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劇団、江本純子 vol.3「婦人口論」を観劇する〜東京芸術劇場小ホール1 [舞台・コンサート]

久しぶりの舞台観劇。
今回観に行ったのは、以前舞台でご一緒させていただいた馬淵英俚可さん出演の舞台。
現場で拝見する馬淵さんは、小柄で華奢な女性でしたが、凛とした美しさがとても魅力的で、まさにクールビューティーな方でした。
お話する機会はほとんどありませんでしたが、その佇まいにオイラは普通にファンになってしまったのでありました(^皿^)。約半年ぶりに拝見する馬淵さんのお芝居、楽しみ楽しみ♪。
今回の物語は、チラシを読むと何やら“痴漢”にまつわる話らしい。
題名通り、女性たちの口論も絡まって、これはなかなか面白そうな舞台になりそうです。
期待大!(^皿^)。
 
劇団、江本純子 vol.3 『婦人口論』
作/演出:江本純子
出演:馬淵英俚可、初音映莉子、澤田育子、津村知与支、野村恵里、ノゾエ征爾
【あらすじ】
ユカリ(馬淵英俚可)は友達のエミ(澤田育子)、会社の同僚であり部下のユカコ(初音映莉子)らを誘って、とあるテーマパークへと出掛ける。そこは暗闇の世界を体験出来るというものだった。エミにくっついてきた彼氏気取りの裕一郎(津村知与支)やユカコの友達ユカ(野村恵里)を含めた5人は、パークの案内人であり、実際に盲人であるあつし(ノゾエ征爾)の指導のもと、この一風変わったテーマパークを体験することになる。やがて、暗闇という異世界に放り込まれた彼女たちは、それぞれの思いを互いにぶつけ始める....。
 
 
 
観る前から舞台に対する期待値が高かったからなのか、正直あまり面白くなかったなあ。
馬淵さん、ごめんなさい....(^〜^;)。
暗闇の世界にしても、その中で行われる“痴漢行為”にしても、取り上げ方がすごく表面的で薄っぺらな印象を受けました。どちらもこの作品のキーとなる部分であっただけに、もっと深く掘り下げても良かったのではないだろうか?。
何よりも残念だったのは、登場人物がただただ意味のない会話に終始してしまった点。初音映莉子さんや津村知与支さんらのやりとりはすごく面白かったけど(^皿^)。
主人公ユカリはどうして“闇の世界”を体験出来るテーマパークに行こうと思ったのか?、闇の世界を体験することで何を得ようとしていたのか?、そのあたりをもっと知りたかったし、あつしにしても同じで、盲人である彼がなぜ“痴漢”行為をせずにはいられないのか?、それは無意識なのか?、それとも確信犯なのか?、そのあたりをもっと明確にして欲しかった。ユカリにしてもあつしにしても、そのあたりの人間像が不明瞭で今イチ感情移入が出来なかったのが惜しい。
物語の最後でユカリが不感症だったことをあつしに告白するシーンがあるが、作品を観ていてもユカリにそういった様子はまったく見られず、なんだか唐突な印象を受けました。不感症であるのなら物語の中でそういう部分を前フリとして見せておくべきだし、むしろ不感症のユカリと痴漢行為をはたらくあつしの絡みがもっとあれば、逆にもっと面白い展開になったと思う。
 
物語の中でユカリがいう台詞「見えない世界にいるからこそ、見えるものがある」というのがすごく印象的でした。それこそがこの物語のテーマになっても良かったんじゃないか?って思いました。
ユカリとユカコの友情であったり、或いはくされ縁になってしまっているエミと裕一郎の恋愛模様、それぞれに心の闇を抱えたユカリとあつしの交流など、それぞれが暗闇という異世界におかれた時、互いに衝突し、和解し、そして成長していく....そんな人間模様が見たかったです。
 
 
作・演出の江本純子さんは、今すごく人気がある演出家さんなのだそうだ。
自身の痴漢体験がこの話を書くきっかけになったそうだが、その割にはすごく浅い印象を受けた。本当にトラウマとなっているような体験ならば、もっと掘り下げられるものだし、そうせずにはいられないと思う。
いずれにしても今作「婦人口論」は、オイラの心には何も響くものがなかった....残念ッ!
 
 
 
      チラシのイラストが面白かったので、オイラ流にちょっとアレンジ♪
        婦人口論.jpg 
 
これが元ネタ。某お騒がせ女優をパロディ化したもの。
201007190658000.jpg
作・演出の江本純子さん曰く、その名も“馬尻エリカ”だそうです(^皿^)
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