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ぶらり福島ひとり旅〜『寺田克也ココ12年展』鑑賞記《旅立ち編》 [ひとりごと]

....そうだ、福島に行こう!
 
....と思ったのは、今から遡ること数ヶ月前、昨年の秋のことでした。
寺田克也先生の新刊『絵を描いて生きていく方法?』を購入するため、
本屋さんに行った際に目にしたチラシで、『寺田克也ココ12年展』の開催を知りました。
一昨年、京都で開催された『寺田克也ココ10年展』のスピンオフ的回顧展です。

絵を描いて生きていく方法?

絵を描いて生きていく方法?

  • 作者: 寺田 克也
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2015/10/23
  • メディア: 単行本


一昨年の『〜ココ10年展』は残念ながら鑑賞する機会に恵まれなかったので、今回の『〜ココ12年展』開催の報には喜びを禁じ得なかった訳ですが、開催地が福島県というちょっと微妙な距離だったため、正直二の足を踏んでいました。ですが、チラシをよくよく見てみると、今回もライブドローイングのイベントが開催されるとのこと。
しかも、その日はオイラの誕生日(^皿^)/じゃありませんか!
こりゃあ、もう“ラクガキの神様”が「鑑賞に行きなさい!」と言ってるとしか思えない
と言う訳で、自分自身への誕生日プレゼントという意味も込めて、
遥か東北の大地、福島へと向かう旅に出掛けたのでありました。
超インドア派のオイラにとっては、滅びの山に指輪を捨てに行くフロドのような心もち。
いざ、行かん!、福島へ!
 
 
     ラクガキの神様に会うために!
     カミサマ!.jpg

 
まずは、東京駅から新幹線に乗り、福島県の郡山を目指します。

  これが、日本の科学技術の粋を集めて製造されたという超高速移動鉄道車両
  その名も....新・幹・線!
  RIMG0162.JPG
 
    日本の鉄道開発発展に尽力した、元帝国陸軍大尉・尾上菊二郎丸氏
    鉄道博士.jpg
第二次世界大戦中、戦場で右腕を失った彼は、前線から退くことを余儀なくされた
その後欧州へと渡り、鉄道技術のノウハウを学んだ尾上は帰国、その知識を日本でいかんなく活かすこととなる。現在の我が国に於ける鉄道技術の発展は、彼なくしては存在しなかったといっても過言ではない 
 
....って、過言ですけどね(ウソだから)
 
そんな冗談を考えていたら、あっという間に福島県・郡山に到着♪
約1時間30分の乗車でした。
RIMG0220.JPG
 
      ようこそ、福島県、郡山へ♪
      RIMG0222.JPG 

そして、郡山駅から在来線の磐越東線で三春駅に向かいます。
....と思ったら、丁度電車が出発したあとで、次の電車は約1時間後!
これが田舎旅の醍醐味だッ!(^皿^;)ギャフン
しょうがないので、駅構内にあったロッテリアでしばしの休息タイム♪
その後、本屋さんなどで時間をつぶして、ようやく出発時刻となりました。
 
これが日本の科学技術の粋を集めて製造された磐越東線の超普通移動鉄道車両
その名も....電・車(そのまんま)
RIMG0170.JPG
 
説明しよう!....磐越東線の電車は、自分で扉を開けるシステムが採用されているのだ。
扉の近くに開閉ボタンが設置してあり、乗客は自ら扉を開けて車内へと乗車するのです。
電車の扉は自動で開くもの....という都会人の誤った価値観に一石を投じる問題提起機能。
 
乗車すると、目の前に面白い人がいたので、ちょっとラクガキ♪
靴を脱ぎ、あぐらをかきながら、仏像のように眠るおじさん(^皿^)
これが東京だと「なんてマナーの悪い乗客だ!」ってことになるけど、地方だと逆にちょっとしたほのぼの感を感じます。これが田舎旅の醍醐味だッ!(2回目)
 
