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地人会第104回公演「ブルーストッキングの女たち」を見る [舞台・コンサート]

新宿・紀伊國屋ホールにて上演中(3月9日〜21日)の舞台「ブルーストッキングの女たち」(宮本研/作 木村光一/演出)を見てきました。
 
【あらすじ】 
大正時代、女性の解放を目指して雑誌「青鞜」を発行した平塚らいてう(かとうかず子)。そんな彼女を慕って九州から上京してきた伊藤野枝(純名りさ)。女学校時代の教師・辻潤(中村彰男)のもとに転がり込んだ彼女はそのまま辻と結婚、子ももうけるが、後に知りあう無政府主義運動家の大杉栄(上杉祥三)と恋におち、辻と子供を捨て大杉の元へ。平塚から「青鞜社」を譲り受けた野枝は大杉とともに活動を活発化させるのだが、時ならぬ関東大震災の影響で、二人は悲劇を迎えることとなる...。
 
20年前に上演された「ブルーストッキングの女たち」の再演だそうです。休憩をはさんで約3時間ちょっとの舞台でしたが、なかなか面白かったです。正直、学の無いオイラは舞台を見ながら大正時代の出来事にこんな事があったんだなあ...と思いながら見てました。
 
紀伊國屋ホールって今回初めて足を運びましたが、なかなかクラシックな趣きの劇場でした。壁はベニヤ板風でなんだか変なオブジェが飾ってあるユニークな劇場でした。セットが180度転換する時に、仕掛けがゴロゴロと音をたてる様は、劇場の年代を感じさせました。
 
で、ここからが本題。
今回なぜこの舞台を見に行ったのかというと、去年から今年あたまにかけてのワークショップで講師をして頂いた文学座の若松泰弘さんがこの舞台に出演されてたから。オイラは若松さんの出てる舞台をまだ一度も見たことがなかったので、この機会に見ておかなければ!と、劇場に足を運んだのでありました。
劇場に着いて早速パンフを購入。稽古場風景の写真が掲載されてたので、「どれどれ」と若松さんの姿を捜せど見つからず。「あれ!?、おっかしいなあ..」と、よくよく見たら...いましたよ!若松さん。長かった髪をバッサリ短く刈り上げて、ヒゲを生やし眼鏡をかけた若松さん。以前講師をして頂いた時とは全然違う容姿だったので、最初は気がつきませんでした(苦笑)。
  
顔見知りということで、多少ひいき目で見てたのかもしれませんが、それでも初めて若松さんの芝居を見た率直な感想はというと...やっぱり巧いッ!!。若松さんが出てるシーンではストーリーそっちのけで若松さんの一挙手一投足をじっと見てました。台詞を言ってる時よりも、台詞を聴いてる時の芝居はどうなのか?..とか、台詞のキャッチボールはどうなのか?..とか、そういうところばかり見てました。すごく勉強になったでございます、若松センセー(敢えてセンセーと呼ばせて頂きたいッ!)
 
 
無政府主義を貫く大杉栄と行動を共にする荒畑寒村役の若松泰弘さん

芝居中、眼鏡をなおす仕草が稽古場で講師をして頂いてたときのそれと同じでちょっと可笑しかったです。
 
 
それと、神近市子役の加藤忍さん(スターダス・21)が素晴らしかった。
【神近市子は大杉栄の思想に共感し、それとともに恋心を抱くようになる。しかし、後に出会う伊藤野枝に大杉が惚れたことに嫉妬心を燃やし、「私だけを愛して!」と、大杉を短刀で襲い重傷を負わせ刑務所行きとなる...】
登場シーンでは凛としていて清々しい市子が、大杉に惚れた事によっていい意味でも悪い意味でもだんだんと女性らしくなっていく姿を好演されてました。


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justice-7

講師された方の舞台も勉強になりますね!若松さんもきっとお芝居に気合が入ることでしょうね^^;
舞台が180度まわるなんて、歌舞伎のようですね!
by justice-7 (2007-03-17 17:01) 

うつぼ

平塚らいてうというと社会科の教科書でしか知らない人なので(大正時代に女性解放運動などで活動された方という程度の知識のみ)、こういう舞台を見るとなるほどなー、と思うことが多そうですね。
ヨッシーさんの記事を観ると、毎度毎度のことですが、舞台と観客の一体感を私も味わってみたくなりますね。
by うつぼ (2007-03-19 23:20) 

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