今日もせっせとスーツ作り!〜「アイアンマン3」を鑑賞する [映画鑑賞]
『アイアンマン3』(原題:IRON MAN 3)
2013年 アメリカ映画 2時間10分 日本語字幕翻訳:林完治
監督:シェーン・ブラック
脚本:ドリュー・ピアース&シェーン・ブラック
音楽:ブライアン・タイラー
出演:ロバート・ダウニーJr .....トニー・スターク/アイアンマン
グウィネス・パルトロウ ....ヴァージニア・“ペッパー”・ポッツ
ドン・チードル ....ジェームズ・ローズ空軍大佐
ガイ・ピアース ....アルドリッチ・キリアン/組織A.I.Mのリーダー
レベッカ・ホール ....マヤ・ハンセン/植物学者でスタークの元恋人
ジェームズ・バッジ・デール ....エリック・サヴィン/キリアンの部下
ジョン・ファブロー ....ハッピー・ホーガン/スターク社の保安責任者
タイ・シンプキンス ....ハーレイ/スタークを助ける少年
ベン・キングスレー ....マンダリン/正体不明のテロリスト
ウィリアム・サドラー ....エリス/アメリカ大統領
ミゲル・フェラー ....ロドリゲス/アメリカ副大統領
他
【あらすじ】
“アベンジャーズ”の戦いから1年....
アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)は、戦いの後遺症から眠れない日々が続いていた。不眠症や強迫観念から、彼はアイアンマンスーツの製作に余念がない。現在はスターク社の社長へと就任した恋人のペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロウ)は、そんな彼の身を心配するが、二人の間には微妙な距離が出来てしまっていた。
折しも、アメリカは謎のテロリスト・マンダリン(ベン・キングスレー)の脅威にさらされていた。そして悲劇が起きてしまう。トニーの元護衛で現在はスターク社の保安責任者であるハッピー・ホーガン(ジョン・ファブロー)がチャイニーズ・シアターでの爆破テロに巻き込まれ瀕死の重傷を負ってしまったのだ。怒りに我を忘れてしまったトニー・スタークは、マンダリンに対して宣戦布告をするが、逆にトニー・スターク自身が襲撃され自宅は完全崩壊、自身やポッツの身はかろうじて守ったものの、全てを失ってしまう。
だが、トニー・スタークは愛するものを守るため、自身の信念を全うするため再び立ち上がることを決意する....!
なかなか面白かったよー!(^皿^)/
シリーズの最終章を飾るにふさわしい、実にドラマチックな2時間10分間でした。
ぶっちゃけ、ツッコミどころは満載ですが、それらが気にならない演出はなかなかのもの。
代表的なのは、中盤、大統領専用機エアフォースワンから投げ出された人々を救出する場面。救出の仕方は文字通り“マンガ的”なのですが、映像的にはなかなか迫力があり、ハラハラドキドキ感爆発!。救出成功時には、素直に感動してしまいました。
ただ、悪役マンダリンにはちょっと拍子抜けしてしまいました(^皿^;)。
あの展開はアリだとは思いますが、良い意味でも悪い意味でも裏切られて複雑な心境です。何より、この役をよくベン・キングスレーが引き受けたなあ、と違う意味で感心してしまいました。もっとも名優ベン・キングスレーだからこそ、成立したキャラクターだったのかもしれませんね。ベン・キングスレーという俳優は、オスカーを獲るほどの演技派にも関わらず、ちょいちょいこちら側のジャンル映画に顔を出してくれるとってもいいおじさんです。今回のマンダリンを見て、ますますベン・キングスレーのことが好きになりましたヨ。
予告編でも流れていたように、今回はクライマックスでこれまでトニー・スタークの作った数々のアイアンマンが大挙して登場します。これはなかなかに壮観で迫力がありました。
そして、シリーズ最終章にふさわしい結末を迎える「アイアンマン3」。
ある意味「ダークナイト・ライジング」のブルース・ウェインのような道を選ぶトニー・スターク。しかし、そこに暗い寂しさはありませんでした。何よりマンダリンの攻撃を受け、海中へと埋没してしまったコンピューターアーム“ダミー”を回収するその優しい姿に、生まれ変わった新生トニー・スタークを垣間見れて清々しい思いでした。
このGW、是非皆さんも「アイアンマン3」を劇場で楽しんで下さいッ!。
トニー・スタークよ、「アベンジャーズ2」でまた会おう!
最新ヴァージョン、アイアンマン・マーク42
ところで今回の物語、「アベンジャーズ」の戦いより1年後の設定。
「アベンジャーズ」の時のアイアンマンスーツがバージョン7だったのに対し、今回の「アイアンマン3」の最新バージョンはなんと42!。つまり、トニー・スターク社長はこの1年間で35体ものアイアンマンスーツをせっせと作っていたことになります。
35体を1年12ヶ月で割ると、ひと月で約2体作ってた計算に....
社長ってば、働きすぎだよッ!!(笑)
オイラだって、未だ「アイアンマン」のプラモデル完成させてないのに....(^皿^;)
そして、マーベル・ユニバースの映画ではもはやお馴染みとなりましたオマケ映像。
もちろん今作「アイアンマン3」でもエンドクレジット後にそれが見られます(だから最後まで席を立たないように注意しよう!)。今回はアノ人がサプライズ出演します。
「アベンジャーズ」を見てれば、アノ人が出演するのも納得です。
ちゃんとオープニングの展開から繋がっているのが芸細です!。
更に更に!、すべてが終わった後に唐突に流れ始める「マイティ・ソー2」の予告編。
1作目は特に見ようと思わなかった「ソー」ですが、続編はなかなか面白そうでした。
もちろん“へなちょこ”ロキも出てたよ!(^皿^)/。
ブライアン・タイラーの音楽、ちょっとジャンジャカうるさいきらいはあるものの、メロディ的にはまずまずといった感じ。むしろこのジャンジャカ音がアイアンマンには合っていたのかもしれない。エンドクレジットの音楽&映像は、なかなかかっこ良かった!。
【追記】
5月7日放送のTBSラジオ番組「たまむすび」内で、町山智浩さんが面白いことを教えてくれました。実はこの「アイアンマン3」、中国資本で制作されているとのことで、中国国内向けに編集された、いわゆる中国ヴァージョンが存在するそうです。トニー・スタークが心臓付近の金属片を取り除く手術シーンがあり、そこに出てくる優秀な医師が中国人らしいのです。そう言えば、日本国内版でもその場面はありましたが、割とあっさりと描かれていたから、あまり記憶に残ってないなあ(苦笑)。でも、よくよく考えてみたら結構重要な場面ですよね。だって、心臓付近に金属片が存在するから、それから心臓を守るためにアークリアクターを装着しているのに、その金属片がなくなったらアークリアクターを身につける必要性がなくなっちゃうもんね。それは=アイアンマンになる必要性がなくなるって事で、かなり重要な場面でしたよ、これは。
でも、それより納得がいったのは、マンダリンのこと。
劇中ではそれほど明確に触れられてはいませんが、実は原作ではマンダリンは中国人悪役。中国資本で作られている作品なのに、中国人悪役はまずいだろうって事で、おそらくマンダリンはシナリオ的にああいう扱いになったんだなと、ちょっと納得!(^皿^)。
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