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CGアニメ作品の予告編を見ながら、いつも思うこと [吹き替えについて]

「トイ・ストーリー」以降、すっかりCGアニメが主流となってしまった現在。
ピクサーをはじめとする一連のCGアニメはオイラも大好きだけど、久しぶりに2Dアニメを見たいなーと思う今日この頃です。
 
さて、そのCGアニメ映画ですが、映画館等で流される予告編を見ながらいつも思うことがあります。
映画「トイ・ストーリー」を例にあげるまでもなく、昨今のCGアニメ作品には有名タレントや俳優さんが起用されることが常となってきました。そのことの是非については様々なところでもとりあげてられているので、映画好きの方ならご存知だと思います。吹き替え大好きなオイラは、基本的にアンチタレント起用派ではありますが、かと言って全否定かと言えばさにあらず。中にはタレントを起用したことで面白い作品に仕上がっている作品も存在するので、あながちタレント起用が悪いとも言えません。
  
タレント起用が決定されるのは映画公開が迫ってくる少し前のことが多いため、それ以前に映画館などで流される予告編には、いわゆる声優さんたちが仮吹き替えしたものが使用されます。そして実はこれが実際タレントが起用されて吹き替えされた本吹き替えよりはるかにクオリティの高いものになっている事が、多々あるのです。
 
例えば、記憶に新しいところだと「マダガスカル2」。前作に引き続き主要キャストには有名な俳優さんやタレントさんが起用(脇役には芸人さんらも多数起用)されています。オイラがたまたま映画館で見た予告編は声優さんたちによる“仮吹き替え”バージョンだった訳ですが、これが本吹き替え版よりもはるかに出来が良かった!。本吹き替え版では、主役のライオンを演じた某イケメン俳優の吹き替えがあまりにもショボくて本編は見なかったオイラですが、この仮吹き替えバージョンならまず間違いなく劇場へと作品を見に行ったと思います。
「カンフー・パンダ」や「モンスターVSエイリアン」もタレントさんらが起用された本吹き替えよりも、声優さんたちによる仮吹き替え(予告編)の方が、はるかに出来が良かったですね。
 
タイムリーな作品だと現在公開中の「ボルト」。本吹き替え版(佐々木蔵之介さん、江角マキコさん、キャイーンの天野さん)がどんな出来なのか作品を見ていないのでなんとも言えないのですが、オイラが見た声優さんによる予告編バージョンはすごく面白かった!。ちょうど「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」を見に行った時に流れていたものだったんですが、作品の中に登場するコメディリリーフ役のハムスター・ライノが次のような台詞を喋ります...
 
「もうこんな予告編なんか見てないで早くハイスクール・ミュージカルを見ようよ!。ザック・エフロンってかっこいいよねえ。ボク、彼の大ファンなんだ。憧れちゃうなあ(ウットリ)...ダンスがカッコいいんだよねえ。おもわずボクも躍っちゃうよ!...」
 
. . . みたいなことを早口でまくしたてるんです。英語でも上記のような内容を本当に喋っていたのかどうかは定かではありませんが、少なくとも声優さんによる確かなお芝居があったからこそ、それが面白かった訳で、このお芝居をタレントさんが出来るかどうかというと甚だ疑問です。
このハムスター役を本編吹き替えではお笑い芸人キャイーンの天野さんが担当される訳ですが、天野さんは芸達者な方なので、天野さんのパーソナリティーが活かされたキャラクターになるものと思われます。唯一の不安材料はショムニな人の吹き替え. . . 一抹の不安を感じずにはいられません...(^皿^)。
 
 
映画館などで流される声優さんによる仮吹き替えは一過性のもので、映画公開と同時にこの世から消え去ります(運が良ければDVD等に特典として収録される可能性はあるけど)。かたや、タレントさんらが起用された本吹き替えは、その出来の善し悪しに関わらず作品として永遠に残り続けます。出来のいい吹き替えならともかく、出来の悪い吹き替えまでも後世に残っていくという、吹き替え好きとしてはなんともやりきれない気持ちになる訳ですが、人間は過去の過ちから何かを学べるはず。今後、原典の作品に敬意を払い、日本語によるお芝居を重視した、そんな吹き替えが増えることを願ってやみません。
 
 
 
 
. . . とか、言ってたらこんな事例が起きました↓
「ウォレス&グルミット」新作の日本語吹き替えに津川雅彦さんを起用 . . .
 
