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劇団、江本純子 vol.3「婦人口論」を観劇する〜東京芸術劇場小ホール1 [舞台・コンサート]

久しぶりの舞台観劇。
今回観に行ったのは、以前舞台でご一緒させていただいた馬淵英俚可さん出演の舞台。
現場で拝見する馬淵さんは、小柄で華奢な女性でしたが、凛とした美しさがとても魅力的で、まさにクールビューティーな方でした。
お話する機会はほとんどありませんでしたが、その佇まいにオイラは普通にファンになってしまったのでありました(^皿^)。約半年ぶりに拝見する馬淵さんのお芝居、楽しみ楽しみ♪。
今回の物語は、チラシを読むと何やら“痴漢”にまつわる話らしい。
題名通り、女性たちの口論も絡まって、これはなかなか面白そうな舞台になりそうです。
期待大!(^皿^)。
 
劇団、江本純子 vol.3 『婦人口論』
作/演出:江本純子
出演:馬淵英俚可、初音映莉子、澤田育子、津村知与支、野村恵里、ノゾエ征爾
【あらすじ】
ユカリ(馬淵英俚可)は友達のエミ(澤田育子)、会社の同僚であり部下のユカコ(初音映莉子)らを誘って、とあるテーマパークへと出掛ける。そこは暗闇の世界を体験出来るというものだった。エミにくっついてきた彼氏気取りの裕一郎(津村知与支)やユカコの友達ユカ(野村恵里)を含めた5人は、パークの案内人であり、実際に盲人であるあつし(ノゾエ征爾)の指導のもと、この一風変わったテーマパークを体験することになる。やがて、暗闇という異世界に放り込まれた彼女たちは、それぞれの思いを互いにぶつけ始める....。
 
 
 
観る前から舞台に対する期待値が高かったからなのか、正直あまり面白くなかったなあ。
馬淵さん、ごめんなさい....(^〜^;)。
暗闇の世界にしても、その中で行われる“痴漢行為”にしても、取り上げ方がすごく表面的で薄っぺらな印象を受けました。どちらもこの作品のキーとなる部分であっただけに、もっと深く掘り下げても良かったのではないだろうか?。
何よりも残念だったのは、登場人物がただただ意味のない会話に終始してしまった点。初音映莉子さんや津村知与支さんらのやりとりはすごく面白かったけど(^皿^)。
主人公ユカリはどうして“闇の世界”を体験出来るテーマパークに行こうと思ったのか?、闇の世界を体験することで何を得ようとしていたのか?、そのあたりをもっと知りたかったし、あつしにしても同じで、盲人である彼がなぜ“痴漢”行為をせずにはいられないのか?、それは無意識なのか?、それとも確信犯なのか?、そのあたりをもっと明確にして欲しかった。ユカリにしてもあつしにしても、そのあたりの人間像が不明瞭で今イチ感情移入が出来なかったのが惜しい。
物語の最後でユカリが不感症だったことをあつしに告白するシーンがあるが、作品を観ていてもユカリにそういった様子はまったく見られず、なんだか唐突な印象を受けました。不感症であるのなら物語の中でそういう部分を前フリとして見せておくべきだし、むしろ不感症のユカリと痴漢行為をはたらくあつしの絡みがもっとあれば、逆にもっと面白い展開になったと思う。
 
物語の中でユカリがいう台詞「見えない世界にいるからこそ、見えるものがある」というのがすごく印象的でした。それこそがこの物語のテーマになっても良かったんじゃないか?って思いました。
ユカリとユカコの友情であったり、或いはくされ縁になってしまっているエミと裕一郎の恋愛模様、それぞれに心の闇を抱えたユカリとあつしの交流など、それぞれが暗闇という異世界におかれた時、互いに衝突し、和解し、そして成長していく....そんな人間模様が見たかったです。
 
 
作・演出の江本純子さんは、今すごく人気がある演出家さんなのだそうだ。
自身の痴漢体験がこの話を書くきっかけになったそうだが、その割にはすごく浅い印象を受けた。本当にトラウマとなっているような体験ならば、もっと掘り下げられるものだし、そうせずにはいられないと思う。
いずれにしても今作「婦人口論」は、オイラの心には何も響くものがなかった....残念ッ!
 
