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舞台「五ヶ瀬村大字三カ所下ル」を見る〜東京ロックンパラダイス [舞台・コンサート]

知り合いの役者さんから「今度、客演するんで見に来て下さいよ〜」と、お誘いメールがきたので、その彼が出演してる舞台を見てきました。
  
東京ロックンパラダイス本公演「五ヶ瀬村大字三カ所下ル」〜新宿シアターブラッツ
   
東京ロックンパラダイスは俳優・布施博さんが主催の劇団(..なのかな!?、実は詳しいことはよく知らないんだよね...苦笑)。今回の舞台が21公演目だそうです。
 
【あらすじ】
田舎で一人暮らしをする父親が行方不明と聞いて集まってきた息子たち。離婚歴4回の長男(不二家勤務)、キャリアウーマンの長女(独身)、証券会社に務める次男とその妻、東京で役者をやりながらフリーター生活をおくる三男、そしてオカマの四男。父親の事を報せてきたのは、訳あって父親と同居している長男と幼なじみの女性だ。父親のことを心配しながらも久しぶりにあった兄弟たちは懐かしい昔話にはなをさかしていた。そんな折り、同居女性の同級生が父親から預かったという遺書を携えやってきた。遺書には預金の全てを同居する女性に譲り渡すという。それを聞いて憤慨する兄弟たち。果たして、父親の意図とは...?!
 

舞台開幕早々から、テンポのいい台詞のやりとりが心地いい。とにかく出演者が喋りまくるのだ...これは見ていて素直に凄いッ!と思った。
オイラはてっきり布施博さんは出ないものとばかり思っていたが、どっこい主催の布施さんご自身も舞台に出演されてました。布施さんのお芝居はテレビ等、映像でしか拝見したことがなかったので、そんな布施さんがこんな小劇場でお芝居をされていること自体に、ちょっと感動したオイラ。何より布施さんご自身が楽しんでお芝居されている雰囲気がひしひしと伝わってきた。前半のとあるシーンで台詞を噛んだ布施さん...思わず自分でも笑ってらっしゃったけど、これはご愛嬌(笑)。後半にステテコ姿で「♪ミルキーはママの味ィ〜」と、酔っぱらって歌い踊るシーンには、思わず爆笑してしまいました。
 
図らずも多額の遺産が舞い込む事になり苦悩する主人公の女性を演じられた井上和子さんが素晴らしい。深夜、父親の遺書を持って来た弁護士の同級生(古谷浩子さん)と二人っきりで語り合うシーンがとっても素敵でした。ああいう普通に会話するっていう芝居が、実はとっても難しかったりするんだよね。そういった意味でも、個人的に一番印象的なシーンでした。
 
印象的と言えば、この舞台ではとにかくケンカになるシーンが多い(苦笑)。兄弟でちょっと揉めだすと即ケンカが始まる。シバキ合うのは普通で、お茶のかけあいに始まり、末は食卓のみそ汁が飛ぶ始末。しかもこれ、みんな本物!...出演者みなビショビショになりながらの大熱演!。オイラはこういうリアルって大好き!、これもまた小劇場での舞台の魅力ですね。可笑しかったのが乱闘シーンでオカマの四男(岩田ひろゆきさん)が長男演じる布施さんに思いっきり蹴りを入れてたところ。「オカマをなめんなよ、コノヤロー」と、布施さんのケツに蹴りを入れてる岩田くんに思わず爆笑したオイラです(笑)。
でも、そんな乱闘シーンを見ながらちょっと懐かしくなったりしました。オイラん家も兄弟が多かったので喧嘩は日常茶飯事でした。そんなガキの頃を思い出してちょっとノスタルジックな気分に浸りました。
 
父親の遺産をめぐって争う兄弟たちが、やがて昔仲が良かった頃のような家族の絆を取り戻す...そんな物語でした。1時間40分の舞台でしたが、とっても濃密で、楽しく、なおかつ素敵な舞台でした。次回の公演も見に行ってみようかな?..そう思わせてくれる東京ロックンパラダイスの舞台でありました。
 
  
  
オカマの四男を演じた岩田ひろゆきくん。
舞台中ずっと誰かに似てるなーと思ってたら、ようやく気付いた!...「ドラゴンボール」に出てくるギニュー特戦隊のリクームだッ!(笑)。

もともとガタイの良い岩田くんがオカマをやると、いろんな意味で迫力があったよ。...しかし、まさかスキンヘッドだったとは...。パンツにティッシュが挟まってたのは、ちょっと悪ノリしすぎだよ(苦笑)。

(注)知らない方のために...これがリクーム


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