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これぞ冒険活劇の王道!〜「プリンス・オブ・ペルシャ〜時間の砂」を観る [映画鑑賞]

映画「プリンス・オブ・ペルシャ〜時間の砂」を観てきました。
原作はテレビゲームで、オイラも過去プレイしてハマった世代であります。映画の元ネタにもなったプレイステーション2版「プリンス・オブ・ペルシャ〜時間の砂」ももちろんプレイしましたし、大好きなゲームのひとつです。ゲーム内に於ける“時間を戻せる”というシステムが、映画内でもうまく取り入れられており、作品は正に冒険活劇の王道といった趣きの作品に仕上がっておりました。
 
【あらすじ】
栄華を極めるペルシャ王国。孤児だったダスタンは時の王シャラマン(ロナルド・ピックアップ)にその勇気を認められ王家に迎えられた。
それから15年後〜ペルシャの獅子と呼ばれるまでに成長したダスタン王子(ジェイク・ギレンホール)は長男タス王子(リチャード・コイル)、次男ガーシヴ王子(トビー・ケベル)らと供に、ペルシャ国境の聖都アラムートへの侵攻を決行する。国王の弟であり大臣のニザム(ベン・キングスレー)によれば、アラムートは敵国への武器輸出を秘密裏に行っているという。ダスタンの活躍により難攻不落と言われたアラムートは落城、王女タミーナ(ジェマ・アータートン)は、アラムートの民への慈悲を条件に無条件降伏を願い出た。一方、以前から聖都アラムートへの手出しに反対をしていたシャラマン王は激怒し、その決定を下した長男タス王子を責めるが、それは時期国王としての教えを与えるためでもあった。
戦の勝利を祝う席で、ダスタンは戦利品として手に入れたアラムートの祈りの法衣を、兄に代わってシャラマン王へと献上する役目を担うことになる。ダスタン王子の活躍を喜ぶシャラマン王であったが、法衣を着た途端仕込まれていた毒によって王は絶命してしまう。国王暗殺の疑いをかけられたダスタン王子は、身の危険を感じて王宮を脱出。その手助けをしたのは誰あろうアラムートの王女タミーナだった。タミーナの目的は?、ダスタンへ国王暗殺の濡れ衣を着せたのは一体誰なのか?....ダスタンはその真実を探るために行動し始めるのだった....!。
 
 
正直あまり期待していなかったのですが、意外にもすごく面白い作品でした!。
過去ゲームを原作にした実写映画で面白い作品がほとんど無いので、そういった意味で期待値はすごく低かったのですが、今作はこれぞ冒険活劇の王道!とも呼べる作品になっており、2時間たっぷりと異国情緒あふれる世界を堪能することが出来ます。
 
主演のジェイク・ギレンホールの出演作はそんなにたくさん観ている訳じゃありませんが、こんなにワイルドなキャラクターが似合うとは思ってもみませんでした。この作品のためにかなり肉体を鍛えあげたそうですが、その甲斐もあってか彼が演じるダスタンは、マッチョでありながら機敏な動きを見せるなかなかかっこいいキャラクターに仕上がっていました。そして意外にもジェイクって胸毛がフサフサなのであります♪。セクシーアピールも忘れておりません!(^皿^)。やっぱりこのテのキャラクターに胸毛は必須!ですね。その一方で、濃い眉毛とタレ気味の大きな瞳が特徴的な彼の笑みは非常にチャーミングで、笑みの中に幼さが垣間見えるところに女性陣はきっと母性本能をくすぐられる事でしょう。
 
そんなジェイク・ギレンホール演じるダスタンと行動を供にすることになる王女タミーナを演じるのはジェマ・アータートン。オイラは初めてお目にかかる女優さんですが、そのエキゾチックな美しさに終始メロメロ♪でした。王女でありながらその勝ち気な性格のため、何かとダスタンと衝突するうちにお互い惹かれあっていくというお約束な展開も、これまた王道的で逆に気持ちがいい。クライマックスで彼女が迎える危機には、オイラもダスタンのように思わず涙してしまいました(^皿^)。
 
陰謀を企てる大臣ニザムを威厳たっぷりと演じるは、大御所ベン・キングスレー。
登場した瞬間から怪しさ度満点なのがいかにもだけど、その憎たらしさはやはりさすが!。ベン・キングスレーはアカデミー賞を受賞するなど、その実力は折り紙付きの俳優さんなのだけど、ちょっと目をはなすと「スピーシーズ」とか「サンダーバード」などヘンテコ映画に出演する事があるから油断出来ません。
 