 
 
      チラシのイラストが面白かったので、オイラ流にちょっとアレンジ♪
        婦人口論.jpg 
 
これが元ネタ。某お騒がせ女優をパロディ化したもの。
201007190658000.jpg
作・演出の江本純子さん曰く、その名も“馬尻エリカ”だそうです(^皿^)
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動き回る恐竜たちを生で見られるショー〜「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」が遂に日本上陸! [舞台・コンサート]

今まで映画やテレビの中でしか見る事が出来なかった動く恐竜たち。
それが遂に目の前で見られる日がやってきました!。
 
「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」ライブツアー・イン・ジャパン
公式サイトはこちらです!
元になったのは英国BBCで放送されたドキュメンタリー番組だったそうですが、その番組を見て感銘を受けたオーストラリアの企画制作会社が「これをショーに出来ないだろうか?」と企画・制作して作り上げたのが、今回のライブショー「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」です。豪を皮切りに、すでに北米、欧州では成功を収め、満を持して日本での公演となります(アジア初!)。
 
ショーに出てくる恐竜には、映画等でも使用される事があるアニマトロニクスという技術が用いられており、原寸大の恐竜10種20頭がところ狭しと動き回ります。大きいサイズの恐竜は基本的に機械仕掛けのようですが、中には人間の入った着ぐるみ仕様の小型恐竜も出てくるようで、これがより恐竜の動きにリアリティを与えているようです。
本日3月25日(木)、宣伝も兼ねてフジテレビ朝のワイドショー「とくダネ!」にそのライブショーに出てくる恐竜(ティラノサウルスの子供らしい)が出演していましたが、なかなかいい味を出していました。ぶっちゃけ中に入っている人間の足は丸見えだった(構造上これは仕方がない)訳ですが、それは見ていて全然気になりませんでした。むしろその佇まいに「よくぞここまでなめらかに動いてくれるなあ」と、恐竜好きとしては率直に感心してしまいました。
 
ショーは2部構成(約1時間50分)で、恐竜の誕生から絶滅までの壮大な大河ロマンが繰り広げられるとのことで、これはなかなかに見応えがあるかも。既にチケットの先行予約は始まっているようですが、かなり人気が集まっているそうです。グッズ売り場にも恐竜フィギュアとかが売り出されるんでしょうか?....あー、恐竜好きにはたまらんです!。
お金があったらオイラも是非観に行きたいのになあッ!(^皿^;)[あせあせ(飛び散る汗)]
今の子供たちはこういうショーを観られるんだから、本当に幸せですね♪(^U^)。
 
 
 「恐竜は、永遠に男のロマンですッ!」
 恐竜.jpg 
スタン・ウィンストンやフィル・ティペットはこのショーを見たのだろうか?。
恐竜造形で有名な荒木一成さんや、松村しのぶさんの感想なんかも是非お聞きしたいところです。



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舞台「晩秋」、無事千穐楽を迎えました [舞台・コンサート]

おかげさまで、舞台「晩秋」は27日(金)に無事千穐楽を迎える事が出来ました。
公演中はたくさんのお客様にご来場頂きまして、誠にありがとうございました。
僭越ではありますが、出演者のひとりとしてここに厚く御礼申し上げます。
 


 ボーイなオイラ.jpg
森光子さんや坂東三津五郎さん、八千草薫さんらと、一緒の舞台に立っている. . . そんな幸せを毎日感じながらの公演でした。
「ぼかぁ〜、幸せだなぁ♪(^皿^)」(加山雄三風で)
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「晩秋」ですよ、お母さんッ! [舞台・コンサート]

季節はすっかり秋ですね。♪枯れ葉よ〜(. . . って古いか)
秋になるとケニー・Gを聴きたくなるオイラですが、皆さん如何お過ごしでしょうか?。
今月に入って朝方の空気が、よりいっそう冷たくなったように感じます。そんな事を日々感じつつ、しみじみとするオイラ。あんまりしみじみするもんだから、しじみ汁を飲んでみました. . . しみじみとしみじみしつつしじみ汁(五・七・五調、舌を噛まないように注意!)
「あー、美味い♪」
. . . と、しじみ汁をすすってる場合じゃありません。しじみ汁も結構ですが、身も心もホットになれる、もっといい方法があるのですよ(^皿^)。
現在絶賛上演中の舞台「晩秋」が、それです!。

