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読書のための音楽 Vol.14 中島ノブユキ ライブ「本と音、本の音」を、鑑賞する [音楽]

渋谷の表参道にあるRainy DayというCafeで開催されたイベント〜読書のための音楽 Vol.14 中島ノブユキ ライブ「本と音、本の音」〜に参加してきました。
作曲家でピアニストである中島ノブユキさんのピアノ演奏と、女優・馬淵英俚可さんによる朗読とのコラボレーション企画。ピアノ演奏と朗読....果たしてどんな感じのイベントになるのでしょうか?、興味津々です♪(^皿^)。
 
Rainy Dayというカフェは、雑誌「SWITCH」や「Coyote」を出版しているスイッチ・パブリッシングが直営しているそうで、本屋さんとカフェが一体となった場所とのこと。店内には多数の書籍が置いてあり、販売もしているそうです。普段はカフェとして営業しながら、定期的に本にまつわるイベントを開催しており、今回のライブもその一環で開催されました。
 
当日、会場に到着するとリハーサルが押した関係で入場が約10分押しとなり、それにあわせてイベントのスタートも10分押しとなりました。イベントが開催されるカフェ自体はものすごくこじんまりとしたスペースで、内装はクラシックな雰囲気のおしゃれな空間でした。その中に椅子が約40脚ぐらいでしょうか?、すし詰め状態で置いてありました。その中の一脚(座席)を確保し、まずは飲み物を注文(入場料金3500円のうち、ドリンク一杯分のサービス料込み)。オイラはホットコーヒーを迷わず注文(←お酒が呑めないからね、この人は)。もちろんお酒の類いもいくつか用意されていました。
そうこうしているうちにイベントが始まりましたヨ(^U^)b。
 
基本的な流れとしては、中島ノブユキさんによるピアノ演奏があって、そのあとに馬淵英俚可さんによる小説の朗読と、ピアノ演奏と朗読が交互に繰り返されるというスタイルがとられていました。今回朗読に選ばれた作品は青野賢一さんという方が冬をテーマにして選ばれたものだそうです。残念ながらオイラは知らない作品ばかりで、唯一わかったのは「マッチ売りの少女」だけでした(そりゃ誰でもわかるっつーの!)。ピアノ演奏と朗読がはっきりと別れているものもあれば、朗読中にBGMのようにピアノ演奏が流れたりと、その構成は色々と趣向が凝らされていました。
 
実のところ、イベントが始まるまではピアノ演奏がメインで、その合間に朗読が少しあるぐらいなのかなあ?と思っていた訳ですが、蓋を開けてみればむしろメインだったのは朗読の方で、全体的に朗読の合間にピアノの演奏が流れるといった印象が強かったです。
 
オイラは中島ノブユキさんという方をよく存じ上げなかったのですが、個人的にはもう少しピアノ演奏をじっくりと聴いてみたかった。会場で演奏されていたものがひとつの作品だったのか?、それともアドリブ的な演奏だったのか?、オイラには今イチわからなかったのですが、例えばひとつの曲で10分くらいあるような、そういう楽曲をじっくりと聴いてみたかったです。
あと全体として物悲しいイメージの曲調ばかりだったのにも、ちょっとがっかりとした。朗読に選ばれた本をイメージした曲が演奏されたのだとは思うけど、冬だからといって何も寂しかったり、切なかったりするばかりじゃないはずだとオイラは思う。冬ならではの明るさや暖かさだってきっとあるはず。そういった部分に焦点を当てた音楽もちょっと聴いてみたかったな。
 
女優・馬淵英俚可さんによる朗読は素晴らしかったけど、ひとつだけ気になった点が。
それは朗読に際してマイク&スピーカーが使用されていたこと。だけど、アレって本当に使用する必然性があったのだろうか?....と、少々疑問に感じました。そもそも、会場自体がものすごく少スペースだったので、馬淵さんの地声だけでも充分会場内にその朗読は伝わったとオイラは思うんだけどな。
いや、別にスピーカーを使う事自体に異論はないのですよ。問題なのは、朗読が始まるたびにスピーカーから漏れ聞こえる電源ONの音....これにものすごく興冷めした訳です。こういった企画の場合、ピアノ演奏から朗読へ、或いは朗読からピアノ演奏へと移行する場合、それが速やかであればあるほど、観客はその世界観へと没頭出来るのに、ピアノ演奏が終わっていざ朗読が始まろうとすると必ずスピーカーから電源ONの音がブウーンと聞こえてくるのです。それもものすごく小さな音で。会場が静けさに包まれているからこそ、逆に気になるその音。そのおかげで、興冷めすることがしばしばでした。
 
