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大好き!、刑事コロンボ [吹き替えについて]

デアゴスティーニ・ジャパンより発売された「刑事コロンボ・DVDコレクション」を購入しました(デアゴスティーニから発売されるヤツって、創刊号をついつい買っちゃいます。「24」とか「ハリポタ」のチェスシリーズとか...だって安いんだもん(^皿^)。で...結局それ以降は買わなくなるという...トホホ)。
記念すべき創刊号に収録されている作品は「殺人処方箋」。シリーズ化を見込んで作られたパイロット版。当たり前のことだけど、とにかくコロンボが若い。頭もボサボサではなく小綺麗な7・3分け。でも大好きな葉巻はプカプカ吹かしてるし、ペンを持ってないところなんかは初回から同じ。去り際に「もうひとつだけ」と質問するところもバッチリ。
 
 
幼少時代から刑事コロンボを見て育ったオイラ。初めて見たのは確かNHKで放送されてたものだったと思うけど、その後日本テレビの金曜ロードショーで定期的に放送されてたものは必ずと言っていいほどかかさず見てました。
科学捜査が進歩した現在、改めて作品を見直すと事件自体にはツッコミどころが満載な訳だけど、それはたいした問題ではない。この作品の真の面白さはコロンボが犯人を追いつめていく過程にあるのだ。ボサボサ頭にヨレヨレのコート姿の一見すると冴えない男が、その中にある秘めた知力を駆使して犯人を追いつめていく...それが「刑事コロンボ」の醍醐味なのです。
 
コロンボの魅力はなんと言っても演じるピーター・フォークの芝居による功績が大きい。時に人懐っこい表情を見せたかと思えば、犯人を追いつめていく時にはまるで鷹や鷲が標的を狙い澄ましたかの如き眼光の鋭さを見せる...このギャップがたまりません。誤解を恐れず敢えて言いますが、彼が“義眼”なのも少なからずその事に影響を与えていると思います。義眼のせいで目の焦点が微妙にずれていることから生まれる独特な表情が、彼のひとくせもふたくせもある性格を表現するのに役立っていると、オイラは思います。
  
そして、忘れてはいけないのが日本語吹き替えでコロンボの声を担当されていた今は亡き小池朝雄さんの存在です。小池さんの独特な言い回しから生み出される台詞の妙は唯一無二の完成度で、小池さんの声なくして刑事コロンボが日本でここまでヒットすることはなかっただろうと断言出来ます。更には翻訳をされた額田やえ子さんの功績も大きい。「ウチのカミさんがね..」と額田さんが訳した台詞を、小池さんが絶妙な台詞まわしで表現する...ここに最強のコラボが誕生したのです。結果、日本でも「刑事コロンボ」はお茶の間に受け入れられ、後年「刑事コロンボ」の大ファンであった脚本家・三谷幸喜氏の手によって和製コロンボでもある「古畑任三郎」が生まれることになったわけです。古畑のヒットは日本人の潜在意識の中に「刑事コロンボ」があったればこそです。
 
アメリカで「刑事コロンボ」が初放送されてから40年近く経とうとしています。それでもなおコロンボの魅力は衰えることはありません。
 
 
 
因みにオイラが好きな作品は「祝砲の挽歌」と「魔術師の幻想」

昔は独特な台詞まわしの声優さんが多かった。小池朝雄さん然り、山田康夫さん然り...。
 
 

別冊宝島 『刑事コロンボ完全捜査記録』 (別冊宝島 (1330))

別冊宝島 『刑事コロンボ完全捜査記録』 (別冊宝島 (1330))

  • 作者: 町田 暁雄
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/07/06
  • メディア: ムック


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コメント 9

こんばんは!いつもながら、似顔絵、お上手です。。。スゴイ特徴掴んでますね。
「あともうひとつだけ」、この台詞に観てるこっちもどきっとします。「あ、もう既にこの人を犯人と踏んでるな」と。

コロンボの「うちのカミサン」、毎回、「どんな奥さんなんだろ?」と思いながら観てました。最後まで画面には出てきてないですよね。

あの口笛のような、オープニングの音楽にもちょっとほっとしたりします。
by (2007-10-12 21:56) 

naonao

お久しぶりです。
コロンボいいですね!私も大好きでした。よく見てましたよ。
上のbonheurさんにコメントですけど、かみさん後から出てきます。一緒には決して出てこなかったようでしたが・・・。かなり昔のことなので記憶があいまいですけど、おかっぱでお似合いな感じの奥さんでした。そうですよね、ヨッシーさん。
by naonao (2007-10-12 22:24) 

Catcat44

ヨッシーさん、こんばんわ!
確かにいくつか2時間のやつを見てますよ。楽しく。
古畑任三郎が、コロンボをリスペクトしてできたキャラだと気づいたのは、恥ずかしながらそう昔の事ではないのですけど、この作品は吹き替えの魅力爆発の作品なのですよね。私は吹き替えしか見ていないので、元を知らないですけど、あの太くて温かい声質が、コロンボ刑事の声だと思ってますから。
あの風体の上がらない感じと、犯人を追い詰めていくギャップが気持ちいいですよね~。
40年なんですか~。ひえ~。
by Catcat44 (2007-10-12 22:30) 

うつぼ

コロンボ、何故かちゃんと見た記憶がないのですが、ピーター・フォークの独特の表情と吹替えの声は印象にありますねぇ。
ヨッシーさんのイラストみたら私も買おうかな、という気になりました。。。
by うつぼ (2007-10-13 10:28) 

堀越ヨッシー

bonheurさん、こんにちは。
あの有名なオープニング曲は、巨匠ラロ・シフリン氏によるものです。金曜ロードショーで放送される時は必ず冒頭で流されるんですよね。あの曲を聴くと気分が盛り上がります!。
by 堀越ヨッシー (2007-10-14 19:20) 

堀越ヨッシー

naonaoさん、こんにちは。そしてお久しぶりです。
なんですと!?...カミさんが出演されているシーンがあるのですか?、知りませんでした(^皿^;)オハズカシー。時間と金があれば全話チェックして見てみたいです...。
by 堀越ヨッシー (2007-10-14 19:24) 

堀越ヨッシー

LICCAさん、こんにちは。
創刊号によれば、主演のピーター・フォークと小池朝雄さんの声は全然違うそうです。でも小池さんの声の雰囲気が良かったから起用されたとの事でした。余談ですがクリント・イーストウッドの声をあてていた山田康夫さんも、自身の声と違うので当初は吹き替えるのに困惑していたそうですよ。
by 堀越ヨッシー (2007-10-14 19:27) 

堀越ヨッシー

うつぼさん、こんにちは。
うつぼさんが「刑事コロンボ」をちゃんと見たことがないっていうのは、ちょっと意外でした。この創刊号はお安いですし、機会があれば是非お薦めします(^皿^)。
by 堀越ヨッシー (2007-10-14 19:30) 

堀越ヨッシー

battaさん、かいじゅうたちのははさん、ナイスありがとうございます!。
by 堀越ヨッシー (2007-10-14 19:33) 

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