平成21年 明治座11月公演 『晩秋』
作:演出/マキノノゾミ
出演/森光子、八千草薫、坂東三津五郎、米倉斉加年、中田喜子、馬淵英俚可、星野真里、他
 
【あらすじ】
平成11年、秋。都内の大学病院に勤める医師・鳴海春彦(坂東三津五郎)は、数十年ぶりに小学校時代の恩師である上原清子(八千草薫)の訪問を受ける。ひょんなことからひとり娘の由佳(馬淵英俚可)を加えた3人で自身の生まれ故郷である登美島を訪れることになった春彦。小学生時代の旧友たちとの再会に喜ぶ春彦であったが、その一方で清子先生には“ある異変”が起き始めていた。そして、そんな清子先生から春彦はある重大な秘密を明かされるのだった。
時は昭和34年に遡る. . . 。
 
 
瀬戸内海の美しい小島を舞台に描かれる恋模様、親子の情愛、師弟の絆。
人生に於ける「晩秋」を迎える時、人は何を思い、求めるのか. . .

しみじみするのに、まさにピッタリのこの作品。
この秋は“観劇の秋”としゃれこんでみては如何でしょうか?(^皿^)/。
皆様のご来場、心よりお待ちしておりますです、ハイ。
 
 
     RIMG0374.JPG 
注:何でオイラが“皆様を心よりお待ちする”のか. . . ですって?。それに関してはサイドバーの一番下をご覧下さいませ(^皿^)。
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舞台「眉山」、東京公演無事終演! [舞台・コンサート]

平成21年明治座8月公演「眉山」。
皆様のおかげをもちまして、昨日18日(火)に無事千秋楽をむかえることができました。
公演中はたくさんの方にご来場して頂きまして、本当にありがとうございました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
 
なお、舞台「眉山」は引き続き. . .
名古屋/中日劇場 8月22日〜27日
徳島/徳島市立文化センター 9月11日〜13日
...での地方公演がございます。残念ながらオイラは地方公演は不参加となりますが、お近くにお住まいの方は是非是非劇場へとお越し下さいませ。
ひと夏の思い出に舞台「眉山」を、是非お楽しみ下さい!(^U^)。
 
 
    「ヤットサー、ヤットヤット!」
    あわおどりフィナーレ!.jpg
今回オイラが衣装で着た浴衣は、デザインが素敵で、着ててすっごく気持ちが良かった!。これぞ和のデザイン!って感じでした。
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本日、中日! [舞台・コンサート]

  舞台「眉山」、本日が中日です。
  東京公演は、早くも半分が過ぎてしまいました。
  千秋楽の18日(火)まで、残すところあと半分. . . !
  全力投球で頑張りまっす!(^皿^)b
 
 
    あわおどりアップ.jpg
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ひと夏の思い出に、舞台「眉山」はいかが? [舞台・コンサート]

【あらすじ】東京の旅行代理店で働く咲子(黒谷友香)は、故郷の徳島で一人暮らす母・龍子(宮本信子)が末期癌で数ヶ月の命と告知される。徳島に滞在し、母を看取ろうと決心した矢先、咲子は母が自分にだまって「献体」を申し込んでいたことを知る。なぜなのか? やがて咲子は、まだ会ったことのない父の存在と、母の想いに辿り着く。母のある願いを叶えるために、咲子は母を熱狂の阿波おどりへと連れ出す. . . 。毅然と生きてきた女性の切なく苦しい愛が胸を打つ感動作!(チラシより)
 
平成21年明治座8月公演
『眉山』
公式サイトはこちら
 
原作:さだまさし
脚本:斉藤雅文
演出:栗山民也
テーマ音楽:さだまさし
 
出演:宮本信子 黒谷友香 山本學 石倉三郎 熊谷真実 高橋和也 正司花江 曽我迺家文童 他

 
2007年に上演された舞台「眉山」が、満を持して今夏再演!。
夏らしい、とても素敵な作品になっております。
皆様お誘い合わせの上、ぜひ劇場へと足をお運び下さいませ。
 
