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新宿ピカデリーで「ジャンゴ 繋がれざる者」を見ていたら、上映途中でフィルムが中断しちゃった件について [辛口コメント]

クエンティン・タランティーノ監督、待望の新作「ジャンゴ〜繋がれざる物」を、初日であり、“映画の日”でもあった3月1日(金)に早速鑑賞してきました。とても面白い作品だったので、映画の鑑賞記事をすぐにでも書こうと思っていましたが、その前にまず、映画鑑賞中に起きたちょっとした出来事について、今回は書こうと思います。是非、ソネブロ映画ファンの方にも聞いて頂き、もし自分だったらどう感じるか?を問いたい出来事です。
 
今回オイラが鑑賞に赴いた映画館は、新宿の大型シネコン「新宿ピカデリー」です。
当日は“映画の日”であり、また封切り初日ということもあって、劇場内は多くのお客さんで溢れかえっていました。因みに、オイラが鑑賞した回は、12:10スタートの回。
そして、その出来事は映画を鑑賞し初めて中盤くらいに起こりました。
場面はジャンゴ(ジェイミー・フォックス)とキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)がカルビン・キャンディ宅で食卓を囲みながら商談をしているシーンです。キャンディ邸で奴隷として働かされているジャンゴの妻・ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を救出するため、キングとジャンゴは一計を案じてカルビンを騙そうと試みています。しかし、キャンディ邸に仕える奴隷頭のスティーブン(サミュエル・L・ジャクソン)がそのことに気がつき、内緒でカルビンに忠告します。自分が騙されていると知ったカルビン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)の怒りは爆発します。
 
....と、ここでレオナルド・ディカプリオの怒った顔がアップになったまま、スクリーンの映像がフリーズしてしまいました。ですが、そのままディカプリオの台詞は続いています。瞬間「これもタランティーノ監督独特の演出なのかな!?」と思いましたが、その後すぐに「どうやら映写機トラブルのようだ」と気がつきました。やがてスクリーンは真っ暗な状態になり、音声も途絶えて、完全に上映がストップしてしまいました。そしてしばらくの間、観客席には静寂が広がりました。
(こういう時、日本のお客さんはとても紳士的。誰も騒ぐ人はいませんでした)
お客さんのモヤモヤが暗い静寂に浮き出ているのを感じること約数十秒後、フィルムは映画が中断した少し前から再スタートしました。が、今度は字幕が表示されません。その後字幕無しで少しシーンが進んだところで字幕も正常に復活し、通常の上映へと戻りました。
 
 
劇場へと足しげく通ってらっしゃる熱心な映画ファンの方ならば、こうしたケースに出くわされた事が過去に何度かはあるのではないでしょうか?。かくいうオイラもこうしたケースに出くわしたことが何度かあります。今回のように上映が途中でストップしたり、映写機のピントがあっていなくてスクリーンがボヤけていたり、映写機の前を虫が飛んでいて、その影がスクリーン上に映し出される....なんてケースもありました。映画を鑑賞していて、こうしたトラブルに出くわさないことがもちろんベストですが、そこは人が操作するもの、いわゆるヒューマンエラーによるミスはつきものです。だから、今回のケースのように上映中のトラブルに関していちいち目くじらを立てるつもりは毛頭ありませんでした。
新宿ピカデリーという劇場の対応を知るまでは....。
 
今回オイラがこの出来事を記事にしようと思ったのは、上映が中断してしまった映写トラブルのことなどではなく、そのトラブルが起きた後の劇場側(新宿ピカデリー)の対応が、あまりに配慮が欠けたものだったからです。
 
