「コララインとボタンの魔女」の日本語吹き替え版について [吹き替えについて]
映画「コララインとボタンの魔女」は3D映画ということもあってか、字幕版上映はほんの一部で、圧倒的に吹き替え版の上映が多いようです。
でも心配はご無用....吹き替え版はかなりいい出来となっていますヨ♪。
「コララインとボタンの魔女」日本語吹き替え版キャスト
字幕翻訳:稲田嵯裕里 吹き替え翻訳:小寺陽子
コラライン(ダコタ・ファニング) ....榮倉奈々
黒ネコ(キース・ディヴィッド) ....劇団ひとり
ママ/ボタンの魔女(テリー・ハッチャー) ....戸田恵子
パパ(ジョン・ホッジマン) ....山路和弘
ワイビー(ロバート・ベイリーJr. ) ....浪川大輔
ボビンスキー(イアン・マクシェーン) ....斉藤志郎
ミス・スピンク(ジェニファー・ソーンダース) ....小宮和枝
ミス・フォーシブル(ドーン・フレンチ) ....宮寺智子
ワイビーのおばあちゃん(キャロライン・クロウフォード)....定岡小百合
背の高い女子の幽霊 ....三村ゆうな
小さい女子の幽霊 ....宮本侑芽
男の子の幽霊 ....田川颯眞
今回のパンフレットには、珍しく吹き替え版キャストが全員明記されておりました。
恐らく吹き替え版のみの上映だった(後に一部劇場での字幕版上映が決定)ことが、その要因だと考えられますが、その一方でダコタ・ファニングをはじめとするオリジナル版ボイスキャストに触れた記事がひとつもなかったのは、ちょっと残念でした。そういうのを読めるのもパンフレットの楽しみのひとつだし、オリジナル版キャストのファンの方だっているはずなのだから、そういう記事も大切にしてもらいたいもんであります。
と言う訳で、以下は今回の日本語吹き替え版に対する率直な感想です♪。
『あんたは、あたしのママじゃないッ!』
さて、まずは主人公のコララインを演じた若手女優の榮倉奈々さん。
現在放映中のドラマ「泣かないと決めた日」での熱演が光る(と言ってもドラマを見たことはありませんが....)榮倉奈々さんですが、今回吹き替えの仕事は初めてとのことです。そのことに一抹の不安を覚えていたオイラではありましたが、肩肘の張らない等身大の演技に、すごく好感が持てました。パンフレットの中で榮倉奈々さんは「共演した戸田恵子さんからアドバイスを頂いた」と語られていましたが、その効果は存分にあったようです(^皿^)。
『この世界が、気に入ったようだな』
コララインをカゲから手助けする謎の黒ネコを演じるのは、
マルチな活躍が目覚ましいタレントで芸人の劇団ひとりさん。
当初、黒ネコに劇団ひとりさんが起用されたと聞いて、原作を知らないオイラは黒ネコ=お喋りなキャラクターだという先入観があったのですが、実はまったくの正反対で、劇中の黒ネコはすごくクールなキャラクターでした。そして、意外にもこのクールなキャラクターに劇団ひとりさんの声がぴったりとハマっていました。低い声で淡々と喋る黒ネコが、実に魅力的でかっこ良かった!。芸人さんの持つスキルの高さを改めて痛感したところです。劇団ひとりさん、恐るべし!。
『あなたも、この世界の住人になればいいのよ』
榮倉奈々さんや劇団ひとりさんという声優界では新人のお二人をカゲでサポートするのは、ご存知、この業界では大ベテランのお二人である戸田恵子さんと山路和弘さん。戸田さんと山路さんは言うなれば、「シュレック」に於ける山寺宏一さんみたいな存在で、こういう大ベテランが脇を固めると、作品自体がビシッと締まるのであります。
戸田恵子さんは、現実のママ、もうひとつの世界のママ、そしてボタンの魔女と、本作では3役をこなされている訳ですが、これが微妙に違っていて実に聴き応えがありました。中でも、ボタンの魔女の恐さはハンパじゃなかったです!(^皿^)。
一方、「スパイダーマン」のウィレム・デフォーや「X-MEN」シリーズのヒュー・ジャックマンの吹き替えで知られる山路和弘さんが、コララインのパパを演じます。
山路和弘さんは上記したように吹き替え界ではもはやなくてはならない存在のお一人ですが、その一方で舞台でも精力的に活躍されているベテラン役者さんです。今作「コラライン」ではそんな山路和宏さんのミュージカル・アクターな一面を垣間見る事が出来ます。もうひとつの世界のパパがピアノを弾きながら歌う場面は、必見です。山路さんの素敵な歌声を聴くことが出来ますヨ。これは山路和弘ファンにとってはたまらないシーンですね♪。