 
 
     「ヤットサー、ヤットヤット!」
     阿波踊りなオイラ2.jpg
そして、なぜだか堀越ヨッシーも隅の方にチラリと出演しています...(^皿^;)
タグ:眉山 明治座
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劇団青年座第196回公演「その受話器はロバの耳」を見る〜下北沢・本多劇場 [舞台・コンサート]

「その受話器はロバの耳」
作:土田英生 演出:須藤黄英 
 
【あらすじ】
東京から遠く離れた場所にある小島・ヘソ島。そこにミキマツ製菓のお客様相談室はあった。もっとも、お客様相談室とは名ばかりで、そこはいわゆる左遷の場所であった。本社から飛ばされてやってきた三田村慎司と新見律子は同期で、同じように“島流し”された藤原眞美、そして現地採用の3人〜永田理沙・片瀬英里・田崎治雄らとともに日々の仕事をそつなくこなしていた。
そこに同じ同期でヤリ手の社員・稲本充が新室長として、部下の後藤あづさと共に赴任してくる。後藤は今まで規律がゆるんでいた職場を正そうとして、なまけもの社員・藤原眞美と何かと衝突するのだった。
そんな折り、ミキマツ製菓のヒット商品「ナキ豆ちゃん」に欠陥が見つかり、お客様相談室にはクレームの電話が殺到し始める。それまで平穏だった職場環境が一変し、困惑する社員たち。職場の歯車は、少しずつ狂い始める...。
 
 
閉ざされた環境の中で異常な状況下におかれた時、人は普段隠している本音を思わず露出してしまう。そういうひとたちによって作り出される物語が、好きだ。
和を乱すことを嫌い、なんとなく“なあなあ”でやりすごす...現実世界でもありがちなことだ。なぜなら本音をさらし出すことは、誰にとっても怖い事だからだ。「こんな事を言ったら嫌われるかな?」「これがバレたら、大変なことになるぞ!」...大抵の人が、まわりの目を気にしながら生きている。ヘソ島で働く人たちもそうだった。だが、本音を語ることである種の解放感を味わえるのもまた事実。心の中にたまっていたモヤモヤが吹き出した時、そこには必ず衝突が生じる。が、それは果たして悪いことなのだろうか?。衝突したその先に何かしらの希望が生まれれば、それもまた良いではないか?。衝突することを恐れ、受け流しているだけでは何も生まれやしない。この宇宙が“爆発”によって生み出されたように、恐れず衝突してみよう、ぶつかってみよう!。何かが生まれるかもしれないから...。
 
 
新室長として本社からやってきた稲本充を演じる綱島郷太郎さんが、汗だくで演じる姿が印象的だった。本社側と社員との間に挟まれて四苦八苦する稲本。やがて不倫は発覚するは、社員は反抗し始めるはで、室長としての面目は丸つぶれで、まさに踏んだり蹴ったり。
そんな稲本充と同期の三田村慎司を演じる五十嵐明さんの台詞には、個人的に響くものが多かった。成功した人間の言葉より、挫折してる人間の言葉の方に親近感が湧きますね(苦笑)。
現地採用の元漁師・田崎治雄を演じる山崎秀樹さんは、こういう役柄がホントはまり役です。興奮すると方言丸出しになってしまう田崎。そんな田崎と稲本のちぐはぐなやりとりが、場内の笑いを誘う。以前見た「3 on 3」での田舎からやってきたサラリーマン役も良かったし、「8月のキャデラック」での鬼気迫る軍人役も迫力が凄くて印象的だった山崎さん。今回はそんな山崎秀樹さんを描いてみました。

 
    ヘソ島に暮らす人々は、語尾に“〜っち”をつけるのだ
    山崎さん.jpg
    “裸の大将”じゃないよ(^皿^;)
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伊東四朗一座・熱海五郎一座合同公演「喜劇 日本映画頂上決戦〜銀幕の掟をぶっとばせ!」を見る/青山劇場 [舞台・コンサート]

