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「 群龍割拠 猫とドラゴン展 」を鑑賞する〜東京都美術館ギャラリーC [ファンタジー画]

先月末、東京都美術館〜ギャラリーCにて開催されていた「群龍割拠 猫とドラゴン展」を鑑賞してきました。イラストレーターの開田裕治先生が発起人で始まった企画展。
様々なアーティストの皆さんが「猫とドラゴン」というテーマでいろんな作品を提供され、これまでいくつかの場所で開催されてきたとのことですが、実はこの企画展のことを知ったのは今回が初めて。今回より、我らがラクガキングこと寺田克也先生が満を持して参戦、作品が展示してあるとのことで、早速寺田センセーの作品を見に上野まで出掛けてきたのであります!(^皿^)/。
 
     東京都美術館の門前にドーンと置かれていたでかい玉(^皿^)
         RIMG1757.JPG 
  球体の中央に映る、デジカメを構えているのが、オイラだ!(....小さすぎて見えない)
  なんだかエッシャーの絵を思い出しました♪
 
さて会場に入ると、いきなりそこには発起人である開田裕治先生のお姿が!。
「ウルトラマン」の怪獣イラストなどでお馴染みの開田裕治先生ですが、個人的には大好きなゲーム「カルドセプト」のカードイラストを手がけられていた憧れの大先生。「あのかっこいいファンタジーイラストの数々を手がけられた先生が今、目の前に!」....と内心興奮で心臓発作を起こしそうになりつつも、とりあえずその感動は見せないように平静を装いつつ、まずは今回の第一目的である寺田克也先生の作品を鑑賞することに!。
 
今回、寺田克也先生が描かれていたのは、タイトル「雨の日はヒマ」という作品。
「巨大な龍(ドラゴン)が横たわるその傍らで、ラクガキをしている女の子」という絵でした。これまでもいろんなドラゴンの絵を描かれてきた寺田克也先生ですが、今作もかっこいいドラゴン(龍)が迫力たっぷりと描かれていました。横たわるドラゴンと言えば、かつて画集「ピンナップ・ガールズ」でも似たようなモチーフがありましたが、やはり目をひかれたのがそのディテールの素晴らしさ。固そうな背中の鱗(うろこ)、柔らかそうな首の下の表皮、年月を感じさせる頭部の角など、ドラゴンの質感のバリエーションを存分に楽しめる作品となっていました。
まさに爬虫類好きにはたまらない一品♪(^皿^)。
 
寺田克也先生曰く、「今作は当初アナログでがっつり描くつもりだったが、スケジュールの関係で時間がとれず、止む終えずいつものデジタル絵になった」とのことでした。優れたデジタルプリントのおかげで作品自体は迫力のある素晴らしいものでしたが、確かにコレはアナログ作品で見たかった!。絵の具の塗りで、ドラゴンの表皮に更なる厚みが出て、より味わいのあるドラゴン(龍)の絵になったかもしれません。
会場には、作品のデジタルプリントに併せて、下絵になった鉛筆画も展示してあったのですが、これがまた素晴らしかった。寺田克也先生の作品を見るといつも感じることですが、先生の描く下絵って線に迷いがないことが本当に凄いッ!。普通下描き絵というのは、何本もの線を描いて、その中から決定する一本の線を抽出するという作業をする訳ですが、寺田克也先生は最初から描くべき線がもう見えていて、それを紙の上にすぅーっと描いているのです。正に達人の域!、神業です。
昨年末に新宿高島屋で開催されたイベント用に描かれた作品「未来じいさん」も、スチロール板に油性マジックでの一発描きでしたが、優れたデッサン力がなければとても出来ない芸当です。現在発売中の「小説新潮」の表紙の絵も、元の鉛筆画のタッチが本当に素晴らしいです。
(寺田克也センセイのブログで、絵の一部を閲覧出来ます)
 
