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伊東四朗一座・熱海五郎一座合同公演「喜劇 日本映画頂上決戦〜銀幕の掟をぶっとばせ!」を見る/青山劇場 [舞台・コンサート]

伊東四朗と三宅裕司が一緒に舞台をやる...
初めてそんな一報を聞いたのはいつの頃だっただろう?。
ずっと見たい見たいと思っていたのに、なかなかその機会に恵まれず早数年が過ぎてしまいました。が、この度ようやくその機会に恵まれました。大好きで尊敬するコメディアン・伊東四朗さんのお姿を生で拝見出来る喜びにウキウキ♪しながら、渋谷にある青山劇場まで出掛けて参りました。
 
【キャスト】
伊東四朗/三宅裕司/小林幸子/渡辺正行/ラサール石井/小宮孝泰/小倉久寛/春風亭昇太/東貴博/伊東孝明/河本千明/中村メイコ
 
とにかく出演者が豪華です!。これだけのメンツが揃って面白くない訳がないッ!。
 
【あらすじ】
その昔“五社協定(映画俳優は他の映画会社の作品には出演出来ない)”という縛りがあった映画業界。東活の社長(三宅裕司)と日映の社長(ラサール石井)はともにライバル同士でしのぎを削っている。東活には獅子錠児(渡辺正行)というスターがいたが、今やその人気は下降気味。そのため東活専属の監督(東貴博)は新スターの発掘に躍起である。かたや日映には旭圭四郎(伊東孝明)という若手スターがいた。だが旭はライバルである東活の大部屋女優(河本千明)と恋仲であり、そのため旭は東活への移籍を考えていた。が、五社協定のせいでその実現は難しい。そこで、旭は日映本社の金庫に保管してある“協定書”を破棄すべく盗みを働こうと画策する...。そんな中、大館物太郎(伊東四朗)という謎の老人が現れる。自分は映画スターになりたくて田舎から上京して来たのだという。胡散臭い老人も加わり、協定書奪還作戦が始まった...!。
  
  
とにかく、全体にわたり爆笑につぐ爆笑で、こんなに大笑いした舞台は久しぶりでした。
伊東四朗さん大好きなオイラは、ご本人を生で拝見した感激で嬉しさいっぱいでした。伊東さんは、こういう周りの人間をちょっとイラッとさせるようなキャラクターを演じさせるとホントうまいです。迷惑なんだけど憎めない...まさに伊東四朗さんならではのキャラクターでした。
 
そして上手いと言えば、三宅裕司さんも素晴らしかった。三宅さんのツッコミに場内ウケるウケる!、間がホントに絶妙でした。オイラが凄いなと思ったのは、台詞なのかアドリブなのかその境目がまったくわからない会話のやりとり。SETの盟友・小倉久寛さんとの絡みを見ていると、この部分は絶対アドリブだろう?と思うんだけど、三宅さんって意外とアドリブはやらないんだそうだ。って事は、あれだけアドリブそうに見えてじつは台本通りきっちり喋ってるってこと?、それってホントに凄いよ!。そんな三宅さんに、オイラは爆笑しつつも一方でとっても感動&尊敬していたのでありました。
 
三宅さんのツッコミもさることながら、東貴博さんのツッコミも非常にキレがよく会場を湧かしていました。三宅さんはツッコミのみのキャラでしたが、東さんは時にツッコミ、時にボケと、キャラを巧みに変化させつつ見事にキャラクターを演じていました。普段テレビなどでタレントとしての姿しか見たことがなかったオイラですが、今回舞台上での芸達者ぶりに舌を巻いてしまいました。東八郎の遺伝子は確実に受け継がれているようです!(開演5分前に行われた伊東孝明さんとのミニコントも、時事ネタを取り込んで秀逸でした)。
 
オイラ世代の人間に嬉しかったのは、コント赤信号の面々が3人そろい踏みだった事。なんでも三人揃っての「お芝居」は十数年ぶりだそうです。当然、お約束の「待たせたな!」の一幕もあって現役時代を知る世代にとっては嬉しいおまけとなりました(リーダーと石井さんの仲が悪かったとか、小宮さんが間に入って苦労してたなどの楽屋ネタも満載で場内は大爆笑でした)。
 
そして、ゲストの小林幸子さん。...とくれば、誰しもが彼女の歌を聞きたいと願うのが当たり前。もちろん小林さんはその美声をたっぷりと聴かせてくれます。舞台最後はまるで紅白歌合戦状態!(^皿^)。でも個人的に大笑いしたのは、小林さんが歌の前奏が流れたにもかかわらず下手にハケた時の、ラサール石井さんの「唄わんのかいッ!」という、ずっこけツッコミでした。
 
劇団SETの皆さんによるダンスも、素晴らしかったですね!。舞台に華をそえていました。
 
 
とにかく全体を通して大笑いに包まれた非常に楽しい舞台ではありましたが、ひとつだけ不満だったことがありました。
これは小林さんに関係することなんだけど、物語の主軸が五社協定書をめぐる争いだったのにもかかわらず、最後はいつの間にか小林幸子さんが主役みたいな形で終わってしまったこと。まあ、最後に小林さんの歌で華々しく終わりたかったていうのはなんとなく理解出来ますが、物語的には完全に破綻していて、そういった意味では少し消化不良な感は否めませんでした(唐突すぎる“巨大小林幸子”にも、しばし呆然)。まあ、でもこういった舞台で物語にうんぬん言うのは、野暮なのかもしれませんね(苦笑)。
とにかく、オイラ的には憧れの伊東四朗さんのお姿を生で拝見出来て、非常に幸せなひと時を過ごせた舞台「喜劇 日本映画頂上決戦〜銀幕の掟をぶっとばせ!」でした。機会があれば是非また伊東四朗さん&三宅裕司さんの舞台を見てみたいなと強く思ったのでありました!(^皿^)v。
 

 
 
物語の前半、オーディション場面で登場する小倉久寛さん。監督役の東貴博さんが「新しいスターには外人なみのスタイルが要求される」(←完全な前フリ)と言った時、会場内の全員が「あ、小倉さんが出てくるな」と思った訳だけど、まさかこんな↓格好で出てくるとは. . .
    シークレットブーツならぬ、シークレット踏み台着用! 
    西裕次郎.jpg
小倉さん、これは反則ですヨッ!(^皿^;)
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