SSブログ

恐いジェイソン復活!...リメイク版「13日の金曜日」を見る [映画鑑賞]

「ハイスクール・ミュージカル〜ザ・ムービー」を見て、健全な高校生たちの姿にさわやかな風を感じつつ清々しい気持ちになったオイラ。そのまま気分良く劇場をあとにしようとしたら、とある看板が目に留まりました。

        RIMG0292.JPG
...ジェイソンッ!!(° 皿 °)/ 
完成が遅れてると風の噂に聞いていたので、てっきり公開はまだまだ先だと思っていたら、早くも今月公開だったんですね...うっかりしてました。
 
ところで、皆さんはジェイソンの名字はなんだかご存知でしょうか?
「そんなの簡単じゃん、“ボーヒーズ”だよ」
と、即答出来たあなたは偉い!。そう、80年代ホラーを見て育った世代なら、このくらい即答出来て当然ですよね。
ジェイソンと言えば?...「ボーヒーズ」〜13日の金曜日
フレディと言えば?...「クルーガー」〜エルム街の悪夢
マイケルと言えば?...「マイヤーズ」〜ハロウィン
歴史に名を残す三大殺人鬼の名前ぐらいは、いついかなる時でもさらりと答えられるようにしておきたいものです。
 
そんな訳で、80年代ホラーを見てすくすくと健やかに育ったオイラとしては、ジェイソンの看板を前にして素通りは出来ないな...と、急遽リメイク版「13日の金曜日」を鑑賞することに致しました。「ハイスクール・ミュージカル〜ザ・ムービー」と「13日の金曜日」という、対極に位置する2つの映画を同じ日に鑑賞しようなんて人間は、日本広しと言えどもオイラぐらいしかいないんじゃないでしょーかね?(^皿^)キチョーダネ。
 
【あらすじ】 
その昔、殺人事件があったクリスタル湖(レイク)。その影響で隣接する古いキャンプ場は封鎖され、今ではさびれていた。そこへやってきた旅行中の若者たち。その夜、キャンプを楽しんでいた彼らであったが、突如現れた“袋を被った謎の男”に次々と殺害されていく...。
しばらくして...クリスタル湖を訪れる一人の若者の姿があった。その男性は行方不明の妹を捜しているという。そんな彼がさびれたキャンプ場で見たものは、首のない死体を担いで歩くマスクを被った大男の姿であった...!
 
 
元々物語自体はあってないようなものなので、このリメイク作品に於いてもストーリー自体に特筆すべき点はありません。昨今のリメイク作品にありがちな「主人公はどうしてそうなったのか?」的なアプローチもなく、今リメイク作品はシリーズの原点に戻るかのごとく、恐いジェイソンをただただ淡々と描いていきます。冒頭から殺人全開!、何人か殺しまくったあとでようやく「Friday the 13th」のタイトルが登場します。マーカス・ニスベル監督のこの憎い演出に思わずニヤリです。
監督は「悪魔のいけにえ」のリメイク作品「テキサス・チェーンソー」でも直球勝負な恐怖演出で我々観客を震えあがらせてくれましたが、今作でもその手腕は健在でした。ただ、音による恐怖演出(突然「ガタンッ!」とか大きい音がする、ホラー映画では定番のアレ)がやや過多だったかな?という印象は拭えませんでした。
手に持った凶器を振りかざし、走って追いかけてくるジェイソンは確かに恐いのですが、オイラがむしろ恐かったのは湖畔の茂みの中にじっと佇むジェイソンの姿...アレが一番恐かった!。湖で泳ぐ女性(当然お約束のように上半身裸...笑)をじーーーっと静かに見つめるその姿、もちろん手にはマチェーテが!....これが恐いのなんのって!(もちろん、この女性はこのあと脳天を突き刺され殺されます!...刺される時の音がリアルで、鳥肌ゾクゾク〜)。
「13金」シリーズは、回を重ねるごとにジェイソンというキャラクターの知名度が上がるのと反比例して、その姿がまるで漫画のような存在になっていってしまった(途中から人間じゃなくなるは、宇宙に行っちゃうは、でもう滅茶苦茶!)ため、ホラー映画としてのクオリティはどんどん下がっていった訳ですが、今作では久々に恐いジェイソンの姿が見られて、ファンとしては嬉しい限りでした。
 
でも、個人的に残念だった点が2点あります。
ひとつは、ジェイソンがアーチェリー(弓)を使って人を殺すシーン。今回も様々な道具を使って殺人ショーを披露してくれるジェイソンさんですが、その中のひとつに弓矢を使ったシーンがあります。湖でボートを走らせていた若者を弓で射殺す訳ですが、ジェイソンがそんなテクニカルな武器を使って人を殺しちゃダメじゃん!...ランボーじゃないんだから(^皿^)。やっぱりジェイソンは強引な力技が魅力な人なので、アーチェリーなどという小洒落たアイテムは似つかわしくないですね。
因みに今回のジェイソンはすごくアスリート系な一面を見せてくれます。斧を投げつけて相手を仕留めるシーンがあるのですが、この時のフォームがまるでオリンピック選手のような美しいフォームなのです(ドワーフのギムリもビックリ!?)。まるでハンマー投げの室伏選手のようなその姿に、日頃の努力の成果が垣間見えました...偉いぞ、ジェイソンさん。
 
そしてもうひとつは、ジェイソンの素顔が見られなかったこと。最初はエレファントマンのようなズタ袋を被り、その後お馴染みのホッケーマスクを被る訳ですが、残念ながら今作ではついに最後までその素顔を見ることは出来ませんでした。ジェイソンさんが素顔を隠すにはそれなりの理由がある訳です。今作ではホッケーマスクの下から目はギロリと見えるのですが、結局最後までその素顔はわからずじまい。過去の作品へのオマージュと思われる衝撃のエンディングでもマスクは付けたままだったのが残念無念。わずかなショットだけでも良かったから、あの印象的な素顔を見せて欲しかったですなあ!(^皿^)。
 
 
わたくし、生まれも育ちもニュージャージー州です
クリスタル湖(レイク)で産湯を使い、性はボーヒーズ、名はジェイソン
人呼んで、ジェイソン・ボーヒーズと発します!
 
「...って、そのまんまじゃんッ!(^皿^)」
 
「さくら、それを言っちゃあ、お終え〜よ」
ジェイソン国へ帰る.jpg 
しかし、過去のホラー映画があれもこれもとリメイク化されると、いよいよもって「エルム街の悪夢」もリメイク化されちゃうかもですね。フレディ・クルーガー復活の日は近いッ!?(^皿^)。
 
 
 
それにしても納得がいかないのは、パンフレット(プログラム)が未発売だった事。せっかく約30年ぶりにスクリーン復活したっていうのに、これじゃあ浮かばれません。
前回「ヘルボーイ〜ゴールデンアーミー」の時はパンフ自体が少なかったため売り切れで買えなかった訳ですが、今回は発売そのものが無し!。プログラム未発売に到った経緯にどういった事情があるかわかりませんが、映画ファンを失望させるような事だけは止めて欲しいですね。
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。