そして、約10分ちょっとで目的地の三春駅へと到着しました。
RIMG0172.JPG 
 
さて、問題はここからです。
『寺田克也ココ12年展』チラシによれば、三春駅より目的地の「空想とアートのミュージアム 福島さくら遊学舍」までは、タクシーにて約6分とのこと。寺田克也先生もブログで「タクシー代が約1600円ぐらいかかるのがネック」と仰っていました。貧乏人のオイラにとって、正直これはかなり痛い出費です。しかもひとり旅なので、タクシーを利用すると往復で約4000円の出費....ウーム、これは実に悩ましい。
散々悩みましたが、結局オイラは歩いて福島さくら遊学舎を目指すことにしました。
車で6分なら、徒歩でも1時間以内には辿り着けるだろう....
そんな超楽観的考えが、後にあんな苦労になるとは、この時点では想像もしていないオイラなのでありました。
 
事前に用意しておいた地図(手描き!)を頼りに歩みを進めます。
三春駅周辺はまだ問題なかった訳ですが、いよいよ建物も少なくなり、田畑が広がり始めたあたりから、本科的に大変な旅へとなってきました。というのも、手がかりや目印になるようなモノが一気になくなるからです。一応迷わないように比較的大きな道路を歩きながら進んでいた訳ですが、あまりにも広大な土地のため今自分の進んでいる道が本当に正しいのか?と不安に駆られてきました。そして、それに輪をかける出来事....
それは、誰ひとり歩いている人がいない!という事実。
車は時々通過するものの、見事なまでに人が歩いていない事実に不安倍増。
フロドにはサムがいたけれど、オイラのそばには誰もいない....
猛烈な孤独感を感じつつ、広がる田畑を横目に見ながら歩き続けるオイラ(すでに半泣き)
これが田舎旅の醍醐味ッ!(3回目&ヤケクソ気味)
 
それでも要所要所で目印や手がかりとなる場所を発見しては、ほっとひと安心する状況。
そこに、遥か先の道から走って来る人を発見!、地元の人でジョギングをしているようだ。
これ幸い♪とばかりに、この道中で初めて出会った人(苦笑)を呼び止めました。
「ちょっと道を尋ねたいんですけど....」と、その方にチラシを見せてさくら遊学舍の場所を尋ねると、「わからない」というまさかの返答が!
(『ウソでしょ!』....心の中で鈴木奈々さん的に叫ぶオイラ)
一応、住所も確認してもらいましたが、やっぱりわからないという返答でした。仕方なく「ありがとうございました」と丁重にお礼を述べ、その方とは別れました。
....ウーム、地元の方が知らないような場所へオイラは向かっているのか....
吹きすさぶ福島の冷たい風が、不安をよりいっそうかき立てます。
 
と、ここでラッキーな出来事が!
とある場所で地図が記された地元の立て看板を発見!、そこで自分の位置を再確認することが出来ました。元々、携帯(ガラ系)の地図アプリも使用していましたが、これが全く使えないアプリで役に立たない代物。やっぱりこういう時頼りになるのは、アナログな地元の立て看板ですね!。立て看板の地図によって現在地を確認、オイラが進んでいる方向は決して間違ってはいなかった事は判明しました。が、同時に思いのほか進んでいなかった事も判明しました。自分の中では結構な距離を歩いたつもりでいましたが、目的地のさくら遊学舍まではまだまだ遠い道のり。それでも、ある程度の距離感が把握出来た事はとても大きかった。
ありがとう!、名も無き立て看板!、そしてさようなら!
 
そこから、あとはひたすら歩きに歩いて、遂に、ようやく、やっとこさ、
目的地である“空想とアートのミュージアム さくら遊学舍”に到着しました。
歩いた所要時間....約1時間30分!
タクシーなら約6分のところ、約1時間30分かけて到着したのでありました(...トホホ)。
 RIMG0270.JPG
 
時刻は13時30分を過ぎたところ...
すでに始まってしまっているライブドローイングの会場へと急げ...! 
 
【次回へとつづく】
 

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