映画「ジャンゴ」は感動のうちに終演し、劇場内が明るくなりました。
オイラは当然のごとく、劇場側から先ほどの上映中断について、場内アナウンスか何かでなんらかのコメント及び謝罪的なものがあると思っていました。ところが、劇場サイドはまるで何事もなかったかのように、そのことには一切触れず、いつものお決まりのフレーズ「お帰りはあちら、落とし物にご注意、エトセトラ、エトセトラ....」を流すだけでスルーしようとしたのです。さすがにこの対応に怒ったお客さんもいたみたいで、劇場係員に詰め寄る方々を数人見かけました。ぶっちゃけオイラもそこに参戦して共同戦線を張ろうと一瞬思ったのですが、「どうせ下っ端の人にクレームを言ったところで、上層部には届かないだろうし、清掃に入ってきた係員は多分バイトの人たちだし....」と思い直し、その場で劇場係員に何かを抗議するといった行動はとりませんでした。オイラの脇を通り過ぎていたお客さんのひとりが「すごく良い場面だったのに、あんな形で途切れて残念だったね」という主旨の話をされていました。オイラも心の中でまったく同意見でした。
 
今回珍しく悪役に挑んだレオナルド・ディカプリオ。映画が中断した場面というのは、その彼の渾身の演技が垣間見られる正に見せ場でした。コアな映画ファンの方ならすでにご存知かもしれませんが、この場面にはある秘密があります。レオナルド・ディカプリオ演じるカルビン・キャンディは、自分が騙されていたことを知り、激高します。怒りでテーブルを激しく叩きつけ、声を荒げるカルビン・キャンディ。その際、ディカプリオは割れたグラスで左手を切るアクシデントを負っています。
そう、あの場面の左手の血は、本物の血なのです!。
実際に左手をケガしながら、渾身の演技を見せるディカプリオ。彼が単なるハリウッドセレブではない、優れた役者だということを再認識させられる場面です。
映画の場面的にも緊張感溢れる場面であり、尚かつレオナルド・ディカプリオという役者の凄さを垣間見られるすごく見応えのある場面でのフィルム中断....返す返すも残念でなりませんでした。
 
だからこそ尚更、劇場側はその不手際をひと言お詫びする必要があったのではないでしょうか?。例えば、飲食店で料理になんらかの不手際(髪の毛が混入してた、とか)があった場合、お店は何らかの対応・もしくは謝罪をしますよね。いや、どんなお店であっても提供する商品に不手際があった場合、何らかの対応をするのが普通だし、当たり前の行為です。しかしながら、今回新宿ピカデリーは、その当たり前である行為をどさくさに紛れてスルーしようとしたのです。これは新宿を代表する大型映画館として、褒められるべき行動でしょうか?。大袈裟な言い方をするならば、我々映画ファンを愚弄する行為だと言えないでしょうか?。まるで、おぎやはぎの如く「新宿ピカデリーですが、何か問題でも!?」といったようなオレ様的対応ぶりには、怒りを通り越してホントにあきれてしまいました。
 
新宿ピカデリーでは、現場を監督・監視する態勢をとっていないのでしょうか?。
もし、上映中になんらかの不測の事態が起こった時、それに対して速やかに対処出来るのか?、今回の対応を見ている限り甚だ疑問です。或いは、今回のような事態(トラブル)が起こっても、それが責任者の耳に届くシステムにはなっていないのでしょうか?。いずれにしても、今回の新宿ピカデリーの対応は、残念ながらお粗末だったと言わざるを得ません。
新宿ピカデリーの関係者は、映画を愛していないのでしょうか?。もし、自分が同じ状況に遭遇した時、だんまりを決め込む劇場側の対応を何とも思わない方々なのでしょうか?。消費者と同じ目線に立てない人は、経営者として失格だと思います。
 
今回は封切り初日ということもあり、クエンティン・タランティーノ監督の熱心なファンの方々が、劇場につめかけたと想像されます。また、映画の日ということもあり、映画を愛してやまないファンの方々も、大勢つめかけていたのかもしれません。そういった映画ファンの方々に対してとった、今回の新宿ピカデリーの対応は、リスク管理という意味に於いても、娯楽を提供する施設としても、完全なミスだったと言えるでしょう。
 
 
映画ファンの皆さんは、今回の新宿ピカデリーという劇場の対応について、どう感じられますか?。

     
     「俺を欺こうとするヤツは、絶対に許さないッ」
     カルヴィン・キャンディ.jpg
   熱演に水を差された形のディカプリオさんも、きっと怒っていることでしょう
   
