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号泣のあとに大冒険!〜「カールじいさんの空飛ぶ家」を観る [映画鑑賞]

「カールじいさんの空飛ぶ家」を観てきました。
もちろん、日本語吹き替え版です!(^皿^)
吹き替えに関する感想は別記事にて語るとして、まずは映画本編の感想から!。
 
【あらすじ】
カール・フレドリクセンは78歳。愛する妻に先立たれ、今では孤独な日々を送っていた。長い独り暮らしのせいで性格もすっかり頑固になってしまったカール。近所に住むボーイスカウト少年・ラッセルが「奉仕させて下さい」と訪ねてきても無下に扱う始末。
街には開発の波が押し寄せ、それはカールの住む家の周辺も例外ではなかった。ある日、工事関係者と揉めたカールは計らずも傷害事件を起こしてしまう。その結果、老人ホームへの強制入所を余儀なくされてしまうカール。このままでは愛する妻エリーと過ごしてきたこの家を奪われてしまう!. . . 悩んだ末、カールは一大決心をする。それはかつて夫婦で夢見ていた南アメリカへの旅を実現する事だった. . . 。
 
 
実は劇場に入る直前まで、3D上映版にするか?、ノーマル上映にするか?、すごく悩みました。結果的にはノーマル上映版を選択した訳ですが、それは正解だったと思われます。
何故なら、映画が始まっていきなりの大号泣に襲われたからです。こんな涙ポロポロ状態で3D眼鏡なんてかけてられないですヨ、ほんと。
映画冒頭部分で、カールの少年時代から現在に至るまでの人生を駆け足で見せる演出がありますが、これがもう涙なしではとても観られない構成になってまして、マイケル・ヂアッチーノの素敵な音楽とも相まって、実に感動的なシーンとなっております。
「それは卑怯だよぉ〜、ピート・ドクター!」と、心の中で監督の事を憎らしく思いつつ、その一方で号泣するオイラ(^皿^;)。オープニングでがっつりと心を鷲掴みにされ、出だしは好調です♪。
 
無数の風船を家に付け、家ごと大空へと飛び出したカール。が、そこには何故かボーイスカウトのラッセル少年の姿が!。戸惑うカールじいさんと無邪気なラッセル少年。ここから物語は世代も価値観も違う二人のロードムービーへと化していきます。長い人生に於いて結果として子供を授かることがなかったカール。かたや複雑な家庭環境の中で寂しい思いをしながら暮らす少年ラッセル。この二人が旅の道中で“疑似家族”を体験することによって、それぞれが心の変化を見せるようになる、このあたりのストーリー展開はうまいなと感心しましたが、今一歩ツメが甘いかな?とも感じました。
ラッセル少年を見ながらかつては自分も冒険好きな少年だったことを思い出し、素直な心を取り戻すカールをもっと明確に描いて欲しかったし、父親からの愛情に飢えているラッセルがカールを通して“父性愛”を補うという部分、こちらも明確に見せて欲しかったですね。
 
(以下、ネタバレあり) 
物語は南アメリカに到着してから最後まで、一気にアクション・アドベンチャーへと化す訳ですが、このあたりは実に楽しく素直に楽しめました。ただ、この映画を見ていて唯一不満だった点があります。それは伝説の冒険家チャールズ・マンツの描き方です。このキャラクターの位置づけが非常に中途半端だなと感じました。
カールじいさん憧れの存在であったはずの冒険家チャールズ・マンツがものすごく安っぽい悪役キャラクターとして描かれている、そこにものすごく違和感を感じました。図らずも憧れの冒険家と戦うハメとなるカールじいさんですが、その結果としてチャールズ・マンツは死んじゃう訳ですよ。それがとっても後味が悪かった。直接手を下した訳ではないにしろ、ああいう物語の解決方法はどうも釈然としませんでした。これがチャールズ・マンツという人間を最初からものすごく悪いキャラとして描いてあるんだったら、物語の展開上殺して解決っていうのにもまだ納得がいく訳ですが、そもそもチャールズ・マンツは最初から悪人だった訳ではないのだし、カールじいさん憧れの人だった訳だから、物語上何も殺す必要はなかったのでは?と強く感じました。
因みに映画を見ながらオイラが勝手に想定していた物語はこうです. . .
 
