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「寺田ガボン」に、ガボン!と感動する [ひとりごと]

先月号に引き続き、今月も「COMICリュウ」を購入する。
寺田克也先生の読み切りマンガが掲載されているのがその理由のひとつだが、もうひとつの大きな理由は付録の小冊子「寺田ガボン」を手に入れるため。この小冊子には寺田克也先生まぼろしのマンガデビュー作品が掲載されているのだ。
これは何としても手に入れねばならないッ!。
 
 
寺田克也先生の作品に初めて出会ったのは、かれこれ20年近く前になるでしょうか?。
その画風に惚れて「一生この人に付いていくッ!」と、勝手に宣誓して早20年。そんな熱狂的な先生のファンであるオイラでも、寺田克也先生のマンガデビュー作品を目にするのは、今回が初めて。いったいどんな作品なんだろう?と、興味津々で作品を拝見してみました。
 
作品を読んで一番強く感じたのは、寺田先生にとってメビウスというアーティストの影響力が本当に大きかったんだなあということ。先生のインタビュー記事などを読んでそのことは知っていましたが、今回マンガデビュー作品を読んでそのことを肌で実感出来ました。
どんな方でも最初は模倣から入ると言います。自分の事で恐縮ですが例えばオイラの場合、今でもその画風に“鳥山明先生”のタッチが出てきます(理由は簡単!〜学生の頃に、鳥山先生の絵ばかり真似して描いていたから。でも、あくまでタッチが出てくるだけで、鳥山明先生の精密な描写までは真似出来ない。....そりゃ当然だけど[たらーっ(汗)])。
寺田克也先生のマンガデビュー作品もかなり“メビウスっぽい”テイストで溢れていました。現在の寺田克也先生が描く作品は、マネして描こうと思っても決して真似出来ない唯一無二の味わいを持っていますが、そんな寺田先生でさえ、最初は模倣から入っているという点に、すごく親近感が湧きました。
と同時に、そこから進化して現在に至る絵描きとしての変化ぶりに驚きを隠しきれません。
小冊子にはマンガデビュー作と合わせて、ここ数年のイラストの下絵が数点掲載されていますが、それがマンガデビュー作とは全然作風が変わっていて、そこに寺田克也先生の進化を垣間見ることが出来、改めて感動しました。
 
読み切り作品についても少しだけ。
バイオレンス&エロ作品「ラクダが笑う」シリーズが、先月今月と掲載された訳ですが、それぞれがタッチを変えて描かれていた点に注目しました。先月号は割と勢いや陰影を強調したタッチで描かれていましたが、今月号ではきっちり線画で見せるスタイルがとられており、その画力の素晴らしさに改めて感動しました。6月には今回の読み切り2本を収録した「ラクダが笑う」完全版としてコミックスが発売されるようなので、そちらで改めてじっくりと見直してみたいと思います。 
 
 
そして、いよいよ来月19日には待望の「西遊奇伝・大猿王」第2巻がリリースされます。
映画「よなよなペンギン」のキャラクターメイキングブック及びスピンオフ絵本「ココ、ちきゅうをすくう」、久しぶりの新刊コミック「デトロイトNGサーカス」と、昨年末から寺田克也先生の作品を手にする機会が増えて、ファンとしては実に嬉しい限り。
 
これからもオイラは、ラクガキング・寺田克也先生を(勝手に)師と仰ぎ、一生ついていきまっせ!(^皿^)/
 
 
  RIMG0727.JPG 
左より、「ラクダが笑う」初版本、「西遊奇伝・大猿王」第1巻、そして今回の付録小冊子「寺田ガボン」

西遊奇伝・大猿王 2

西遊奇伝・大猿王 2

  • 作者: 寺田 克也
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/06/18
  • メディア: コミック

ついに出るッ!、12年ぶりに出るッッ!! 
 
ラクダが笑う 増補新版 (リュウコミックス)

ラクダが笑う 増補新版 (リュウコミックス)

  • 作者: 寺田 克也
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/06/11
  • メディア: コミック

18歳未満の方は、親の目を盗んでこっそりお読み下さい♪ 
 
 
よなよなペンギン 寺田克也のキャラクターメイキングブック

よなよなペンギン 寺田克也のキャラクターメイキングブック

  • 作者: 寺田 克也
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2009/12/23
  • メディア: 単行本

映画「よなよなペンギン」でキャラクターデザインを担当した寺田克也先生。
各デザイン画それぞれにコメントがついているのが嬉しい。巻末のインタビューは絵描きとしての姿勢が伺えて、勉強になります.....オス!。 
 
よなよなペンギン ココ、ちきゅうをすくう

よなよなペンギン ココ、ちきゅうをすくう

  • 作者: 寺田 克也
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2009/12/16
  • メディア: 単行本

「よなよなペンギン」のスピンオフ作品であり、寺田克也先生初の絵本。
安野モヨコさんも、「こわかわいい!」と大推薦。  
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