余談ですが、数日前に地上波で放送されていた映画「突入せよ!浅間山荘」に山路和弘さんも出演されていますが、作品を見るたび、オイラは役所広司さんより山路和弘さんばかりを注目しちゃうのでありました(^皿^)。
『俺、ばあちゃんに怒られちゃうよ...』
映画版オリジナルのキャラクターである少年ワイビーを演じるのは、浪川大輔さん。
アニメ作品もたくさん演じられていますが、吹き替えファンにとってはやはりなんといっても「ロード・オブ・ザ・リング」のフロド(イライジャ・ウッド)の声ですね!。浪川大輔さんによるフロドの声は絶品なので、是非多くの方に見て頂きたい吹き替えです。他にもメジャーなところだと、レオナルド・ディカプリオなどの声を吹き替えされています。そんな浪川大輔さん演じるこのワイビーというキャラクター、こんな少年いるいる!的な実に魅力的な存在であり、そんなワイビーを浪川大輔さんがとても好演されています。
その他にエキセントリックなキャラクターである脇役〜ボビンスキーを演じる斉藤志郎さんや元・女優の二人組ミス・スピンク&フォーシブルを演じる小宮和枝さんと宮寺智子さんのやりとりなども、実に楽しく仕上がっており、ダークファンタジーの中での一服の清涼剤となっていました♪。
映画「コララインとボタンの魔女」の日本語吹き替え版は、なかなかの良作です。
榮倉奈々さんがコララインというキャラクターを、劇団ひとりさんが黒ネコというキャラクターを、それぞれ誠実に演じられている点に好感が持てました。とかく日本語吹き替え版へのタレント起用は批判の的にされがちですが、原作へのリスペクトが感じられ、且つお芝居のクオリティが一定条件をクリアしているのであれば、オイラはそういうケースも大いに歓迎したいと思っています。
もちろん、DVDが発売されたらオリジナルボイスキャストである、ダコタんの声も是非聴いてみたいと思っています。英語オリジナル版と吹き替え版を比較して見てみると、また違った面白さを感じる事が出来るかもしれません。
まずは、日本語吹き替え版で本作をお楽しみ下さい♪(^皿^)。
扉の向こうにあるものは . . . !?
次回の記事では、初体験となった3D映像について感じたことを語りたいと思います。
でも心配はご無用....吹き替え版はかなりいい出来となっていますヨ♪。
「コララインとボタンの魔女」日本語吹き替え版キャスト
字幕翻訳:稲田嵯裕里 吹き替え翻訳:小寺陽子
コラライン(ダコタ・ファニング) ....榮倉奈々
黒ネコ(キース・ディヴィッド) ....劇団ひとり
ママ/ボタンの魔女(テリー・ハッチャー) ....戸田恵子
パパ(ジョン・ホッジマン) ....山路和弘
ワイビー(ロバート・ベイリーJr. ) ....浪川大輔
ボビンスキー(イアン・マクシェーン) ....斉藤志郎
ミス・スピンク(ジェニファー・ソーンダース) ....小宮和枝
ミス・フォーシブル(ドーン・フレンチ) ....宮寺智子
ワイビーのおばあちゃん(キャロライン・クロウフォード)....定岡小百合
背の高い女子の幽霊 ....三村ゆうな
小さい女子の幽霊 ....宮本侑芽
男の子の幽霊 ....田川颯眞
今回のパンフレットには、珍しく吹き替え版キャストが全員明記されておりました。
恐らく吹き替え版のみの上映だった(後に一部劇場での字幕版上映が決定)ことが、その要因だと考えられますが、その一方でダコタ・ファニングをはじめとするオリジナル版ボイスキャストに触れた記事がひとつもなかったのは、ちょっと残念でした。そういうのを読めるのもパンフレットの楽しみのひとつだし、オリジナル版キャストのファンの方だっているはずなのだから、そういう記事も大切にしてもらいたいもんであります。
と言う訳で、以下は今回の日本語吹き替え版に対する率直な感想です♪。
『あんたは、あたしのママじゃないッ!』
さて、まずは主人公のコララインを演じた若手女優の榮倉奈々さん。
現在放映中のドラマ「泣かないと決めた日」での熱演が光る(と言ってもドラマを見たことはありませんが....)榮倉奈々さんですが、今回吹き替えの仕事は初めてとのことです。そのことに一抹の不安を覚えていたオイラではありましたが、肩肘の張らない等身大の演技に、すごく好感が持てました。パンフレットの中で榮倉奈々さんは「共演した戸田恵子さんからアドバイスを頂いた」と語られていましたが、その効果は存分にあったようです(^皿^)。
『この世界が、気に入ったようだな』
コララインをカゲから手助けする謎の黒ネコを演じるのは、
