親愛なる CD PROJECT RED の皆様へ [ファンタジー画]
「プレイステーション アワード 2015」に於いて、
『ウィッチャ−3 ワイルドハント』がユーザーズ・チョイス賞を受賞しました。
これを受けて、本作の制作を手がけた CD PROJECT RED のヘッドであるアダム・バドウスキ氏が、日本のファンに向けてコメントを発表、それが『ウィッチャ−3 ワイルドハント』公式サイト上にて公開されました。
コメントによれば、CD PROJECT REDにとって初のプレイステーション4向けのソフトであり、それに伴うプレッシャーがあったことや、文化の違う日本に於いて、自分たちの作ったゲームが果たして受け入れられるのかどうか?、不安があったことなどが綴られていました。そして、日本のゲームファンに対しての謝辞とともに、侍(浪人風)に扮したゲラルトのイラストを寄せてくれました。
アダム・バドウスキ氏のコメントを読んだオイラは嬉しく感じつつも、こう思ったのです〜
『いえいえ、お礼を言うのは、むしろ我々ファンの方ですよ!』
よく「映画のような体験が出来るゲーム」という褒め言葉を耳にしますが、
本作「ウィッチャ−3 ワイルドハント」は映画でもなければ小説でもない、正にゲームでなければ体験出来ない魅力であふれたゲームです。ここ数年ゲームからは遠ざかった生活をしていましたが、本作に触れて久しぶりに「ああ、やっぱりゲームっていいなあ」という気持ちを改めて思い起こさせてくれました。
小説に於いて「行間を読む」という表現があります。
映画に於いても、台詞のない映像を見ながら、いろいろと思いを馳せる事があります。
本作「ウィッチャ−3 ワイルド」では、そうした“行間を読む”楽しさに幾度となく出会います。
例えば、ゲームをプレイしていてこんな場面に遭遇しました〜
深夜、愛馬ローチに乗って森の中の小道を進んでいた時のことでした。
やがて、冷たい風が吹き始め、雨になったので雨宿りすることにしました。
(因みに、雨が降っていてもゲームのプレイそのものにはなんら支障がない訳ですが、自然と雨宿りをしたくなってしまうほど、このゲームの世界はリアルに溢れているのです)
道の先に明かりの点いた小さな小屋を発見、そこで一時、軒先を借りることにしました。
小屋に入ると、奥の部屋で住人らしき母と子が粗末なベッドに横たわって寝ていました。「夜分に申し訳ないな」と思った矢先、妙な違和感に気がつきました。横たわった母子の上をハエが飛んでいたのです。つまり、寝ていたと思っていた母子は、既に“亡くなっていた”のです。そのことに驚きつつ、小屋の勝手口から裏庭に出てみると、そこには父親らしき人物が、首をくくって木にぶら下がっていました....
果たして、この一家には何があったのでしょうか?
ゲームの中では、強大な帝国が隣国へと戦争を仕掛けている真っ最中です。
戦争によって富みを得る者もいれば、貧しさに追いやられる者もいます。
この一家は貧しさによって一家心中してしまったのでしょうか?
それとも、戦乱に乗じた夜盗によって殺害されてしまったのでしょうか?
この家の出来事が、ゲーム内で詳しく語られることは一切ありません。
プレイヤーはただただ、想像するしかないのです。
オイラは、小屋のドアをそっと閉めて、再び小雨の降る深夜の森へと旅立ちました....
この時のなんとも言えない感情....かつてゲームをプレイしていて、こうした感覚に襲われたことは一度もありません。それだけに驚きであり、かつ新鮮な体験でした。
メインストーリーで感動的な物語を紡ぐ作品はいくらでも存在します。
でも、この作品ではプレイヤーが町から町へと移動する、なんて事のないただそれだけの場面で、プレイヤー自身の想像力によって起こるエモーショナルな感覚を抱かせてくれたのです。そこにとても感動しました。ゲーム本来の楽しさとは、作り手が敷いたレールをただ追うことではなく、そのレール上をプレイヤー自身の想像力で自由に楽しむことなのです。本作はそうした楽しさに満ちあふれた作品です。
〜親愛なる CD PROJECT RED の皆様へ〜
こんな素晴らしい作品を世に送り出してくれて、本当にありがとう!。あなた方の仕事は、賞賛に値するものです。あなた方のおかげで、オイラはこれまで経験したことにない、素晴らしいゲーム体験を得ることが出来ました。本当にありがとう!
