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「象虫(ゾウムシ):マイクロプレゼンス/小檜山賢二写真集」を買う [動物・植物・昆虫の画]

象虫の写真集を買ってしまいました。
いわゆる衝動買いってヤツです。
. . . だって、表紙がものすごくかっこ良かったんですもの。

象虫:マイクロプレゼンス―小檜山賢二写真集

象虫:マイクロプレゼンス―小檜山賢二写真集

  • 作者: 小檜山 賢二
  • 出版社/メーカー: 出版芸術社
  • 発売日: 2009/08
  • メディア: 大型本

たまらん、脚がたまらんッ! 
いや、ここだけの話なんですが . . . オイラは“虫の足”フェチなのですよ。
「なんだそりゃ!?」
. . . そんな声が聞こえてきそうですが、事実なんだから仕方がない。オイラは“虫の足”にモーレツな美しさやかっこ良さを感じちゃう訳です。もっと正確に言うと、人間以外の動物の手足にこのうえない魅力を感じちゃうんです♪。なかなか共感してもらえないとは思いますが、わかりやすく説明すると子供が怪獣を見てかっこいい!と感じるのに近いかな?。
「それって、単に精神年齢が低いだけじゃ. . . ?」
. . . 返す言葉もございません[あせあせ(飛び散る汗)]。どうしてこんなダメ人間になってしまったのでしょう?。お父さんお母さんごめんなさい。これも業(ごう)だと思って諦めるしかありません(別にあきらめなくてもいーよ)。
 
って、そんなオイラの事より写真集の紹介を!。
本書には様々な種の“象虫”の写真が掲載されています。それもとびっきり美しい写真で。
掲載されている象虫の写真はどれも美麗で、一見すると「CGかな?」と錯覚しそうですが、勿論全て実写です。ただし、その撮影方法にはあるユニークな手法が用いられています。
基本的に象虫というのは数mm〜cmほどの大きさのものがほとんどであり、そういった小さい被写体を接写して撮る場合、どうしてもピントの合う部分と合わない部分が出来てしまうそうなのです。そこで、ピントの合った部分(頭部とか脚部とか)を数枚集めて1枚に合成することで全ての部位に対してピントのあった鮮明な写真を完成させるという技術が用いられています。その結果、今まで目にした事もないような美しく鮮明な象虫の姿を見ることが出来ます。
 
それにしても、なぜ“象虫”なのか?。
著者で慶應大学名誉教授の小檜山賢二先生は、その理由を“多様さ”だと説かれています。象虫というのは昆虫の中でもひとつの種としては特に様々なバリエーションを見せる個体なのだそうです。言われてみれば確かにその通り。掲載されている象虫の“多様さ”には、只々驚くばかりです。
 
・その名の通り、鼻(正確には口吻らしい)の長い極めてノーマルなヤツ
・鼻を伸ばしすぎて、自分の身体よりも長くなっちゃったヤツ
・象虫なのに、鼻(口吻)が短いヤツ 
・鼻よりもむしろ首を長くしちゃった本末転倒なヤツ
 (和名にもキリンって入ってる。お前はキリンなのか?、ゾウなのか?)
・脚長のスパイダーなヤツ 
・前脚を長くした手長なヤツ
・逆に後ろ脚を長くした(というより他の脚が異常に短い)ヤツ
・前脚がシュワちゃんばりに筋骨隆々なマッチョなヤツ
・身体中に毛を生やしたヤツ
・身体中に毛を生やしすぎちゃって毛むくじゃらなナガシマシゲオなヤツ
・黄金(こがね)虫のような派手でリッチなヤツ
・ツートンカラーのモダンアートなヤツ
・全身真っ白の無実なヤツ
・触覚が異常に長い受信状況がバリサンなヤツ
・背中がトゲだらけのパンクなヤツ
・背中がコブだらけのヤツ
. . . etc
 
 
. . . とまあ、ひとくちに象虫と言っても実に様々な種類がいることに驚かされます。ここまでじっくりと象虫について観察したのは生まれて初めてかもしれません。
長い年月をかけて様々な個体へと進化を遂げた象虫。自然のみが創りだす事の出来るその不思議な造形美には、ただただ圧倒されるばかりです。
 
「脳」を発達させて、文化・文明の世界で“多様性”を発揮してきた人類。片や「種」を生み出すという中でその“多様性”を発揮させてきた昆虫たち。この地球上に生きる生物として人類と昆虫、どちらが“優れた”生命体なのか?、あなたはどっちだと思いますか?。
 
 
 
   胸のあたりから角が生えているのがユニークな、ネッタイオオツノクモゾウムシ
   ゾウムシ.jpg
   実物はもっと脚長。スマトラに生息しているらしい。
   その名の通り、クモのような動きなんだとか。
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コメント 2

うつぼ

ゾウムシってちゃんと観たことなかったのですが、面白い風貌ですね。
以前、養老孟司先生の好きな虫がゾウムシ、、と聞いていたのですが
ヨッシーさんもお好きとは。(^^)
by うつぼ (2009-11-28 19:38) 

堀越ヨッシー

うつぼさん、こんにちは。
帯で養老センセーが「この本は安い!」と仰ってましたが、オイラにはとっても高かったです!(^皿^;)。
by 堀越ヨッシー (2009-11-30 17:22) 

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