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「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」を見る [映画鑑賞]

祝「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」日本公開!って事で、早速見に行って参りました!。...とは言え、あまりにも少ない公開劇場数にちょっとブルーな気分。更に追い打ちをかけるような出来事が... 
 
パンフレット売り切れ!(T皿T)ガーンッ!!
 
...って、なんでやねん![ちっ(怒った顔)]公開してまだ数日やんかー(因みにオイラが見た日は13日)、なんでもう売り切れてるんだよ!(怒)。店員さんに「パンフ、売り切れなんですか?」と尋ねたら「はい。再入荷発売の予定もありません」とそっけない冷たいお答え。いくら日本では未だマイナーな存在のヘルボーイとは言え、ここまで冷遇されるとは...
 
「アヌン・ウン・ラーマ!!」
 
世界を破滅に導く“禁断の言葉”を唱えちゃうぞ、コノヤロー!!(° 口° )/
そんなこんなで、映画を見る前からテンション下がりまくりのオイラでしたが、気をとり直してシアター内へ入場。見たのは池袋のとある映画館でしたが、シネコンじゃない映画館は久しぶりです。ふと気づけば、劇場内は何故かおじさん(40〜60代)ばかりが目立ちます。平日の昼間とは言えこの客層...どんな映画だ!?、ヘルボーイ!(^皿^;)
 
【あらすじ】
ニューヨークのオークション会場が何者かに襲われた。犯人はエルフ族の怒れる王子ヌアダ。地上を支配してきた人類を抹殺せんと立ち上がった彼は、かつて人類を滅ぼすために製造された兵器ゴールデン・アーミーを復活させようとしていた。復活に必要な王冠の一部を持つエルフ族の姫でヌアダとは双子の妹であるヌアラはBPRD(超常現象捜査局)の一員であるエイブに保護された。妹を奪還するためBPRD本部を急襲するヌアダの前に、ヘルボーイらが立ちはだかる!
 
 
何故か邦題からは「2」の文字が消されてるけど、今作は2004年に公開された「ヘルボーイ」の続編であります。前作にも増して、ギレルモ・デル・トロ監督の個人的嗜好が爆発した内容となっております。そこにはもはや原作の持つ情緒感溢れる世界は存在しません。超常現象捜査局と言いながら、やってる事は化け物退治ばかりとやや暴走気味(BPRD本部内はまるで「M・I・B」状態。そのへんにウィル・スミスがいたりして...)な印象。原作ファンとしてはそんなデルトロ風味の世界観に正直複雑な思いもあるけど、まあ、映画としてはそれなりに面白くなっているので、これはこれでありかな?と。
 
G・デル・トロ監督の良い所は、モンスターたちを活き活きと描き出すのが上手いこと。主人公のヘルボーイや水棲人のエイブをはじめ、着ぐるみモンスターもCG製モンスターも、皆魅力的な存在の連中ばかりです。ヌアダらエルフ族は「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくるような美しい姿ではないけれど、異世界の住人としては存在感抜群。そのヌアダの子分トロルのウィンクは典型的な怪力バカだけど、なんだか憎めないキャラクター(最期はちょっと可哀想だけど)。街中で大暴れする植物の巨大エレメンタルは迫力満点!(こちらも最期はちょっと切ない...涙)だし、ヘルボーイの運命の鍵を握る“死の天使”に至っては、その驚愕のビジュアルに圧倒されてしまいました。ただこの死の天使、登場場面がやや唐突すぎて、見ている側が置いてけぼりにされてしまうのが真に残念。重要なキャラだっただけに、もっと違う形でちゃんと登場させて欲しかった。
とにかくファンタジー世界のダーク系モンスターが大好きな人間にとっては、満腹感必至の映画です(^皿^)。
 
G・デル・トロ監督が意外に手堅い手腕を見せるのがアクション・シーン。エルフの王子ヌアダは伸縮自在の魔法の槍シルバーランスの使い手なのだけど、この槍を使ったバトルが非常にかっこいい!。冒頭からその“舞い”を披露するヌアダのかっこいい事と言ったら!。まるで香港映画のような美しさ...と思ってたら、それもそのはずスタッフにジャッキー・チェンのスタントチームが参加してるんだって!、こりゃ納得(^U^)。物語のラストで見られるヘルボーイとヌアダの一騎打ちは迫力満点でした。
でもヌアダったら、せっかくの槍なのになかなか突かないんだよね、棒部分でバシッ!とかひっぱたいたりして(苦笑)。「槍の意味ねーじゃんッ!」って思わずツッコミを入れたくなりました。
 
ところで、最後のバトル場面を見ながら皆さんもお気づきになったと思いますが...
アレ、まんま「ルパンⅢ世〜カリオストロの城」でしたよね?。ルパンとカリオストロ伯爵が時計塔内部の歯車の上で戦う有名なあのシーン...そのまんま!。それにゴールデン・アーミー(機械兵)も、よくよく考えたら「天空の城ラピュタ」に出て来たロボット兵そのものだし。...って事は...
 