伊東四朗と三宅裕司が一緒に舞台をやる...
初めてそんな一報を聞いたのはいつの頃だっただろう?。
ずっと見たい見たいと思っていたのに、なかなかその機会に恵まれず早数年が過ぎてしまいました。が、この度ようやくその機会に恵まれました。大好きで尊敬するコメディアン・伊東四朗さんのお姿を生で拝見出来る喜びにウキウキ♪しながら、渋谷にある青山劇場まで出掛けて参りました。
 
【キャスト】
伊東四朗/三宅裕司/小林幸子/渡辺正行/ラサール石井/小宮孝泰/小倉久寛/春風亭昇太/東貴博/伊東孝明/河本千明/中村メイコ
 
とにかく出演者が豪華です!。これだけのメンツが揃って面白くない訳がないッ!。
 
【あらすじ】
その昔“五社協定(映画俳優は他の映画会社の作品には出演出来ない)”という縛りがあった映画業界。東活の社長(三宅裕司)と日映の社長(ラサール石井)はともにライバル同士でしのぎを削っている。東活には獅子錠児(渡辺正行)というスターがいたが、今やその人気は下降気味。そのため東活専属の監督(東貴博)は新スターの発掘に躍起である。かたや日映には旭圭四郎(伊東孝明)という若手スターがいた。だが旭はライバルである東活の大部屋女優(河本千明)と恋仲であり、そのため旭は東活への移籍を考えていた。が、五社協定のせいでその実現は難しい。そこで、旭は日映本社の金庫に保管してある“協定書”を破棄すべく盗みを働こうと画策する...。そんな中、大館物太郎(伊東四朗)という謎の老人が現れる。自分は映画スターになりたくて田舎から上京して来たのだという。胡散臭い老人も加わり、協定書奪還作戦が始まった...!。
  
  
とにかく、全体にわたり爆笑につぐ爆笑で、こんなに大笑いした舞台は久しぶりでした。
伊東四朗さん大好きなオイラは、ご本人を生で拝見した感激で嬉しさいっぱいでした。伊東さんは、こういう周りの人間をちょっとイラッとさせるようなキャラクターを演じさせるとホントうまいです。迷惑なんだけど憎めない...まさに伊東四朗さんならではのキャラクターでした。
 
そして上手いと言えば、三宅裕司さんも素晴らしかった。三宅さんのツッコミに場内ウケるウケる!、間がホントに絶妙でした。オイラが凄いなと思ったのは、台詞なのかアドリブなのかその境目がまったくわからない会話のやりとり。SETの盟友・小倉久寛さんとの絡みを見ていると、この部分は絶対アドリブだろう?と思うんだけど、三宅さんって意外とアドリブはやらないんだそうだ。って事は、あれだけアドリブそうに見えてじつは台本通りきっちり喋ってるってこと?、それってホントに凄いよ!。そんな三宅さんに、オイラは爆笑しつつも一方でとっても感動&尊敬していたのでありました。
 
三宅さんのツッコミもさることながら、東貴博さんのツッコミも非常にキレがよく会場を湧かしていました。三宅さんはツッコミのみのキャラでしたが、東さんは時にツッコミ、時にボケと、キャラを巧みに変化させつつ見事にキャラクターを演じていました。普段テレビなどでタレントとしての姿しか見たことがなかったオイラですが、今回舞台上での芸達者ぶりに舌を巻いてしまいました。東八郎の遺伝子は確実に受け継がれているようです!(開演5分前に行われた伊東孝明さんとのミニコントも、時事ネタを取り込んで秀逸でした)。
 
オイラ世代の人間に嬉しかったのは、コント赤信号の面々が3人そろい踏みだった事。なんでも三人揃っての「お芝居」は十数年ぶりだそうです。当然、お約束の「待たせたな!」の一幕もあって現役時代を知る世代にとっては嬉しいおまけとなりました(リーダーと石井さんの仲が悪かったとか、小宮さんが間に入って苦労してたなどの楽屋ネタも満載で場内は大爆笑でした)。
 
