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都の「青少年健全育成条例改正案」について [ひとりごと]

我が師、ラクガキングこと寺田克也先生がご立腹だ。
 
事の発端は、東京都が「青少年健全育成条例改正案」を提出したことに始まる。この改正案の中で、都は18歳未満に見える2次元キャラクターによる性行為などを描いた作品を販売・閲覧禁止にするなどの規制案を成立させようとしているのだ。これに対して、ちばてつやさん、里中満智子さんら著名な漫画家の皆さんが「表現の自由を規制することには反対だ」との表明をしたのです。
 
これだけ聞くと、まるで著名な先生方が児童ポルノを擁護しているようにも聞こえるが、本質はそうじゃない。要は、表現の自由を公的機関が検閲することの恐ろしさを懸念しているのであります。
ちばてつや先生が仰っているように、あらゆる表現の自由は根っこの部分で繋がっていて、ひとつを規制し始めたらやがてそれは全体を浸食し始める....その恐ろしさを説いていらっしゃるのです。かつて表現の自由が規制されていた戦時中の日本を経験してらっしゃる先生だけに、その言葉には重みがあります。
 
この国ははっきり言ってロリコン嗜好の人が多い。アイドルの低年齢化などを見れば、それは明らかです。その嗜好自体は否定しないし、小児性愛的嗜好の人がいても別にいいと思う。もちろんオイラの中にだってそういう部分はあるし、例えば芸術の世界にだってそういう類いの人が多いのも事実だ(某有名アニメ監督の例を出すまでもなく)。
ただ子供を性の対象にした児童ポルノが世に氾濫していて、未成年など誰しもが簡単に手に入るような状況を改善しようとする気持ちは理解出来ます。だけど、それは出版社など業界団体が自主規制すれば済む話であって、公権力が介入して検閲し規制すべきものではない。規制の始まりが児童ポルノであったとしても、やがてそれは暴力などの残酷描写であったり、思想だったりと、様々な部分に広がりを見せるに違いありません。それは「発想が飛躍しすぎだろう」と言う人がいるかもしれません。でも、浸食とはそういう小さい部分から始まっていくものなのです。
健全という名のもとに表現の自由が国家によって規制される....それは断固反対です。
 
寺田克也先生が自身のブログで「ずっと後ろを歩く後輩として、都合よく大先輩にのっかって言うと...」と仰っているように、オイラも寺田克也先生に都合よくのっかって言わせてもらうと、今回の改正案には断固反対です!。
興味のある方は、こちらの寺田克也先生の主張をお読み下さい。そちらを介して、ちばてつや先生の主張も閲覧出来ます。
 
「お前のブログは“健全じゃない”から、閉鎖だッ!」
このままでは公権力によって表現の自由が規制される、そんな恐い日が来ないとも限りません。どんな表現であろうとも、それが例え不快なものであったとしても、その表現の自由は守られるべきです。もちろん、ルールの中でという前提で。
表現の自由は、みんなの手で守っていきましょう。
 
 
 
     『自由は、戦って勝ち取れッ!』
     反旗をひるがえせ!.jpg
 
概要を知りたい方はこちらもどうぞ
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