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シンリンオオカミは、鱒(マス)の頭部のみを食べるらしい [動物・植物・昆虫の画]

狼(オオカミ)は、やっぱりかっこいい。
一匹狼(ローンウルフ)なんて言葉があるから単独で行動してると思われがちな狼だけど、実際は家族単位の群れで暮らしてるものが殆どで、単独で生きてるのはほんのごく僅か。
そんなカナダに暮らすシンリンオオカミのファミリーを取材した模様が、一昨日のNHK「ダーウィンが来た!」で放送されました。どういう徒党を組んで狩りをするのか?とか、子供同士でじゃれあう行為が実はファミリー内に於けるお互いの上下関係の確認作業になっているなど、興味深いエピソードがいくつかありました。
 
その中でもとりわけ興味深かったエピソードは、タイトルにも書いた「オオカミは、マスの頭のみを食べる」という事例。
集団で狩りをするオオカミだけど、幼いオオカミはまだ狩りには参加させてもらえません。そこで子供のオオカミたちは、川を遡上してくるマスを獲ることで狩りの仕方を学んでいきます。産卵のため遡上してくるマスを、浅瀬で恐る恐る捕まえようとするオオカミの子供たち。大きなマスを相手に悪戦苦闘するその様子がとても愛らしく感じられました。
 
と、ふと川辺に目をやるとお兄さんオオカミが獲ったと見られるマスの残骸がちらばっています。よく見ると、どれも頭部のみが喰われていて、一番美味しそうな身体(イクラがいっぱい!. . . あーもったいない)の部分にはまったく手がつけられていません。
. . . どうして!?
実は、マスの内蔵にはオオカミたちにとって有害な寄生虫がいるため、身体には手をつけないで頭部のみを食べるんだとか。しかもマスの頭部にはいわゆるDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれており、それを摂取するのにも役だっているらしい。
ある研究データによるとDHAをたくさん投与された魚とそうじゃない魚を比較したら、DHAをたくさん投与された魚が“群れ”を形成して泳いだのに対し、DHAが少ない魚は単独で泳ぐ傾向が見られたという。つまり群れという集団で生活をするオオカミたちにとって、脳を活性化させるDHAはとっても大事な栄養素だということ。狩りの練習をしながら同時に大事な栄養素も確保する. . . そんな仕組みが自然と出来上がっているのですね。
うーん、自然界のメカニズムって素晴らしい!。

「ダーウィンが来た!」は30分間という短い番組ですが、動物をとりあげたドキュメンタリー番組としては気軽に見やすく、そして勉強にもなる番組です。何より映像が本当に素晴らしい!。読者の疑問を代弁してくれるひげじい(声:龍田直樹さん)の解説も楽しいし、エンディングテーマ(ケニー・G withウェイウェイ・ウーによるサックスと二胡のコラボ!)も素晴らしい。
片や、野生動物をペットみたいに扱って楽しむ人間的主観満載の番組「天才!志◯動物園」。そんな“羊の皮を被った狼”的邪悪な番組を見るぐらいなら、オイラは断然「ダーウィンが来た!」の方をお薦めします!(^皿^)/。日曜日の夜に、是非是非!。
 
 
     「俺たち動物は見てるぜ、アンタら人間の行動をな . . . 」
     オオカミ.jpg 
 
番組のクライマックス、子供たちの前に突如現れた巨大なヒグマ。母親オオカミは子供たちを守るため、果敢にヒグマへと挑む!. . . の場面で流れていたBGMが「ダークナイト」だったのには、思わずニヤリとしてしまいました♪。選曲グッジョブ!(^皿^)b
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