  
 
全然、過去の過ちから学んでねーじゃんッ!!( ° 口 ° )。
欽ちゃんとか、津川さんとか、ウォレスというキャラのどこをどう解釈すればそういうキャスティングになるんだよ!?。オイラなら間違いなく、大塚芳忠さんを起用するけどな!(^皿^)/


  お怒りモード2.jpg
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SPIDER-MAN

全く持って同感です!
芸能人を起用して話題作りしようという魂胆なんでしょうけど
そのために吹き替えの完成度を落としてる作品多いですよね。

ディズニーの場合はトイストーリー、モンスターズインクのように
他の吹き替えなんて考えられないほどピッタリな人生をしますが、
ドリームワークスはシュレック以外微妙ですよね・・・。でも、
自分が一番記憶に残ってるアニメで一番酷かった吹き替えは、
シンプソンズムービーに所ジョージや和田アキコを起用したあれ
ですね。まぁ、DVDにはいつもどおりの声優さんの吹き替えも
入っていたのでまだいいですが・・・。

最近は実写映画の吹き替えにもタレントを起用する事が増えて
ますけど、どれも酷いんですよね・・・。ハムナプトラ3の上地、
ウォンテッドのDAIGOとか、他の人の吹き替えが完璧なのに
吹き替えを見る気なくすんですよね・・・。

まぁ、せめてそれなりの吹き替えが出来る人にして欲しいですね。
by SPIDER-MAN (2009-08-01 20:10) 

SPIDER-MAN

あ、そうそう書き忘れたんですけど・・・
今年の冬に、ディズニーが久々に手書きアニメを
公開するんですよ!しかも、ディズニーお得意の
プリンセスストーリーです。監督も、アラジンや
リトルマーメイドの監督なのでかなり期待できそうです。

タイトルはプリンセス・アンド・ザ・フロッグで、
内容は結構好きな感じです。まぁ、日本での
公開は来年になるかもしれませんが・・・。
by SPIDER-MAN (2009-08-01 20:20) 

堀越ヨッシー

SPIDER-MANさん、こんにちは。
ディズニー久々の手描きアニメ、すごく楽しみですね!。現在公開中の「ボルト」は残念ながら見にいけそうにありませんが、年末公開予定(?)の「カールじいさんの空飛ぶ家」は絶対見たいですね!。もちろん声は青野武さんで!(^皿^)。
by 堀越ヨッシー (2009-08-19 09:52) 

:

確かにそうですね。
日本だとジブリがよくやっていますが、
そういうのに対して「プロを使え」「下手糞を使うな」「話題作り子役・芸能人を出すな」という意見があります。
しかし、ジブリ側は「声優の作ったような声は嫌い」と発言しております。
インクレディブルハルクの時にも書きましたが、下手な方がいい時もある、と。
その点で言えば、ジブリは本当にキャスティングがうまいです。
評価は低いけど自分的には最高の「ゲド戦記」の主人公や
「崖の上のポニョ」の宗介とかはベストキャスティングだと思いますね。
また、キャティングされた人たちの中には実際、声優の仕事をしている人もいますしね。
「千と千尋の神隠し」の蛙や「ハウルの動く城」の炎の悪魔を演じた我修院達也さんとか、ポニョの父親役をした所ジョージさんも。
また、「クレヨンしんちゃんの映画」や「ヤッターマン2008」では、ご本人さんたちが作品内で実際、出演されているし。
一概に悪いと言えないのが声優というものなんですよね。
では、
by : (2009-08-20 18:53) 

堀越ヨッシー

:さん、こんにちは。
基本的に声の芝居がきちんと出来る方なら、タレントさんだろうが声優さんだろうが誰でもいいんです。ただ上手い下手だけで判断できないところが吹き替えの面白いところであって、更にそこに個人的嗜好も加わるので、結局のところ何をもってその吹き替えの優劣を判断するのかは難しいですね。
ただ、「ザ・シンプソンズ」問題のようにそれはあきらかに違うだろ?ってのは確実に存在しますし、そういうのはやめて欲しいですね。
by 堀越ヨッシー (2009-08-24 11:29) 

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