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脱走中のアフリカハゲコウ、無事捕獲される...の巻 [動物・植物・昆虫の画]

千葉市動物公園から脱走していた大型鳥・アフリカハゲコウが、今月5日、約72時間ぶりに無事保護されたとのことです。もともとこの鳥には空を飛べないように羽の一部をカットしてあったとのことですが、脱走当日、おりからの強風に乗って檻から逃走した(ダジャレじゃないよ)らしいとの事でした。保護されたアフリカハゲコウに大した怪我はなかったものの衰弱が見られたため、治療が必要とのこと。ハゲコウ君(オス?)には無事元気になってほしいものです。
 
このニュースを最初に聞いた時、オイラは数年前に訪れたとある場所での出来事を思い出しました。とある場所というのは、池袋にある某水族館のことです。一応水族館ではありますが、魚以外の動物も展示してあり、そこでオイラは大きなペリカンと出会いました。オイラは鳥が大好き(恐竜の祖先と言われてるしね!)なので、生で大きなペリカンを見物しながら「くちばしのフォルムかっちょいいなあ!、足の爪がたまらんなあ!」などとマニアックな視点で感動しておりました(^皿^)。
 
そんな時、ふと妙な違和感にとらわれました。よくよく見ると檻に屋根がありません。「うん...!?、これじゃあペリカンが飛んで逃げちゃうんじゃないの?」...そう思ったのも束の間、その謎はすぐ解けました。おもむろに羽を広げたペリカンの羽が、バッサリとカット!してあったのです。その見た目のなんと痛々しい事か!。人間に例えると、まるで手の中指から小指までごっそり失っているような感じでした。もちろん実際には指ではなく羽なので、恐らく痛みを感じないように配慮してカットされてあったとは思いますが、そのなんとも痛々しい姿に、オイラの気分は一気にブルーなものへとなってしまいました。
 
 
実を言うと、オイラは動物園反対派の人間です。
もちろんオイラも動物は大好きですし、本物を生で見たりしたら感動もします。でも、ふと思ったりします、動物園の存在意義って何だろう?と。確かに動物を生で見ることの感動は否定しません。でも一方で、生で見る事の出来る動物というのは本来限られて然るべきなんじゃないのか?と思うのです。例えばアフリカに生息する動物なら、本来アフリカで見るのがベストだし、ジャングルに生息する動物ならやはりジャングルで見るのが正しい見方だと思うのですよ。
それを「ただ本物が見たい!」という人間の一方的なエゴだけで、あらゆる地域からひとつの場所に集められ、檻に入れてそれを眺める...その行為に果たしてどんな意義があるのかな?と、甚だ疑問な訳です。別に本物が見られなくてもいいじゃん!と思う訳ですよ、オイラは。深海魚は深海に潜らなきゃ見られないように、海外に住む動物は海外に行かなきゃ見られない...それが当たり前でしょ?、と思う訳です。
 
先に述べたペリカンで言えば、羽をカットされて羽ばたいても数mさえも舞い上がることが出来ないそんな姿を見る事にいったいどれほどの価値があるのか?、何の意味があるのか?、と疑問な訳です。そんな姿を見るくらいだったらドキュメンタリー番組で活き活きとした姿を見た方がずっと感動的だし、意義もあると思うのです。
野生から隔離された本来の姿ではない生の動物に価値を見いだすか、それとも生ではないが活き活きとした姿を映像で見ることに価値を見いだすか、難しい選択の問題ですね。あなたならどちらに価値があると思いますか?。
  
最後に、千葉市動物公園園長のコメント〜「無事に保護されて良かった。これを機に名前を公募して元気になったら公開したい」との事。
今まで、名前もなかったんかいッ!(^皿^;)
 
 
 
    「誰が“ハゲ”やねん!」
    アフリカハゲコウ.jpg
 
携帯のメモリーをチェックしたら、ペリカンの写真が残ってました
ペリカン.jpg
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コメント 2

うつぼ

動物園、確かに人間のエゴでしょうね。
以前、千葉に行川アイランドという鳥が沢山いる動物園があったのですが、
そこは孔雀が山からバサバサ飛んだり、、なかなかワイルドな施設でした。
とはいえ世の流れに置いていかれ大分前に閉園。。。
羽を切って飛べなくするというのは本来もっている能力を奪う訳で
いつか人間にしっぺ返しがくるのでは??なんて思っちゃいました。
by うつぼ (2009-04-07 22:21) 

堀越ヨッシー

うつぼさん、こんにちは。
よく手品用の鳩が羽を切られてることがありますが、それとはレベルの違う大胆なバッサリ感でした。まあ、動物園反対と言いながら、実際に動物園に行くと結構はしゃいじゃうんですけどね(^皿^)。ただ、なくなってもいいか悪いかでいうと、別になくてもいいかな?と思うオイラです。
by 堀越ヨッシー (2009-04-09 20:18) 

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