僭越ながら、日本の「ウィッチャー3 ワイルドハント」ファンのひとりとして、
皆様への感謝の意とともに、ゲラルトのイラストを贈ります♪
これからも、遥かポーランドの地より、素晴らしいゲームが届く事を期待しています♪
リヴィアのゲラルト
『ウィッチャ−3 ワイルドハント』がユーザーズ・チョイス賞を受賞しました。
これを受けて、本作の制作を手がけた CD PROJECT RED のヘッドであるアダム・バドウスキ氏が、日本のファンに向けてコメントを発表、それが『ウィッチャ−3 ワイルドハント』公式サイト上にて公開されました。
コメントによれば、CD PROJECT REDにとって初のプレイステーション4向けのソフトであり、それに伴うプレッシャーがあったことや、文化の違う日本に於いて、自分たちの作ったゲームが果たして受け入れられるのかどうか?、不安があったことなどが綴られていました。そして、日本のゲームファンに対しての謝辞とともに、侍(浪人風)に扮したゲラルトのイラストを寄せてくれました。
アダム・バドウスキ氏のコメントを読んだオイラは嬉しく感じつつも、こう思ったのです〜
『いえいえ、お礼を言うのは、むしろ我々ファンの方ですよ!』
よく「映画のような体験が出来るゲーム」という褒め言葉を耳にしますが、
本作「ウィッチャ−3 ワイルドハント」は映画でもなければ小説でもない、正にゲームでなければ体験出来ない魅力であふれたゲームです。ここ数年ゲームからは遠ざかった生活をしていましたが、本作に触れて久しぶりに「ああ、やっぱりゲームっていいなあ」という気持ちを改めて思い起こさせてくれました。
小説に於いて「行間を読む」という表現があります。
映画に於いても、台詞のない映像を見ながら、いろいろと思いを馳せる事があります。
本作「ウィッチャ−3 ワイルド」では、そうした“行間を読む”楽しさに幾度となく出会います。
例えば、ゲームをプレイしていてこんな場面に遭遇しました〜
深夜、愛馬ローチに乗って森の中の小道を進んでいた時のことでした。
やがて、冷たい風が吹き始め、雨になったので雨宿りすることにしました。
(因みに、雨が降っていてもゲームのプレイそのものにはなんら支障がない訳ですが、自然と雨宿りをしたくなってしまうほど、このゲームの世界はリアルに溢れているのです)
道の先に明かりの点いた小さな小屋を発見、そこで一時、軒先を借りることにしました。
小屋に入ると、奥の部屋で住人らしき母と子が粗末なベッドに横たわって寝ていました。「夜分に申し訳ないな」と思った矢先、妙な違和感に気がつきました。横たわった母子の上をハエが飛んでいたのです。つまり、寝ていたと思っていた母子は、既に“亡くなっていた”のです。そのことに驚きつつ、小屋の勝手口から裏庭に出てみると、そこには父親らしき人物が、首をくくって木にぶら下がっていました....
果たして、この一家には何があったのでしょうか?
ゲームの中では、強大な帝国が隣国へと戦争を仕掛けている真っ最中です。
戦争によって富みを得る者もいれば、貧しさに追いやられる者もいます。
この一家は貧しさによって一家心中してしまったのでしょうか?
それとも、戦乱に乗じた夜盗によって殺害されてしまったのでしょうか?
この家の出来事が、ゲーム内で詳しく語られることは一切ありません。
プレイヤーはただただ、想像するしかないのです。
オイラは、小屋のドアをそっと閉めて、再び小雨の降る深夜の森へと旅立ちました....
この時のなんとも言えない感情....かつてゲームをプレイしていて、こうした感覚に襲われたことは一度もありません。それだけに驚きであり、かつ新鮮な体験でした。
メインストーリーで感動的な物語を紡ぐ作品はいくらでも存在します。
でも、この作品ではプレイヤーが町から町へと移動する、なんて事のないただそれだけの場面で、プレイヤー自身の想像力によって起こるエモーショナルな感覚を抱かせてくれたのです。そこにとても感動しました。ゲーム本来の楽しさとは、作り手が敷いたレールをただ追うことではなく、そのレール上をプレイヤー自身の想像力で自由に楽しむことなのです。本作はそうした楽しさに満ちあふれた作品です。
〜親愛なる CD PROJECT RED の皆様へ〜
こんな素晴らしい作品を世に送り出してくれて、本当にありがとう!。あなた方の仕事は、賞賛に値するものです。あなた方のおかげで、オイラはこれまで経験したことにない、素晴らしいゲーム体験を得ることが出来ました。本当にありがとう!
僭越ながら、日本の「ウィッチャー3 ワイルドハント」ファンのひとりとして、
皆様への感謝の意とともに、ゲラルトのイラストを贈ります♪
これからも、遥かポーランドの地より、素晴らしいゲームが届く事を期待しています♪
リヴィアのゲラルト
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