 
さて、今回の企画展。入場無料だったせいか、展示スペースも小さく、展示品もごく数点だけだったのが非常に残念でしたが、その中でひときわ目をひく作品が!。それが加藤直之先生の作品「サンフェリペ教会」でした。階段に佇む騎士と女性、その背後にドラゴンという、まさにファンタジーの王道のような絵が、縦3メートル以上はあるかというタペストリー状のキャンバスに、迫力のある油絵(アクリル絵!?)で描かれていました。展示してある絵がほとんどデジタル画の中にあって、加藤直之先生のアナログ作品は、ひと際存在感を醸し出しておりました。加藤直之先生もまたファンタジー画家として有名な方ですが、やはり個人的には開田裕治先生と同じく「カルドセプト」のカードイラストやイメージイラストを手がけられていた憧れの大先生。独特のタッチで描かれる加藤直之先生の画が大好きなオイラは、その圧倒的迫力の絵を生で見られて、ただただ感動で立ち尽くすのでありました。
 
と、会場の片隅にふと目をやると、そこにノートパソコンを開いて黙々と作業をしているひとりの男性の姿が。よーく見ると、な...なんと、そこには加藤直之先生がいらっしゃるではありませんかッ!。
左を向けば開田裕治先生、右を向けば加藤直之先生....という、正に全国の「カルセプト」ファンが感動で卒倒しそうな夢空間にクラクラしそうになりながら、嬉しさを押さえるのに必死なオイラなのでありました。そして、しばらく心を落ち着かせた後、意を決して開田裕治先生のもとへ。
 
「開田先生、よろしければサインをお願い出来ますでしょうか?」
 
とお願いすると、開田先生は笑顔で「はい」と快諾して下さいました。開田裕治先生はサインを描きながら「あそこに加藤直之先生もいらっしゃるので、遠慮しないで是非サインをお願いして下さい」と仰ってくれました。その言葉に甘える形で、そのまま加藤直之先生のもとへ。パソコンに向かい作業中のお姿に恐縮しつつも、同じようにサインをお願いすると、加藤先生も笑顔で快諾して頂きました。

 
RIMG1771.JPGRIMG1773.JPG
 
 
 
オイラは平日に鑑賞したのですが、最終日には多数のアーティストの先生が来場されたとのこと。その中に幻獣イラストで有名な緑川美帆先生もいらっしゃったらしい。緑川美帆先生の描くドラゴンが大好きなオイラは、是非先生にもお会いしてサインを頂きたかったなーと、ちょっと残念がるのでした。その緑川美帆先生が図録に寄せていたコメントが興味深い内容でした。
 
「ドラゴンは爬虫類と見せかけて、爬虫類の体型で描くとかっこ悪いので、だいたい猫の骨格で描いています」〜緑川美帆先生のコメントより抜粋
 
....なるほど!(^皿^)/
確かに緑川美帆先生の描くドラゴンはしなやかで力強いものが多いけど、それは猫の骨格で描かれていたからだったんだ!と、ちょっと目から鱗が落ちる思いがしました。まあ、ドラゴンは架空の動物なので、猫に限らず様々な動物の骨格を当てはめて描けるところが面白い部分でもありますね。
 
 
2012辰年の今年も終わりを迎えようとしているこの時期に、素晴らしいドラゴンの絵を見られて至福の時間を過ごせた「龍とドラゴン」展でありました(^皿^)/。
 
 
 
 ゴリガンになって喜ぶ、40過ぎのセプター....の図(^皿^;) 
 開田&加藤の両先生に会う.jpg
 加藤直之先生は無属性カード「ボージェス」のような佇まい(^皿^)。
 開田裕治先生は地属性カード「セージ」のような穏やかな微笑みが印象的でした♪。

    
     東京都美術館に向かう途中、上野公園内で見かけた大道芸人のお姉さん
       RIMG1751.JPG
       よっ♪、名人芸!(^皿^)/
   

カルドセプト

カルドセプト

  • 出版社/メーカー: 任天堂
  • メディア: Video Game

やっぱり欲しいな、「カルドセプト3DS」
....っていうか、それ以前にニンテンドー3DS LLが欲しいぜ!(^皿^)/
 

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