そして、ゲストの小林幸子さん。...とくれば、誰しもが彼女の歌を聞きたいと願うのが当たり前。もちろん小林さんはその美声をたっぷりと聴かせてくれます。舞台最後はまるで紅白歌合戦状態!(^皿^)。でも個人的に大笑いしたのは、小林さんが歌の前奏が流れたにもかかわらず下手にハケた時の、ラサール石井さんの「唄わんのかいッ!」という、ずっこけツッコミでした。
 
劇団SETの皆さんによるダンスも、素晴らしかったですね!。舞台に華をそえていました。
 
 
とにかく全体を通して大笑いに包まれた非常に楽しい舞台ではありましたが、ひとつだけ不満だったことがありました。
これは小林さんに関係することなんだけど、物語の主軸が五社協定書をめぐる争いだったのにもかかわらず、最後はいつの間にか小林幸子さんが主役みたいな形で終わってしまったこと。まあ、最後に小林さんの歌で華々しく終わりたかったていうのはなんとなく理解出来ますが、物語的には完全に破綻していて、そういった意味では少し消化不良な感は否めませんでした(唐突すぎる“巨大小林幸子”にも、しばし呆然)。まあ、でもこういった舞台で物語にうんぬん言うのは、野暮なのかもしれませんね(苦笑)。
とにかく、オイラ的には憧れの伊東四朗さんのお姿を生で拝見出来て、非常に幸せなひと時を過ごせた舞台「喜劇 日本映画頂上決戦〜銀幕の掟をぶっとばせ!」でした。機会があれば是非また伊東四朗さん&三宅裕司さんの舞台を見てみたいなと強く思ったのでありました!(^皿^)v。
 

 
 
物語の前半、オーディション場面で登場する小倉久寛さん。監督役の東貴博さんが「新しいスターには外人なみのスタイルが要求される」(←完全な前フリ)と言った時、会場内の全員が「あ、小倉さんが出てくるな」と思った訳だけど、まさかこんな↓格好で出てくるとは. . .
    シークレットブーツならぬ、シークレット踏み台着用! 
    西裕次郎.jpg
小倉さん、これは反則ですヨッ!(^皿^;)
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劇団青年座の舞台「少年山荘」を観劇する [舞台・コンサート]

昨年末に青年座の舞台「フユヒコ」をNHK教育で劇場中継しておりました。それをたまたま見ながら「やっぱ青年座の舞台はいいなあ...」なんて思ってたら、なんだか無性に生で見たい衝動に駆られまして。で、早速ホームページをチェックしてみたら、新年最初の作品にオイラの大好きな檀臣幸さんが出演されてるではありませんか!。
「これはグッドタイミング!、是非見に行かねば!」
...という訳で、久しぶりに劇団青年座の舞台を見て参りました。
 
   「少年山荘」 作:尾崎太郎 演出:伊藤大
 
 【出演】
   竹久夢二      ....檀臣幸
   ゆき江       ....尾身美詞
   山岡三吉      ....嶋田翔平
   宇留野肇      ....岩崎正寛(演劇集団円)
   髭の先生      ....鈴木弘秋(文学座)
   藤城画商      ....平尾仁
   竹久不二彦(チコ) ....石井輝之
   裸の健       ....五十嵐明
   お葉        ....名越志保(文学座)
 
 
画家で詩人でもあった竹久夢二。その彼のアトリエである通称“少年山荘”に集う人達の、激しくも切ない物語。全体的にシリアスなトーンで展開する作品でした。
檀さん演じる竹久夢二は、新しいモデルゆき江を抱え込みながらも、別れた妻のことを今でも引きずっている。そのことが少なからず息子・不二彦(チコ)との関係をギクシャクしたものにしている。一方ゆき江は憧れの画家のモデルになれたことに喜びを感じつつも、モデルとしてではなくひとりの女性として愛されることを願う。夢二の弟子・宇留野と山岡はそれぞれ自身の画家としての現在の立場に苦悩している。元モデルのお葉は一度は夢二の元を去ったものの、夢二の事が忘れられず精神を病んだ今でも舞い戻ってくる。
登場するほとんどの人物が何かしらの悩みを抱えており、それが時に激しくぶつかりあい、見ていてとても切ない。約2時間のお芝居...久しぶりにとても濃密な時間を過ごしました。
 
