「スナッチ」の日本語吹き替え版について [吹き替えについて]
テレビ東京「午後のロードショー」にて、久しぶりに「スナッチ」を見る。
ご存知、ガイ・リッチー監督の代表作のひとつですね。
ひとつのダイヤモンドをめぐり、様々な男達の思惑が交錯する群像劇。
実際のところ、作品はレンタル開始時に見たのが初めてで、それっきり。
その時は確か字幕スーパー版で作品を鑑賞したのかな?。だから吹き替え版として作品を鑑賞するのは今回が初めて。で、これがなかなかユニークな吹き替え版となっていたのですよ!(^皿^)。
「スナッチ」日本語吹き替え版キャスト
ジェイソン・ステイサム(ターキッシュ)....山路和弘
ブラッド・ピット(ミッキー・オニール)....檀臣幸
スティーヴン・グレアム(トミー) ....松本保典
ベニチオ・デル・トロ(フランキー) ....八尾一樹
レニー・ジェームズ(ソル) ....楠大典
ロビー・ギー(ヴィニー) ....藤原啓治
ジェイソン・フレミング(ダレン) ....中博史
ヴィニー・ジョーンズ(トニー) ....廣田行生
デニス・ファリーナ(アビー) ....石田圭祐
アラン・フォード(ブリックトップ) ....小林清志
※ウィキペディア調べです。
山路和弘さん&檀臣幸さんによる劇団青年座コンビの吹き替えが嬉しい今作。
お二人のタッグによるお芝居は、リメイク版「3時10分、決断のとき」などでも堪能することが出来ます(こちらも必見ですよ!)。
山路和弘さんは、ウィレム・デフォーやソン・ガンホ、ラッセル・クロウなど、不良感性の高いキャラクターを演じると抜群の存在感を見せてくれる役者さん。最近ではヒュー・ジャックマンの声がすっかりハマり役です。
一方、こちらもすっかりクリスチャン・ベールの声が定着した檀臣幸さん。
檀さんに関しては後で改めて詳しく触れますので、そちらを参考に。
そんなお二人を始めとして、松本保典さん(「カールじいさんの空飛ぶ家」のダグ)や藤原啓治さん(ご存知「ダークナイト」のジョーカー)、八尾一樹さん(「少林サッカー」のGK)など実力派の声優さんが勢揃いで、吹き替え版としては実に素晴らしい内容となっていました。
それはそれとして。
今作が吹き替え版としてすごくユニークな作品となっている大きな理由のひとつが、ブラッド・ピット演じるミッキー・オニールのキャラクターにあります。ブラピ演じるミッキーは、いわゆる放浪の民(ジプシー)で劇中では侮蔑的に“パイキー”と呼ばれています。このパイキーは、訛りがひどく何を喋っているのかわからないという設定なのですが、今作の日本語吹き替え版では、この“何を喋っているのかよくわからない”というニュアンスが、実によく表現されているのです。おそらくこのニュアンスは、字幕スーパー版だとなかなか伝わりづらいのではないでしょうか?。
訛りがひどく、何を喋っているのかよくわからない....そんなブラッド・ピット演じるミッキーの吹き替えを、檀臣幸さんは絶妙な吹き替えお芝居で表現されています。こういった吹き替えのお芝居には相当なテクニックが必要となります。実際に何を喋っているのかわからなかったらお芝居にはなりませんし、かと言って普通にクリアな音声で喋るとミッキーというキャラクターを的確に表現することにはなりません。その両方のさじ加減が実に絶妙(最初は何を喋っているのか?よくわからないが、耳が慣れてくると何を言わんとしているのかがわかるようになってくる!)で、檀臣幸さんの役者としてのスキルの高さを実感出来る吹き替えとなっていました。
字幕スーパー、日本語吹き替え、ともにそれぞれの良さがあり、同時に欠点もあります。
物語を知る上では字幕スーパー版で作品を見ても何ら問題はないでしょうが、ことキャラクター像をより深く知るためには、日本語吹き替え版の方がより適している場合が多々あります。今作の吹き替え版は、正にそのことを実感出来るクオリティとなっています。字幕スーパー版のみでしかこの作品を見たことがない人は、是非一度日本語吹き替え版でこの作品を鑑賞し直すことをお薦めします。ブラピ演じるミッキーに対して、また違った印象を持たれること必至ですよ!(^皿^)/。
改めて字幕スーパー版をもう一度見直して、吹き替え版との違いを比較してみたい。
邪悪な雰囲気満載の、ヴィニー・ジョーンズ
悪人顔の彼は、もはや善人の役は演じられないであろう....
