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テレビの地上波で映画を放送する意義について考える&緊急アンケート! [映画鑑賞]

東北関東大震災から、1週間あまりが過ぎた先週の日曜日。
テレビの放送がようやく平静を取り戻しつつあったこの日、日曜洋画劇場で取り上げられた作品は「プラダを着た悪魔」でした。
 
何故、この時期に「プラダを着た悪魔」!?
 
いや、そもそも「プラダを着た悪魔」には何の罪もありません。
単に前々から決定していたスケジュールに沿って放送しただけなのかもしれません。
しかし....しかしですよ!
人々が未曾有の大震災を経験してまだ日も浅いというこの時期に、果たして放送に適した内容の作品だったか!?と問われれば、「それは違うだろ!」と声を大にして断言出来ます。
(もっとも「プラダを着た悪魔」なんて、ハナから見る気もないですけどね)
国難とも言えるこんな時期だからこそ、もっと他に放送すべき内容の映画があるだろう!と、強く思うのでありますよ。
例えば、人々に勇気や希望を与えるような、或いは明日からの活力が湧くような。
そんな映画こそ、今放送すべき作品だと思うんです。
 
ひと昔前はテレビの地上波で映画を放送する番組もたくさんありましたが、今やゴールデンタイムに放送される番組は老舗「日曜洋画劇場」を含めてほんの僅かとなりました。
レンタルやBS、ネットと、映画を見ようと思えば色んな方法があり、わざわざテレビの地上波で映画を見る必要性がなくなってきたからです。
このままでは地上波から映画を放送する番組がなくなってしまうかもしれません。
ですが、それではあまりに惜しい!。
地上波には地上波にあった映画の放送のやり方というものがあるはずです。
 
では、地上波で映画を放送する意義はいったい何なのか....!?

それは“季節感や風物詩にあった作品を放送する”ことにあると思うんです。
例えば、年末やクリスマス時期なら雪が舞い降る場面があるような作品を、バレンタインデーの時期なら恋人たちを描いた恋愛映画を、枯れ葉散る秋なら大人の鑑賞に耐えうるシリアスなドラマを、夏休み中ならアクション&ホラー映画を(....って、それ正しいのか!?)、そんな風に季節感や風物詩に即した内容の映画を放送することこそ、地上波で映画を放送する意義であり、強みだったりすると思うんです。
 
未曾有の大震災を経験した今、我々国民は皆誰もが落ち込み、元気をなくしています。
そんな時だからこそ、元気が出るような、明日から夢や希望を持てるような、そんな作品を放送すべきじゃないですか?、「日曜洋画劇場」さん。子供の頃から愛し続けてやまない番組「日曜洋画劇場」に、今こそ映画の持つ力というものを提示してもらいたいと、切に願わずにはいられません。
そうですよね?、天国の淀川先生!
 
 
      「はい、またお会いしましたね♪」 
      淀川先生.jpg
 
という訳で、映画ファンの皆様にここで緊急アンケート!
あなたがこれまでに見た映画で、「コレを見て元気が湧いた」とか「勇気や希望を与えられた」という作品があれば是非教えて下さい!。
よろしくお願いしまっす!(^皿^)/。
   
  
【4月6日:追記】
映画秘宝5月号で町山智浩さんが、すごく含蓄のある事を仰っていたので、ここに記しておきます。
 
「今は映画って、劇場で観るか、DVDで観るか、衛星やケーブルで観るか、すべて自分の選択で観ることになるよね。それじゃ思わぬ映画と衝撃的な出会いをすることって少ないよね。期待したこと以上のことは起こらない。自分の好きな世界から全然踏み出せない。本も音楽もそうだけど、好きなジャンルだけ楽しんでると、オタクにはなれるけど、それだけなんだよね。ビックリすることはない。ビックリするというのは、知らないことと出会うことだからさ。それで自分の枠から一歩外に踏み出せるんだよね。(中略)人生もそうだけど、嫌なことを勉強したり、関係ないと思う人と話したり、知らない土地に行ったりすることは、すごく自分の糧になるんだよね。世界は自分の好きなものだけで構成されている訳じゃないからさ」
 
....うーむ、確かにその通り。
という事は、やはりオイラは「プラダを着た悪魔」を観なくちゃダメということなのか!?。
「セックス・アンド・ザ・シティ」を観なくちゃダメということなのか!?。
....人生って、辛いなあ(^皿^;)
   

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コメント 2

dorothy

こんにちは。
まずいきなり反論してしまいますが、私は『プラダ〜』で問題ないと思いましたよ。
とりあえず「無難」な路線だと局側は判断したんだと思うし、一人の女性の成長物語であり主人公のガンバリぶりは単純に応援したくなるものだし、華やかなファッション界の様子はひととき現実を忘れさせる効果があると言えなくもない。まあ高級ブランドがバンバン出てくることはこの状況に合ってないと思う人もいるかも知れませんが。
これから映画やTVがどうすべきであるかはこれからおいおい考えていけばいいのかなと思うので、震災後10日の時点ではこのぐらいの軽いもので良かったんじゃないかなと思いました。

むしろ、津波シーンがあるからという理由(おそらく)だけで『ヒアアフター』が上映中止になったり『ロサンゼルス決戦』が延期になったりとか、そういう流れのほうがどうなのかなあと思ったりします。まあTVと劇場ではまた事情が違うかも知れませんが...。

というわけで元気になる映画、さてなんでしょうね。私にとっては単純に笑えるコメディやミュージカルみたいなものがいいですね。あまり主人公が頑張りすぎるのとかも自分の無力さを感じてしまいそうで...。
あとは私が愛して止まない『素晴らしき哉、人生!』とかいいかな!

by dorothy (2011-03-27 15:15) 

堀越ヨッシー

dorothyさん、こんにちは。
うおっ!?、のっけから異論反論オブジェクション!(^皿^;)。
すみません....正直に告白すると「プラダを着た悪魔」って見たことないんですよね。オイラは「ファイト・クラブ」のタイラー・ダーデン兄貴の支持者なんで、ブランドって聞くだけでつい敬遠しちゃうんですよね。でも、見てない作品をどうこう言うのはフェアじゃないですよね、反省。でも、なんかちらっと映像を見たら派手な感じだったので、現在の状況にあってないかなあ....と感じた次第です。それと男性と女性とではやっぱり感じ方が違うのかもしれませんね。オイラなんかこういう時こそS・スタローンの「デイライト」を放送しろよ!と思ったぐらいです。
 
さて、「ヒアアフター」の件は、dorothyさんのところにコメントしに行こうと思っていたところでした。いやーな予感はしていたんですが、やっぱり上映中止となってしまいましたね。アッシー映画男さんがそれに関してもっともな事を仰っていたので、思わずオイラもコメントをしてしまいました。でも「ロサンゼルス決戦」の延期は、どう考えても違うと思うなあ。「エンジェル・ウォーズ」は大丈夫かな!?。
 
dorothyさんの「元気が出るために」PV集はなかなかいい企画でしたね!、グッジョブです(^皿^)b。
by 堀越ヨッシー (2011-03-27 19:32) 

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