 
オイラは今回初めて知ったのですが、青年座では舞台初日の終演後に出演者、スタッフ、それにお客さんも交えて乾杯をする恒例行事があるそうで、知り合いの人に「残っていけば?」と言われ、図々しくもその場に居残る事に(^皿^)。檀臣幸さんをはじめ出演者の皆さんが揃ったところで、乾杯行事がスタート!。乾杯の後、スタッフ・出演者の方々がそれぞれ改めて紹介されました。出演者のお一人で弟子の山岡を演じた嶋田翔平さんは今回が初舞台とのことで、出演者の皆さんから贈り物をされていました(台本用にとブックカバーをプレゼント)。見た目が落語家の柳家花緑似の嶋田さん、檀さんから記念品を手渡される際「立派な落語家さんになって下さい」とコメントされ、これには場内大爆笑でした。
檀さんは初日ということもあってか、肉体的にも精神的にもかなり疲労されているようでしたが、それでも無事初日を終えられた安堵感からか、さわやかな笑みを浮かべておられました。
(乾杯の模様は青年座のブログでも紹介されております。オイラも小さくではありますが、ちゃっかり写真に写っておりました...苦笑)
 
 
苦悩する竹久夢二を演じる檀臣幸さん
ダンさん.jpg 
...ウーム、オイラが描くと全然似てないな(^皿^;)。本物はもっとかっこいいんですヨ!。
先日のドラマ「相棒」ではかっこいいサングラス姿を披露していた檀さんですが、今回の舞台では丸眼鏡姿を披露。これがなかなか似合っていました。舞台の最後、ひとりぼっちになってしまった夢二がおもむろにスケッチブックをとりだし絵を描き始めるシーンで暗転し舞台は終了。個人的にもう少し...せめてあと15秒くらいは描くシーンを見たかったです。
 
 
実は個人的にすごく嬉しい事がありました。
知り合いの人に「そんなに檀さんのことが好きなら紹介するよ」と言われまして。「いやいや、恥ずかしいからいいですよ」と一旦はお断りしたんですが、結局流れで紹介してもらうことに。乾杯行事も終わり帰ろうとする檀さんを呼び止めた知り合いは「檀さん、この人私の知り合いなんですが、檀さんのファンなんですよ」とオイラを紹介。緊張で固まるオイラに檀さんは優しく笑顔で「どうもありがとう」と手を差し伸べて下さいました。
 
和製ブルース・ウェイン(バットマン)と遂に初対面!
ダンさんと対面.jpg 
「また舞台を見に来て下さい」と檀さん。「も...もちろんです!」と即答するオイラに、檀さんはいたずらっぽい笑みを浮かべて「本当にぃ〜?、そんな事言って二度と見に来ないんじゃないの?」とジョーク交じりのコメント。そんな檀さんの冗談に、緊張で笑う余裕もないオイラは「いえいえ!、本当にまた見に来ます!」と恐縮して返事するのでありました。舞台終わりでお疲れのところ、オイラみたいなおっさんファンのために足を止めて下さった檀さん、本当にありがとうございました。そして、檀さんを紹介してくれた知り合いのS藤さん、本当にありがとう!(^皿^)v チキューニウマレテヨカッター!。
 
久しぶりに劇団青年座の舞台を満喫し、なおかつ憧れの檀臣幸さんと握手も出来て、2009年1月27日はオイラにとって忘れられない感動的な一日となりました(^皿^)/。
 
 
 
「オチャラカには、始まりも終わりもないんだッ!」
ハダカの健.jpg 
裸の健は戦争で頭部を負傷し帰国した元軍人。ある日少年山荘にふらりとやってきて、そのまま近くの山に住み始める。夢二の息子である不二彦(チコ)と意気投合し、よく二人で遊んでいる...。
そんな裸の健を演じるのは、五十嵐明さん。まだ片手で数えるぐらいしか青年座の舞台を見ていないオイラですが、そのいくつかに五十嵐さんが出演されておりました。個人的には数年前に見た「蛇」という作品でのカメラマン役がすごく印象に残っています。同年代ということもあり、今ではすごく親近感のわく役者さんであります(^皿^)。
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