他にも小悪党の商人を演じるアルフレッド・モリーナや、ダスタンの誠実な兄を演じるリチャード・コイルやトビー・ケベルなど、実に“味のある顔つき”をした役者陣が脇を固めていて、作品全体を盛り上げています。監督のマイク・ニューエルは、このオーソドックスとも呼べる冒険活劇を手堅い演出でまとめていて好感が持てました。
 
音楽は今や売れっ子作曲家の、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。
映画「キングダム・オブ・ヘブン」の音楽は個人的に消化不良な感が否めなかったけれど、今作では作品のテイストにマッチした、これまた王道な音楽で実に聴き応えがありました。これはオイラ的にサントラ買い決定!です。
 
オイラがこの手の作品が大好きな理由のひとつに衣装があるのだけれど、今作でも「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズを手がけたというペニー・ローズが、素晴らしい衣装デザインを見せてくれます。また灼熱のモロッコで行われたという屋外ロケも見応えありです。ジェームズ・キャメロンもスタジオでばっかり撮影してないで、外に出て撮影しろ!ってんだい。
 
 
 
映画「プリンス・オブ・ペルシャ〜時間の砂」は、直球勝負すぎる王道的冒険活劇であり、意外性はほとんどありませんが、逆に最初から最後まで安心して観られます。原作のゲームのことを知らなくて全然問題ありません。映画が“浮き世を忘れてフィクションを楽しむ”のがその主たる目的だとするならば、間違いなくこの作品はその目的を満たしてくれることでしょう。とにかくお薦めです!。
個人的にはソフト化された時の日本語吹き替え版が楽しみです。
ベン・キングスレーの声は小川真司さんでお願いします!(^皿^)。
 
 
    見るからに怪しげ度100%の、ベン・キングスレー
    アルフレッド・モリーナもそうだったが、メイクの目ばりが凄かった!(^皿^)
    ベン・キングスレー.jpg 
彼が裏で操る暗殺集団“ハッサンシン”も、不気味かつマンガちっくでかっこ良かったな♪ 
 

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 オリジナル・サウンドトラック

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: WALT DISNEY RECORDS
  • 発売日: 2010/06/02
  • メディア: CD

ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、久々の快作!
 
 
 【2010年6月9日追記】
とある方のブログに書いてあったのだが....
「この魔法の短剣(ダガー)は、1分間しか時間を戻せないのよッ!」という王女タミーナの台詞がおかしいという指摘があった。時代設定を考えると、この時代に現代のような時間の概念は存在しないでしょ?というのだ。なるほど!、言われてみれば確かにその通りかもしれない。その方の記事を読んで、目から鱗が落ちた思いがしたのでありました。
 
さらに余談。映画を観た後でいつものようにバイトに行った訳だけど....。
仕事中にちょっとしたミスを犯してしまったオイラ。その瞬間思わず心の中で「あー、こんな時に魔法の短剣があれば、時間を戻してやり直せるのに〜!」と、強く思うのだった。もちろん時間は戻るはずもなく、その後仕事のミスをフォローしつつ、淡々と働くのであった....。
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コメント 4

コッスン

期待してない人が多いですね。
私もですが・・
その分、かなり面白かったです。
大人から子供かまで女性から男性まで楽しめますね。
ちょっと毛利元就っぽいシーンもあったり。
拾いものでした。
衣装も豪華でしたねー。
by コッスン (2010-06-04 20:49) 

堀越ヨッシー

コッスンさん、こんにちは。
期待していなかったせいもありますが、個人的にはかなり楽しめました。2時間何も考えず、純粋にエンターティメントを楽しめる...そんな作品だったと思います。これぞ“映画館で観るべき映画”ですね!。
by 堀越ヨッシー (2010-06-05 20:47) 

ジジョ

ヨッシーさんはゲームやったことあるんですね〜。
>ゲームを原作にした実写映画で面白い作品がほとんど無い
そうなんですよ〜^^;
でも、今作は普通に映画として楽しめる作品でしたね〜♪

>メイクの目ばりが凄かった!
やっぱり、ここは突っ込みたくなりますねw
というか、ものすごく似合ってましたw
by ジジョ (2010-06-10 18:03) 

堀越ヨッシー

ジジョさん、こんにちは。
目ばりはホント凄かったですね〜(^皿^)。
でも、ベン・キングスレーもアルフレッド・モリーナも、それがすごく似合ってたから◯でした♪。
by 堀越ヨッシー (2010-06-11 12:31) 

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