 
さて、そんなこんなでライブイベントは終了を迎えました。
なんだかとっても尻切れトンボ的に。
ふと、腕時計に目をやるとイベント開始から1時間も経過していません。つまりイベント自体は正味45分くらいだったってこと。内心「えっ!?、もう終わりなの?」といった感は、正直否めませんでした。....ウーム、この内容(クオリティ)でチケット代¥3500は、ちと高いですぞ。3500円が35円ぐらいの価値しかないセレブの人たちには痛くも痒くもないだろうけど、3500円が3500円の価値である庶民のオイラにとって、この内容に3500円支払うのは、正直ちょっと損した気持ちになりました。
例えば、ライブ終わりでちょっとしたトークショーとか出来なかったのでしょうか?。今回朗読に選んだ本の解説(作者紹介とか、本のあらすじとか)があっても良かったと思うし(何せ本屋さん主宰のイベントなのだから!)、中島さんや馬淵さんによる今回のライブの感想などをトークしたり、お薦めの本を紹介したりするとか、そういったコーナーがあっても良かったのではないだろうか?。手作り感溢れるイベントは決して嫌いな方ではないけれど、あまりにも完成度の低いその内容に、ちょっとがっくりきてしまいました。お客さんから御足を頂いて上演する以上、その金額にある程度見合ったものを提供してもらわないとなあ....。
 
あと、イベントそのもの以外でちょっと気になったことがひとつある。
それは主催者のうちの一人とおぼしき男性についてだ。オイラは何気なくこの男性を注視していたのだが、なんというか“熱”を感じない人だった。「このイベントを是が非でもやりたい!」というような熱意がいっさい伝わってこなかった。というのも、この人終始“にこり”ともしないのだな。イベントが始まる前の挨拶とか、或いは入場料金を支払う時の対応とか、寒空の中開場を待つお客さんに対しての接客とか。少なくともオイラに対して笑顔を見せることはなかった。
でも....それって、ちょっとおかしくないだろうか?。
本屋さんだろうが、カフェだろうが、イベントの主催者だろうが、客商売ということに何ら変わりはないはず。客商売の基本って、まずはお客さんを笑顔で迎え入れることでしょう?。いわゆる“おもてなしの心”というものがないのに、人を感動させるイベントが出来るのものなのか?....オイラには甚だ疑問です。あのイベント会場でとびっきりの笑顔を見せてくれたのは、何を隠そうホットコーヒーを入れてくれたお姉さんだけでした。だから、コーヒーだけは美味しかったですよ、ホント。
どんなに素敵な本を売っていようと、どんなにおしゃれな店構えで、どんなに美味しい飲み物を提供してくれるカフェであったとしても、そこで働く店員が笑顔も見せないような上から目線の無愛想な人間だとしたら、オイラは絶対にそんな場所に行きたいとは思わない。
そんな訳で、オイラはこの先もう2度とこの会場でのライブイベントには参加しないだろうなあ、と思いつつ、会場をあとにするのでありました。ライブイベントの残念な内容にがっくりしつつ、なんだか嫌〜なフラストレーションだけが溜まったイベント「中島ノブユキ ライブ “本と音、本の音”」でありました。
こんな日は、冬の寒空も余計に冷たく感じます....(T皿T)トホホ。
 

The Art of Shrek Forever After: The Art of Being an Ogre (Shrek 4)

The Art of Shrek Forever After: The Art of Being an Ogre (Shrek 4)

  • 作者: Jerry Schmitz
  • 出版社/メーカー: Insight Editions
  • 発売日: 2010/05/18
  • メディア: ハードカバー

あーもう!、¥3500あったら、シュレック4のアート本が買えたのに...ちぇっ
 
 
ところで、会場に向かう途中、ブルーノート東京の前を通り過ぎたのである。
ここが、あの有名なブルーノート東京!....一度は訪れてみたい場所であります。
でも、お洒落に無縁のオイラには、あまりにも敷居が高い場所のであるな....ムムッ[たらーっ(汗)]
そもそも、表参道という街自体が、オイラのような庶民が訪れる場所ではないのだな....ウム
 
 
 
     「本を読むのに、おしゃれな場所なんて、必要ないぞよ」
      本の魔人.jpg 
      ....と、本の神様が言ってました
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