....デル・トロ君、あんたパクったね?(^皿^;)
 
 
デル・トロ監督はおたくとして有名だから(日本のアニメ大好き!)、さもありなん!...って感じだけど、とりあえずミヤザキ監督には電話して謝っといたほーがいいな「あれは“オマージュ”です!」って(^皿^)。
 
 
マンガや小説を原作にした映画って、実際に作られた作品を見るとがっかりすることが多々ですけど、この「ヘルボーイ」は良い意味で原作と違ってるのが、ある意味魅力だったりします。つまるところ、デルトロ風味のこってりメキシコ料理なこの世界観にハマれるかどうかで評価がはっきりとわかれる映画ですね。もちろんオイラはハマりまくりました。DVDが発売されたら、日本語吹き替え版も含めて、あらためておかわりしてみようと思います(^皿^)b。
 
 
   ...俺って、そんなに外見恐い?
   ヘルボーイ1.jpg 
 
マニアックな部分で嬉しかったのは、ヘルボーイの右手の表現。前作では“いかにも手袋はめてます”的な印象が拭えずなかったけど、今作ではちゃんと“手”として機能してるところが描かれていて嬉しかったな(前作では拳銃の弾を込める際、人に頼んでいたが、今作ではちゃんと石の右手で弾丸を持って自ら装填していた!)。ただビジュアル面で言えば、石の右手はやはりサイズが少し長すぎるような気がするな。ノーマルな左手とのバランスを考えると、あと10cmは短くしても良いと思う。もしくは付け根をもっと肘寄りにするとか...Part3を作る時はどうかご一考を!デル・トロ監督。
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コメント 6

dorothy

そうか『カリオストロの城』だったんですね!
気持ちいいぐらいのパクリかたというのでしょうか?
それにしてもパンフレットは残念でしたね。
確かに上映館少ないです。しょうがないのかな。
by dorothy (2009-01-22 02:57) 

堀越ヨッシー

dorothyさん、こんにちは。
まさに気持ちのいいパクリかた!でしたね(^皿^)。
パンフに関しては、映画によって買ったり買わなかったりなのですが、コレは欲しかったです...トホホ(T皿T)
 
エディ・マーフィーの「星の王子〜」は面白いコメディなので、機会があれば是非見てみて下さい!(^U^)。
by 堀越ヨッシー (2009-01-22 08:48) 

Sora

確かに外見ちょっと怖いですね(^^;)
日本のアニメ人気なんですね。見てみたくなりました。
by Sora (2009-01-23 21:19) 

堀越ヨッシー

Soraさん、再びこんにちは。
ヘルボーイ、外見は確かに恐いんですけど、性格は妙に人間臭くてそこが魅力だったりします。登場人物は人間じゃないキャラクターばかりですけど、一見の価値はあるので機会があれば是非見てみて下さい(^皿^)。
by 堀越ヨッシー (2009-01-25 10:47) 

:

どうもお久しぶりの:です。
今日、ゴールデン・アーミーを見てきました。大体の感想はヨッシーさんと
同じですね。クリーチャーはまさしく素晴らしいの一言でしたね。
特におできが中々、おもしろくてよかったです。
自分としてはウィンクの死が残念でなりませんでした。

「あんなに早く死ぬなんてーーーーーーーー!!!」

彼がラスボスだったら最高だったのに(泣)
でも、日本語吹き替えは見たいと思っています。では、
by : (2009-02-13 20:49) 

堀越ヨッシー

:さん、こんにちは。
トロルマーケットのキャラクターたちは魅力的なヤツばかりでしたね。ウィンクはかっこ良かったですけど、台詞がなかったのが残念でした。
DVDの日本語吹き替え版が、楽しみです。
by 堀越ヨッシー (2009-02-20 20:08) 

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