 
新宿ピカデリーの対応はさておき....
映画「ジャンゴ〜繋がれざる者」は凄く面白い作品です!。全編タランティーノらしい激しいバイオレンス色に満ちあふれてはいますが、同時にドラマとして実に見応えがある作品に仕上がっていました。悪役を演じたレオナルド・ディカプリオの熱演も素晴らしかったですが、一方でクリストフ・ヴァルツの飄々とした演技が強く印象に残った作品でした。
是非、皆さんも劇場で鑑賞して下さいッ!!(^皿^)/。
   

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コメント 4

うつぼ

これ、観たい映画だけど新宿ピカデリーにはいかない。

普通、途中で中断した場合は、次回無料券とか出すもんだけどね。
自宅と違って映画に集中できる空間を提供しているんだから、
そういう配慮があってしかるべきなのにね。
by うつぼ (2013-03-03 17:48) 

堀越ヨッシー

うつぼさん、こんにちは。
ひと言お詫びがあるかないかで、劇場に対する印象が随分と違ったのに、と残念でなりませんでした。本来、笑い話で済むような話なんですけどねえ。
 
作品自体は、ホントに見応えがあったので、超お薦めです。
タランティーノらしく、血みどろ満載ですけど(^皿^;)。
それが気にならないなら、是非劇場で!!
by 堀越ヨッシー (2013-03-03 19:46) 

通りすがりですが

だからフィルムが中断しちゃったとかイイ加減を書くなってw
by 通りすがりですが (2014-07-16 20:26) 

堀越ヨッシー

通りすがりですがさん、はじめまして。
ご訪問&コメント、ありがとうございます。
 
...えっと、通りすがりにご自身の意見や主張だけを一方的に書きなぐっていかれるのは、それこそ“イイ加減”な行動だと思うのですが(汗)、一応補足させて頂きます。
あなたが前回指摘されていたように、以前のようなフィルム上映と現在主流になりつつあるデジタル上映とでは、その上映方式に違いはあると思いますが、私が指摘しているのは、そうしたシステム的な事ではありません。不備や事故が起こった際にとるべき劇場側の姿勢を問うているのです。私がフィルムと書いたのは、映像という意味で使用したのであって、映像(フィルム)が中断してしまったのは、紛れもない事実ですよ。いい加減なことを書いている訳ではありません。記事の文章もあなたみたいにwを使って茶化したりしていません。それなりに礼儀を払って書いているつもりです。
 
私は、ブログを通じて交流することは大好きですが、2ちゃんの掲示板のように悪口を書き連ねる場所にするつもりはありません。私は「はじめまして」とか「こんにちは」といった挨拶を省略して、ただ自分の意見を書き連ねる方は、基本的にスルーしていますので、その点はご理解下さい。だって嫌でしょ?、実生活に於いて、何の面識もない見ず知らずの方にいきなり意見を押しつけられるのは?。あなたでもきっと不快に感じられるはずです。
 
あなたは、上映方式とかそうした方面にとても詳しい方のようなので、そうした事をコメントして頂けると、私もまた勉強になりますし、第三者の方もそうした事を知ることで勉強になるのではないでしょうか?。そうした前向きなコメントを是非お願いします。
おそらく、あなたも映画をとても愛している方だと推察致します。そうでなければ、わざわざコメントなどされないでしょうからね。そうしたあなたや私、そして日本中の映画ファンが満足して映画を見られるような環境を、映画館には提供して欲しいです。もちろん、ミスは必ず起こりえますが、そうした際は謙虚に謝罪の言葉を公に出来る組織であって欲しいと思います。
 
通りすがりですがさんのご指摘で、久しぶりにこの問題を考える機会が得られて、勉強になりました。ありがとうございました。
ところで、通りすがりですがさんは『ジャンゴ〜繋がれざる者』はご覧になられましたか?。もし未見なら、すっごく面白いので是非鑑賞下さいませ!(^皿^)/。ディカプリオの演技が本当に素晴らしいですヨ。
 

by 堀越ヨッシー (2014-07-19 08:42) 

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