ご存知、ガイ・リッチー監督の代表作のひとつですね。
ひとつのダイヤモンドをめぐり、様々な男達の思惑が交錯する群像劇。
実際のところ、作品はレンタル開始時に見たのが初めてで、それっきり。
その時は確か字幕スーパー版で作品を鑑賞したのかな?。だから吹き替え版として作品を鑑賞するのは今回が初めて。で、これがなかなかユニークな吹き替え版となっていたのですよ!(^皿^)。
「スナッチ」日本語吹き替え版キャスト
ジェイソン・ステイサム(ターキッシュ)....山路和弘
ブラッド・ピット(ミッキー・オニール)....檀臣幸
スティーヴン・グレアム(トミー) ....松本保典
ベニチオ・デル・トロ(フランキー) ....八尾一樹
レニー・ジェームズ(ソル) ....楠大典
ロビー・ギー(ヴィニー) ....藤原啓治
ジェイソン・フレミング(ダレン) ....中博史
ヴィニー・ジョーンズ(トニー) ....廣田行生
デニス・ファリーナ(アビー) ....石田圭祐
アラン・フォード(ブリックトップ) ....小林清志
※ウィキペディア調べです。
山路和弘さん&檀臣幸さんによる劇団青年座コンビの吹き替えが嬉しい今作。
お二人のタッグによるお芝居は、リメイク版「3時10分、決断のとき」などでも堪能することが出来ます(こちらも必見ですよ!)。
山路和弘さんは、ウィレム・デフォーやソン・ガンホ、ラッセル・クロウなど、不良感性の高いキャラクターを演じると抜群の存在感を見せてくれる役者さん。最近ではヒュー・ジャックマンの声がすっかりハマり役です。
一方、こちらもすっかりクリスチャン・ベールの声が定着した檀臣幸さん。
檀さんに関しては後で改めて詳しく触れますので、そちらを参考に。
そんなお二人を始めとして、松本保典さん(「カールじいさんの空飛ぶ家」のダグ)や藤原啓治さん(ご存知「ダークナイト」のジョーカー)、八尾一樹さん(「少林サッカー」のGK)など実力派の声優さんが勢揃いで、吹き替え版としては実に素晴らしい内容となっていました。
それはそれとして。
今作が吹き替え版としてすごくユニークな作品となっている大きな理由のひとつが、ブラッド・ピット演じるミッキー・オニールのキャラクターにあります。ブラピ演じるミッキーは、いわゆる放浪の民(ジプシー)で劇中では侮蔑的に“パイキー”と呼ばれています。このパイキーは、訛りがひどく何を喋っているのかわからないという設定なのですが、今作の日本語吹き替え版では、この“何を喋っているのかよくわからない”というニュアンスが、実によく表現されているのです。おそらくこのニュアンスは、字幕スーパー版だとなかなか伝わりづらいのではないでしょうか?。
訛りがひどく、何を喋っているのかよくわからない....そんなブラッド・ピット演じるミッキーの吹き替えを、檀臣幸さんは絶妙な吹き替えお芝居で表現されています。こういった吹き替えのお芝居には相当なテクニックが必要となります。実際に何を喋っているのかわからなかったらお芝居にはなりませんし、かと言って普通にクリアな音声で喋るとミッキーというキャラクターを的確に表現することにはなりません。その両方のさじ加減が実に絶妙(最初は何を喋っているのか?よくわからないが、耳が慣れてくると何を言わんとしているのかがわかるようになってくる!)で、檀臣幸さんの役者としてのスキルの高さを実感出来る吹き替えとなっていました。
字幕スーパー、日本語吹き替え、ともにそれぞれの良さがあり、同時に欠点もあります。
物語を知る上では字幕スーパー版で作品を見ても何ら問題はないでしょうが、ことキャラクター像をより深く知るためには、日本語吹き替え版の方がより適している場合が多々あります。今作の吹き替え版は、正にそのことを実感出来るクオリティとなっています。字幕スーパー版のみでしかこの作品を見たことがない人は、是非一度日本語吹き替え版でこの作品を鑑賞し直すことをお薦めします。ブラピ演じるミッキーに対して、また違った印象を持たれること必至ですよ!(^皿^)/。
改めて字幕スーパー版をもう一度見直して、吹き替え版との違いを比較してみたい。
邪悪な雰囲気満載の、ヴィニー・ジョーンズ
悪人顔の彼は、もはや善人の役は演じられないであろう....
吹き替え版が見たくなりましたよ!訛りに苦労している吹き替えで思い出されるのは「WITHOUT A TRACE」で南部訛りの捜査官を小山力也さんがベッタベタの関西弁で演じたというのがありました…いろいろ考えた末のことだったんでしょうが…第ニシーズンからは、そんなことを忘れたように標準語になってて、あ、やっぱり番組的にもアカンかったかと(笑)
by inuneko (2011-07-19 20:16)
inunekoさん、こんにちは。
小山力也さんの関西弁、なんだか面白そうですね(^皿^)。
英語圏にも当然訛りがあって、それを吹き替え版になおしたとき、果たしてどう表現するのか?は、作品によってそれぞれだと思うんですが、今回の吹き替えは非常にうまくいったケースだと感じました。
by 堀越ヨッシー (2011-07-21 07:00)