロマンティックだったと思います。
ただ、レイブンがミュータントとして揺れ動く心の葛藤をジェニファー・ローレンスは見事に好演していて、その点だけは非常に良かったですね。それがしっかりしていたからこそ、ドラマとして非常に見応えのあるものになっていたのですから。
ジェニファー・ローレンス、これから要注目の若手女優ですね(^皿^)。
 
ところで、ミスティークに関してちょっと変なシーンがあったことを追記しておきます。
クライマックスのバトル場面でのこと、アザゼルを欺くため、セバスチャン・ショウへと変身するミスティーク。ミスティークはそもそも裸でいるからこそ、いろんな人物に変身出来る訳ですが、この場面ではX-MENのスーツを着たまま、セバスチャン・ショウへと変身していました。これは、明らかに映像として間違ってる....残念ッ!。
 
【 エマ・フロスト 】
悪役セバスチャン・ショウに仕える美人アシスタント。
演じるは、露出度の高い衣装がなんとも嬉しいジャニュアリー・ジョーンズ。
エマ・フロストのミュータント能力は、プロフェッサーXと同じテレパシー能力。更に身体をダイヤモンド状に変化させることが出来る。これによって同じような能力を持つプロフェッサーXから操られないように防御することが出来るのだ。
身体を金属に変化させる能力と言えば、シリーズ2、3に登場したコロッサスが思い浮かびますが、エマ・フロストの能力はそのコロッサスとは微妙に違います。先に「身体をダイヤモンドに」じゃなく「身体をダイヤモンドに」と書いたのはそのためです。早い話、エマ・フロストの能力は“金属メッキ”なのです。その証拠にチャールズとエリックの急襲を受け捕まったエマは、エリックの拷問を受けますが、防御のためダイヤモンド状にコーティングした表皮は、割と簡単にひび割れします。
...うーん、彼女のダイヤモンドは、安物のイミテーションだった訳ですね。
こりゃ絶対メイド・イン・チャイナだな....トホホ(^3^;)。
 
【 ビースト 】
優秀な科学者で、本名はハンク・マッコイ。
演じるは、サイクロップス似のニコラス・ホルトです。
ビーストはシリーズ3でも登場しますが、今作のビーストはまだ野獣の姿に変身する前の姿、ハンク・マッコイとして登場します。一見すると普通の人間ですが、すでに野獣の兆しが足に現れ始めています。そんなハンクはミスティークの遺伝子を使って開発した新薬で自身のミュータント的容姿を普通に戻そうとしますが、残念ながら投薬は失敗、逆に容姿の野獣化が進行、文字通り“ビースト”となってしまいます。
で、その容姿なんですが.....正直個人的にはちょっとがっかりでした。
オイラは3でケルシー・グラマーが演じたビーストの容姿が大好きだった訳ですが、今作のビーストはなんていうかまんま猫みたいでそれがちょっと微妙でした。もちろん特殊メーキャップとしてはすごくよく出来ていましたが、なんだか劇団四季のキャッツを見てるみたいで....(^ω^;)。
あと、これもトレーニング場面での出来事なんですが....。
ハンク・マッコイとチャールズ・エグゼビアが徒競走をする場面があるんですが、ここでのハンクの描き方が違うなあと感じました。ハンクの身体的能力の凄さを表現するため、もの凄い早さで駆け抜ける姿が描かれますが、そうじゃないでしょ?と感じた訳です。むしろあそこで描くべき姿はハンクの野獣性であり、あの場面ではハンクを四つん這いで走らせなきゃダメなんです!。よーいドン!でスタートして一旦はチャールズが先行するものの、2足走行から四つん這い走行になった途端もの凄いスピードになる....そう描く事で、ハンクの野獣性&身体的能力の高さ、その両方を表現出来たのにと悔やまれた場面でした。
 
 
.....おっと、長くなってきたので、残念ながら今回はここまで。
残りのメンバーは、次回パート2にて!(^皿^)。


    「君の考えていることが、手に取るようにわかるよ」
     チャールズ・エグゼビア.jpg
     テレパスを使う時は、常に手をそえて(^皿^)     

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コメント 9

inuneko

四つ足は賛成です。みんなあそこで期待したと思う。二本足から解放される姿を。
by inuneko (2011-06-19 22:59) 

堀越ヨッシー

inunekoさん、こんにちは。
ビーストになったら、なんていうか単に“乱暴者”になっちゃっただけなのが、残念でした(^皿^)。顔はいかついけど知的な紳士....ってのがビーストのかっこ良さなのに。
by 堀越ヨッシー (2011-06-20 21:08) 

NO NAME

マグニートーは血液中に含まれる鉄分を操り飛んでいます(^w^)/
by NO NAME (2014-05-23 22:59) 

堀越ヨッシー

NO NAMEさん、はじめまして。
ご訪問&コメント、ありがとうございます。
解説、助かりました!(^皿^)/
by 堀越ヨッシー (2014-05-24 06:35) 

モナちゃん

はじめまして~。こちらのブログを読ませていただいて(映画の後で)、解説がものすごくわかりやすかったです。本日のブログ中で、リンクさせていただきました。ありがとうございました!
by モナちゃん (2014-08-18 02:42) 

堀越ヨッシー

モナちゃんさん、はじめまして。
ご訪問&コメント、ありがとうございます。
記事がお役に立てて何よりでした♪(^皿^)

by 堀越ヨッシー (2014-08-19 06:03) 

NO NAME

レイブンの最後はあれでしょ
ハンクの超技術によって生まれた変身に支障のない新素材の服的な・・・
by NO NAME (2015-04-29 02:31) 

堀越ヨッシー

NO NAMEさん、はじめまして。
ご訪問&コメント、ありがとうございます。
....さすが、ハンク!(^皿^)
by 堀越ヨッシー (2015-04-29 08:14) 

カレー

うーん…
by カレー (2016-03-01 00:45) 

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