マルチな活躍が目覚ましいタレントで芸人の劇団ひとりさん。
当初、黒ネコに劇団ひとりさんが起用されたと聞いて、原作を知らないオイラは黒ネコ=お喋りなキャラクターだという先入観があったのですが、実はまったくの正反対で、劇中の黒ネコはすごくクールなキャラクターでした。そして、意外にもこのクールなキャラクターに劇団ひとりさんの声がぴったりとハマっていました。低い声で淡々と喋る黒ネコが、実に魅力的でかっこ良かった!。芸人さんの持つスキルの高さを改めて痛感したところです。劇団ひとりさん、恐るべし!。
『あなたも、この世界の住人になればいいのよ』
榮倉奈々さんや劇団ひとりさんという声優界では新人のお二人をカゲでサポートするのは、ご存知、この業界では大ベテランのお二人である戸田恵子さんと山路和弘さん。戸田さんと山路さんは言うなれば、「シュレック」に於ける山寺宏一さんみたいな存在で、こういう大ベテランが脇を固めると、作品自体がビシッと締まるのであります。
戸田恵子さんは、現実のママ、もうひとつの世界のママ、そしてボタンの魔女と、本作では3役をこなされている訳ですが、これが微妙に違っていて実に聴き応えがありました。中でも、ボタンの魔女の恐さはハンパじゃなかったです!(^皿^)。
一方、「スパイダーマン」のウィレム・デフォーや「X-MEN」シリーズのヒュー・ジャックマンの吹き替えで知られる山路和弘さんが、コララインのパパを演じます。
山路和弘さんは上記したように吹き替え界ではもはやなくてはならない存在のお一人ですが、その一方で舞台でも精力的に活躍されているベテラン役者さんです。今作「コラライン」ではそんな山路和宏さんのミュージカル・アクターな一面を垣間見る事が出来ます。もうひとつの世界のパパがピアノを弾きながら歌う場面は、必見です。山路さんの素敵な歌声を聴くことが出来ますヨ。これは山路和弘ファンにとってはたまらないシーンですね♪。
余談ですが、数日前に地上波で放送されていた映画「突入せよ!浅間山荘」に山路和弘さんも出演されていますが、作品を見るたび、オイラは役所広司さんより山路和弘さんばかりを注目しちゃうのでありました(^皿^)。
『俺、ばあちゃんに怒られちゃうよ...』
映画版オリジナルのキャラクターである少年ワイビーを演じるのは、浪川大輔さん。
アニメ作品もたくさん演じられていますが、吹き替えファンにとってはやはりなんといっても「ロード・オブ・ザ・リング」のフロド(イライジャ・ウッド)の声ですね!。浪川大輔さんによるフロドの声は絶品なので、是非多くの方に見て頂きたい吹き替えです。他にもメジャーなところだと、レオナルド・ディカプリオなどの声を吹き替えされています。そんな浪川大輔さん演じるこのワイビーというキャラクター、こんな少年いるいる!的な実に魅力的な存在であり、そんなワイビーを浪川大輔さんがとても好演されています。
その他にエキセントリックなキャラクターである脇役〜ボビンスキーを演じる斉藤志郎さんや元・女優の二人組ミス・スピンク&フォーシブルを演じる小宮和枝さんと宮寺智子さんのやりとりなども、実に楽しく仕上がっており、ダークファンタジーの中での一服の清涼剤となっていました♪。
映画「コララインとボタンの魔女」の日本語吹き替え版は、なかなかの良作です。
榮倉奈々さんがコララインというキャラクターを、劇団ひとりさんが黒ネコというキャラクターを、それぞれ誠実に演じられている点に好感が持てました。とかく日本語吹き替え版へのタレント起用は批判の的にされがちですが、原作へのリスペクトが感じられ、且つお芝居のクオリティが一定条件をクリアしているのであれば、オイラはそういうケースも大いに歓迎したいと思っています。
もちろん、DVDが発売されたらオリジナルボイスキャストである、ダコタんの声も是非聴いてみたいと思っています。英語オリジナル版と吹き替え版を比較して見てみると、また違った面白さを感じる事が出来るかもしれません。
まずは、日本語吹き替え版で本作をお楽しみ下さい♪(^皿^)。
扉の向こうにあるものは . . . !?
次回の記事では、初体験となった3D映像について感じたことを語りたいと思います。
コララインとボタンの魔女 スタンダード・エディション [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: Blu-ray
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