 
伝説の動物“ケヴィン”をめぐり、カールじいさんとチャールズ・マンツが対立!
          ↓
対決の過程でいかに自分にとって憧れの存在だったかを熱く語るカール。結果、本来の“冒険家”としての心を取り戻すチャールズ・マンツ
          ↓
対決の過程で起きた機材トラブルのため、墜落しそうになる飛行船!
          ↓
皆で力を合わせて飛行船を脱出しようと試みるも、ひとり飛行船へと残るチャールズ・マンツ。「船長とは最後まで船に残るもんだ」そう言ったチャールズ・マンツの顔はかつての冒険家の顔を確かに取り戻していた
          ↓
そして風船家で飛行船から脱出するカール、ラッセル、ケヴィン、ダグ、そしてたくさんの犬たち。チャールズ・マンツの乗った飛行船ははるか彼方のジャングルへと墜落していく. . .それを見つめるカールたち。風船家の着陸した場所は伝説の滝“パラダイスの滝”の上だった
          ↓
墜落した飛行船を取材に来た報道陣によってカールたちは発見され、無事アメリカに帰国する。たくさんの犬たちと一緒に!
 
 
 
. . . と、まあこういう展開を勝手に期待していたんですけどね(^皿^)。
翻訳機を付けた犬っていうのは、すごく楽しかったけど、さすがに戦闘機を操縦するっていうのはなんだかちょっとマヌケな感は否めなく、緊張感がそがれてしまいました。物語にむりやり飛行機バトルを組み込むより、墜落しそうな飛行船からいかにして脱出するか?という方をメインにした方がハラハラドキドキを楽しめたんじゃないかな?と思った次第であります。
 
監督のピート・ドクターは過去に「モンスターズ・インク」を監督したお人。「モンスターズ・インク」はオイラの中で下位にランクさせてる作品だけに、オイラとピート・ドクターはやっぱり相性が悪いのかな?と少し感じつつも、それなりに楽しめた「カールじいさんの空飛ぶ家」なのでありました。


   無邪気な笑顔がたまらなくキュートな犬のダグ♪
   クリクリお目目に若干“グルミット”を感じます!
   いかにも運動出来なさそうな、だらしない体型が共感をおぼえる(^皿^;)
   「リス!」っていうギャグも好き!
   ダグ.jpg
オイラはどちらかというと“ネコ派”ですが、こういう犬なら一緒に生活してみたいな♪

THE ART OF カールじいさんの空飛ぶ家

THE ART OF カールじいさんの空飛ぶ家

  • 作者: ティム・ハウザー
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2009/11/20
  • メディア: 単行本


デザイン画が多数収録されたピクサーおなじみのアート画集。邦訳版が出版されるのはすごく嬉しいんだけど、高価なんだよね...。もう少し安く出来ないですかね?徳間書店さん。
 
 
【余談ですが. . . 】
宣伝文句の「ピクサー作品で初めて人間が主人公」というのにすごく違和感を覚える。
初めてなのは「Mr.インクレディブル」だろう!。
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コメント 5

ジジョ

こんにちは☆
ダグ〜〜〜〜〜!このメタボ犬。大好きです。
ヨッシーさんのイラスト観てたら、また会いたくなってきたw


by ジジョ (2009-12-11 01:10) 

堀越ヨッシー

ジジョさん、こんにちは。
ダグ、可愛かったですよね!。
オイラも抱きつきたくなりました(^皿^)。
by 堀越ヨッシー (2009-12-12 11:53) 

やみぃ-

はじめまして!
昨日、映画をみてきたんですが、すごい同感です!!!
わたしも最初で泣きました。
それから、チャールズマンツの描き方に対し、まったくその通りの感想をいだきましたっ!!
改心して、みんなで帰国〜っという流れがよかったです;;
by やみぃ- (2009-12-13 08:28) 

やみぃ-

すみません。あまりに同感だったのでわたしのブログからこの記事にリンクはってしまったのですが、よくなかったら削除しますので言ってください><
http://ameblo.jp/prankids/entry-10409987496.html
by やみぃ- (2009-12-13 08:42) 

堀越ヨッシー

やみぃ-さん、はじめまして。
ご訪問&コメント、ありがとうございます!。
チャールズ・マンツの描き方には、やはりちょっと納得がいかなかったですね。もっとベストな解決方法があったと思うのですが. . . 。
 
リンクに関しては特に問題はないですよ、ありがとうございます!。
ただ、オイラは“YOSHI(ヨッシー)”であって、“YOCHI(ヨッチー)”ではないので、そこだけはお気をつけて(^皿^;)
by 堀越ヨッシー (2009-12-13 10:29) 

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